勝負パンツはサソリ印

 

まだ私が二十歳やそこら辺りの頃。
2年ほど前か...もうちょっと前かなぁ...
と、まぁともかくそんな頃、勝負パンツって奴に思いを巡らせてた時期が有った。

何の勝負やねんって話だけど、人には色んな時期が有るものなんだよ。
髪の毛をピンクに染めてた人も、革ジャンの袖を切ってた人もこの世には何人も居る事だろう。
そんな思い返せばほろ苦い経験を経て、人は少しずつ大人に成るもんだ。
私も、片足半ズボン事件を経て一つ大人に成り、ダメージジーンズなんて履かなくなったのだから。
誰しも、程度の差は有れパッパラパーな時代を経て大人になってくもんだ。

時折訪れるショップで買ったのは、まぁまぁ世間にお見せ出来ないようなパンツ。
そもそも世間にお見せするようなモノでは無いけれど、超世間にお見せ出来ないようなパンツ。
お母さんが履いてたら子供がグレそうな、そんなパンツ。
色と質感と布地の面積が勝負を決める!
とでも言わんばかりに。

後にそれが大きな誤解だと認識するのだけど、まだまだガキッチョだった私には理解出来てなかったんだろうね。
違う、そうじゃ無いんだよと。
ド派手で小っちゃくて透っけ透けなパンツは、必ずしも正しい答えじゃないんだよと。

今の私なら思えるけれど、当時はまだまだ脳みそが未発達だったので仕方ない。
うるさいマフラー付けたら速くなる、って考える高校生と同じくらい、脳みそが未発達だったので仕方ない。

 

まぁそれはともかく、ド派手で小っちゃくて透っけ透けなパンツを買って帰宅。
次の決戦へ向けて、洗濯しておこうと袋から取り出したら、どう言う訳だか中から真っ黒のデカパンが出てきたのだ。
長州力が履いてそうな、真っ黒けのデカパンが。
サソリ固めで勝負を決めてこいってメッセージ?

他に客なんて殆ど居ない店でなんで買い物した品が入れ替わったのかは良く解らないけれど、ともかく手元には買った覚えの無い真っ黒けのデカパン。
使い道は無いので返品しに行く事に成った。
こんな黒パンで何処に勝負に行けって話しだから。
ヤングライオン杯にでも出ろって言うのかい?って話だから。
逆エビ固めなんてする用事は無い。

無事に交換して貰ったド派手で小っちゃくて透っけ透けなエ□パンツのお陰で勝負に勝ったのかどうなのかは、私の現在の生活に何かしらの影響が及びそうなので割愛しておくが、今ここにも勝負パンツに思いを巡らせる人が居る。
四十過ぎたおじさんが、勝負パンツに思いを巡らせている。

それは、9月に行われる自転車ヒルクライムレース。
そこで勝負するパンツの事。
レーサーパンツの事。

過去幾つものレースに出場してるのだが、縁起の良いラッキーパンツってのが有るらしい。
このパンツ履いてたら調子が良いってのが。
反面、他のパンツはどうにもいまいちってのが有るらしい。
気のせいなのかどうなのか。

ただ、関係有り得そうな点は一つ思い当たる。
ご存知のように自転車用のレーサーパンツ、正確にはビブだけど、ともかく尻パッドが入ってるのが特徴。
その尻パッドの厚みの違いがライディングに影響してるかも知れない。
メーカーやモノが違えばパッドの厚みも違うし、使う程にヘタって行くので同じパンツでも微妙な差が生じる。
その辺の微妙なパッドの厚みの差が、結果的にサドルの高さの適正値に微妙なズレを生じさせている、なんて可能性は大いに有るかも知れない。
だから、レース本番だからと秘蔵してた穿き慣れないパンツを引っ張り出してきたら、サドルの高さが微妙にズレるってのも起こりえる。

パンツを穿き変える度にサドルの高さを調整したら済む話なんだけど、結構本気で走ってる人の場合はペダルの下死点で膝がちょい曲がる程度、だなんてザックリした合わせ方はしてないので、ミリ単位の微妙なセッティングをその都度合わせるのは中々難しい。
たかがサドルと言っても、本気で合わせるのはこれが難しいもんだ。

ちなみに彼のお気に入りはピンボケしたサソリのマークがプリントされたビブ。
要するに偽カステリ。
滓テリ。

0731castelli

3倍程の値段もするモノホンカステリも持ってるのだが、サイズ感がいまいちしっくり来ない様でどうにも違和感有るみたい。
ただのレーサーパンツならサイズ合わせは簡単なのだろうけど、巨体系プロレスラーのコスチュームのように上半身の丈が影響を及ぼすビブの場合は中々に難しい。
偽カステリはその辺が結構バッチリ合ってるらしいけれど、手持ちのモノホンカステリはどうにも体系的に合わないんだとか。
スタイルが悪いだけでカステリが悪い訳では無いんだけど。
ともあれやっぱ試着は必要なのかもね。

上半身で合わせたら下半身が合わない。
下半身で合わせたら上半身が合わない。
由緒正しいジャパニーズトラディショナルな体型してる人には、イタリアンブランドのビブは合わない場合も少なくない。
かなり伸びる素材なので有る程度のサイズ差は吸収出来るんだけど、それにもやっぱり限度は有る。
特に深い前傾姿勢を取ると、上半身がキツいと下半身がえらく食い込んで変な気持ちに成っちゃう事も有る。
もう変態ですわ、ただの変態。
ピッチピチを食い込ませてハァハァ言ってたら唯の変態ですわ。

秋以降、ちょい本気でレースにも出る予定なので、ピンボケスコーピオンはちょっと頂けない。
モノホンと隣同士で並んだら明らかに違うものね。
道の駅に行くだけならそれで良いのだろうけど、殺伐としたスタートラインにピンボケスコーピオンさんはちょっと頂けないので、この際なのでピッタリサイズの勝負パンツに買い替えるのはどうだろうかと思ってる。

やっぱ勝負パンツは試着して、ピッタリサイズのホンモノのサソリ印を穿くのが良さそうだ。
おっさんのパンツなんて誰一人鼻毛の先程も気にしないと言えども。

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