ロトの勇者は赤い衣を身にまとい戦いへと赴く 第一話
随分昔の事。
まだ私が大学生だった頃の事だ。
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『頼みが有るんだが...』
と、良く遊んでた友人。
彼もZXRだったかVFRだったかに乗る事も有って、何となく良く遊んでた人だ。
何?
わざわざ改まって何の頼み?
便座売ってくれとか、そんな頼みは却下させて貰うぞ。
と思ったら、流石にそれは無かった模様。
ちなみに、今までの人生において便座売ってくれと頼まれた事は無いけど、捨てようとしてたトイレのスリッパを1000円で売ってくれと言われた事は有る。
捨てるならオレに売ってくれ!って人が。
人って奥が深いんだなぁ
世の中にはハイレベルな人が居るんだなぁ
って思った。
ともかく、その友人から頼まれた事は、バイト先の先輩に女の子紹介してくれ!って事。
....ヤダよ、そんなややこしそうな事。
と思ったものの、先輩はスペックの割にはスッカラカンに女っ気の無い生活を送ってるようで、切実なお願いだと頼まれて事も有り、仕方無いから誰か適当に声かけてみるわ。
と、そんな展開に。
この先輩、私やこの友人よりは数段偏差値の高い大学に通う中々のハイレベルな人。
実際結構優秀らしい。
車は乗ってないが、TZRには乗るライダー。
中々にグッドなバイク選びするじゃ無いか。
山を走りに行った際に撮ったと言うスナップ写真を見る限りは、見た感じも決して悪くは無い。
TZR乗りらしく、やたらと真っ赤っかだけど、見た感じは決して悪く無い。
おお、悪く無いじゃ無いか。
うん、全然悪く無いぞ。
で、適当に何人かに声掛けて、適当に見繕って約束を決めた当日。
でも来ないの。
その適当に見繕った女の子が来ないの。
電話したら、なんか急にバイト入ったらしく行けなく成ったとか。
仕方無いかと、先輩の家へとキャンセルの電話を入れて貰ったら、これが電話に出ないの。
どうやら先輩、なんか張り切ってすでに家を出たみたいだ。
まだ約束までえらい時間有るのに、なんか物凄く張り切ってるみたいだ。
この当時はまだ携帯電話持って無い人も居たので、約束事とか何かと大変だったのだ。
困った。
今更急に見つからんしなぁ。
今、一番近くに居る女性と言えば良くコロッケ買ってる近所の肉屋のおばちゃん。
でも流石に連れて行く訳にも行かんしなぁ。
多分旦那さんも居るだろうし。
知らんけど。
仕方無いので私が行く事と成ったのだ。
なんかそんな事態に....
続く。
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