お茶の間メッキ完結
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やっぱ亜鉛じゃ無くニッケルがイイ。
ニッケルメッキしたい!
ニッケルは無ぇーがぁ。
何処かに余ってるニッケルは無ぇーがぁ。
と思いあれこれ探し回って見つけたのがコレ。
外国コイン。
これはコンチョを作った際に5kg袋で買った寄せ集めコイン。
多分その国に行けば使える物も多いだろうけど、使った事無いから知らない。
その余り物がコレ。
お、この銀色のコインならいけるんじゃ無いの?
このコインなら銀色のメッキが出来るんじゃないの?
ヤスリで表面削って、中まで銀色ならいけるんじゃないの?
と思った人の気持ちは大いに解る。
その気持ちは大いに。
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でも残念ながらコインでメッキしたらこんな色に成っちゃう。
銀色のコインでメッキしたら10円玉色に成っちゃうのだ。
アルミ以外の銀色のコインは黄銅をメッキした物を除いて大体は白銅(銅とニッケルの合金)か洋白(銅とニッケルと亜鉛の合金)で出来ている。
従って、その外国コインを可溶性陽極として使うと、概ね10円玉色のメッキに成ってしまうのだ。
昔のインターコンチネンタルベルトみたいな色に。
純ニッケル製のコインならその限りでは無いけれども。
なお、昭和30年代の50円硬貨は純ニッケル製だったようなので、それならば綺麗なニッケルメッキが出来る筈。
だけど、日本国内において日本の貨幣を溶かしたら貨幣損傷等取締法に触れる。
時折手品の小道具屋が摘発されるアレ。
60年以上前の硬貨でも、現在通用する貨幣なので法に抵触する。
慶長小判でボルトを金メッキするなら大丈夫だとは思うけれど、流石に50円硬貨は捕まる。
だからどうしても50円ニッケル貨でメッキしたいなら外国で実験しよう。
海外でなら多分大丈夫、な気がする。
メッキするだけでそんな苦労するのは特にお勧めしないけれどね。
法に抵触しない外国コインでも純ニッケル製はきっと有ると思う。
でもそれを探し出すのは大変なので、素直にニッケル板を買うのが良さそうだ。
残念なお知らせだけど。
ちなみにゲームセンター等のコインはステンレスも多いらしい。
そもそも純ニッケルのゲーセンコインなんて無いので、まぁ止めた方が良さそうだ。
結論。
錆びたボルトはサンポール、或いはサンポールのような洗剤の原液に漬け込んで錆を落として、電池を分解して取り出した亜鉛で綺麗にメッキ出来る。
見た目にムラは出るけれど機能的にはそれでほぼほぼ問題は無い。
サンポールのような洗剤の希釈は3~5倍。
電源は乾電池1~2本。
陽極側に溶かす金属(今回は亜鉛)、陰極側にボルトを繋ぐ。
亜鉛板はマンガン電池を分解して取り出すのが一番簡単。
ただ余りに長期間放置された電池や液漏れしてる電池は亜鉛板自体も溶けて無くなってる事が多いので、出来れば電池切れ起こしたばかりの綺麗な電池を使うのがお勧め。
新品電池を躊躇無く分解できる財閥の方なら、勿論それがベストなのは言うまでもない。
綺麗にメッキしたいなら、ボルトをスコッチブライト等で綺麗に研磨して、亜鉛メッキを下地にニッケルメッキすれば、キラキラボルトが作れる...筈。
ニッケル板はアマゾンで買える。
ホームセンターは無理でもハンズなら買える...かな?
ただモノホンのレベルに作れる訳では無い。
サンポールのような洗剤と乾電池じゃそりゃ無理な相談ですわ。
そんな感じで、まだ宿題が残ってるキッズの皆様は夏休みの自由研究にもどうぞ。
1週間も有るからまだ間に合うぞ。
9月から二学期の学校に限った話だけど。
もう手遅れな人はそりゃスマンかった。
条件次第で、こんなどぶメッキみたいな仕上がりに成る。
お茶の間サンポールメッキも中々に奥深いもんだ。