MotoGPの最高速
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レース用バイクって実際何km/h出るの?
特にバイクにもレースにも詳しくない人から投げかけられそうな、良くありがちそうな質問。
ちなみに、ありがちそう、なだけで特にそんな質問を投げかけられた事は無いって事をお断りしておく。
ん、無いね。
でも、まぁ有りそうだよね、きっと有るよね、この世の何処かではきっと有るよね。
と、そんな前提で無理やりお話を進めて行こうかと思う。
その答えはここにある
Italian MotoGP weekend top speeds: 1999-2017. Present prototypes now 35km/h faster than last of the 500s…#MotoGP pic.twitter.com/fKF1ZrPmz8
— CRASH.NET/MotoGP (@crash_motogp) 2018年1月12日
これは1999年~2017年までのイタリアのムジェロでのデータ。
GP500時代は315km/h~318km/h。
MotoGPクラスが開幕した2002年で一気に324.5km/hまで上がり、数年のうちに340km/hを突破。
その後レギュレーション改定の度に乱高下しながら、昨年は354.7km/h。
ちなみに、ホンダ時代のストーナーとペドロサの1度ずつを除いて、MotoGPクラス開幕以降は全部ドゥカティ。
最高速は昔からドゥカティの独壇場だ。
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この最高速は、そのうち360km/hを超えるらしい。
そりゃ超えるだろう、ってか今でもその気に成れば超せるだろうとは思う。
ブレーキとタイヤを含めた足回り、その他モロモロ次第で。
ってのも、355km/hって想像を絶するとんでもないスピードだけども、当然ながらこれはあくまでサーキットでの話し。
コーナーを立ち上がって、そう長くない直線で出した速度。
おまけに、その先には漏れなくコーナーが有るので減速せざるを得ない。
幾ら最高速を出せてもその先のコーナーでクラッシュしてりゃ話に成らないので、エンジンや空力だけでなく、否それ以上にブレーキとタイヤを含めたシャーシが重要と成る。
その根底にある最高速で勝つ!と言う戦略も含めて。
そう、そもそも勝つ為に最高速を伸ばすって戦略が無きゃ最高速なんて伸びない訳だ。
YZRの最高速を語っても無意味なように、結局はレースで勝つ為に最高速を伸ばすかどうかって根本的な所に掛かってる。
最高速を伸ばす事が重要だと思えば最高速は伸びるだろうし、ストレート後のコーナーの方が大事と思えば最高速の伸びは鈍化するだろうしね。
最高速が大幅に落ちる事は、レギュレーション改定されない限りは多分無いとは思うけれど。
だからこれはあくまでサーキットでレースに勝つ為に出した数字の話し。
最高速だけを主眼に置いたッティングで、高速道路を本気で開けたらどれだけ出るか?なんて解らない。
止まらなくて良いならもっと出るだろう。
そりゃそうだ。
公道の方がうるさいバイクが走ってるのと同じく、秩序と制約の有るサーキットでは完全開放は難しい。
高速道路のように命と免許とその他モロモロと引き換えに何処まででも出せる訳では無いのだから。
だから
レース用バイクって実際何km/h出るの?
って聞かれても、結局の所は、さぁ?としか答えようは無かったりする。