銀色のピチピチの服着て光線銃持ってるかの未来感

この前、こんな車に乗った。


トヨタや日産ではインテリジェントパーキングアシスト。
ホンダではスマートパーキングアシストシステム。
メルセデスではアクティブパーキングアシスト。

と、ネーミングは色々だけど、やってる事は何処のメーカーも大体一緒。
駐車の際に、ハンドル操作を車が勝手にやってくれるって、そんな便利なシステム。
今更ながらに初めて乗った。
横に乗ってただけなんだけど。

なんか凄いね。
軽トラみたいな角度の重ステとクルクルレギュレーターハンドルから始まった私の自動車生活から見たら、もはや遥か未来って感じだ。
銀色のピチピチの服着て光線銃持ってても不思議でないレベルのとてつもない未来感だ。
便利な世の中に成ったもんだ。

筋トレ方法から仕事の進め方、政治にせよOSにせよ、新しいモノに一定の抵抗を感じる人が居る。
新しいのは何だのかんだの…って。
今も頑なにウサギ飛びしてる人は日本のどこかに居るかも知れない。

新しい事や新しい物を無条件に受け入れる人が居る一方、新しい事や新しい物を無条件に拒絶する人ってのは確実に存在する。
理由が有ろうと無かろうとも。

でも、ダイハードはどうだか語るのは止めておくけれど、新しいモノってのは大体は良く出来てるもんだ。
大体は。
ん、大体は。
プレデターはどうだか語るのは止めておくけれど。

 

その昔の自転車の変速ってこんなのが有ったのだ。

これはLegnano(レニャーノ)ってブランドの1950年代前半のレーサー。

上の方に見える銀色のレバーは見ての通りのクイックレバー。
ハブ軸の固定部分にリンクしてるので、ここを開放するとハブの固定が緩む。

変速する際はこのハブの固定を緩めて、レバーを上に引っ張ってペダルを逆回転させるとシフトダウン、同じ様に下に押してペダルを逆回転させるとシフトアップが出来る。
チェーンテンショナーがまだ開発される前だったので、走りながらハブ軸を直接前後させてチェーンのテンションを保つって、そんな無茶な構造だったのだ。

 

目の前に急な坂道が迫ってきたらこうする。

1.手探りでクイック解除!誤ってホイールに指を飛ばされるな!

2.レバーを上に引っ張ってシフトダウン

3.ペダルを逆回転して変速&チェーンテンションが適正か確認

4.必ずクイックを締めてからペダルを踏み込め!クイック締める前に踏んだらホイールが外れるから要注意だ!

 

これを走りながらやってたんだから、昔の人は大変だね。
もっとも、こう見えてもこれはまだ新しい方のシステムで、これ以前のシステムはハブのクックとシフトレバーは別に付いてた。
つまりこの棒が2本付いてたって事。
それを手探りでやってたんだから、そりゃ大変だ。

それが今やボタンをポンするだけで電動シフターがシフトしてれる。
しかもオートトリムやシンクロナイズドシフトなど、とてつもなく進化している。
その分、お高く成ってるのはスマンかったな話なのだけど今や便利な世の中だ。

 

昔は何だって大変だったんだ。
テレビのチャンネルはガチャガチャ回してたし、彼女に連絡するのも相手のお母さんが電話出たりと大変だった。

何時の日か、昔はミラー見ながら自分でハンドル操作して車庫入れしてたんだよ、なんて事が日常に成るのかも知れないけれども、当分はそんな車に乗りそうも無い私は思う。
ボタンでポンで車庫入れしてるこの友人には、私の車を運転させるのは止めておこうと。
私はそう思うのだ。
こんな便利な車庫入れシステム。
慣れきってしまったら、PCに慣れきった人の漢字力くらいに惨憺たる状況に成っちゃいそうだから、私の死角だらけの車を車庫入れさせるのは止めておこうと思う。

 

ちなみに、今の所はこのパーキングアシストは失敗する事なくちゃんと入れてくれるみたい。
明確な目印が無いと中々難しいみたいだけど、今の所は横の車に突っ込んだりしてないから大丈夫みたい。
今の所は。
上手い事出来てるもんだね。
まぁぶつけられたら困ってしまうんだけども。

Bicycle

Posted by tommy