左手に宿りし漆黒の龍は、獲物を求めて蠢き荒ぶる

 

『止めた方が良いって』

自転車のバーテープを巻き替えてる人が居た。
ロードバイクのバーテープを。

作業自体は巻くだけなので簡単。
ロゴを合わせるのは結構難しいのだけど、賢明にも無地テープなのでそれなりに綺麗に巻けたらそれでイイやと。
やはりバーテープは無地に限る。

この世の多くの設定は、欧米が主導と成っている事は疑いようの無い事実だろう。
SIだのISOだのと言うまでも無く、車の走行車線からスポーツのルールから衣食住の大部分において、欧米=主に欧がその基準を作りそれに従っているのが現実。
国際基準、国際標準って奴だ。
それらは概ねヨーロッパ様の仰せの通り。

それはそれで円滑な生活が送れてるので結構なのだから特にどうって事は無い。
ただ、その枠組みから外れた製品、独自の道を歩む規格や習慣を貫く製品と出会うと何かと面倒な事に成ったりする。
メーターはマイル表示で重量はポンド表記で各部の大きさはインチで表記されたりすると、慣れて無い人からしたら何かと面倒だ。

それがカタログを眺めてるだけの人ならどうと言う事は無いのだけど、国産車に混じって時々ハーレーを分解する、或いはハーレーに混じって時々国産車を分解する人の場合、ボルトが混じったりしたら非常に面倒な事に成る。
工具がインチだったりミリだったり、なんてのはさしたる問題では無いが、ボルトが混じると非常に面倒な事に成る。

ちょっと違いの解る男ならM8と5/16ボルトの違いは見ただけで判断出来るかも知れないけれど、それでもごっちゃに混じったら面倒な事に成るのに違い無い。
特定の思想を持つ人に対してターンAガンダムに否定的な意見を言った時と同じ位に面倒な事に成るのに違いは無い。
その辺は注意しておきたい所だ。

円滑に生きていく上で気をつけたい3つの事。

1.インチとミリのボルトは混ぜるな
2.政治ポスターを貼ってる家の人と政治の話をするな
3.ターンAガンダムの悪口を言うな

これだけ守ってたら大体大丈夫だ。
ん、まぁ大体。

自動車のウインカーレバーはISOで決められてるように世界の多くの国では左側がウインカーで右側がワイパーに成っている。
昔、初めてミニに乗った時にはちょっと混同してしまったが、あんなのは直ぐに慣れるので特に問題は無い。
窓ガラスのレギュレーターハンドル(要するにクルクルハンドル)も逆回転だけど、あれも慣れるから特に。

自転車のブレーキの場合、JIS D 9111(一般用自転車における規格)では、フロントブレーキは右、リヤブレーキは左にレバーを付けろと明記されているが、その他の自転車のブレーキにおける規格=JIS D 9414においては、特に前後ブレーキレバーが左右のどちらだろうと明記はされていないっぽい。
https://law.resource.org/pub/jp/ibr/jis.d.9414.j.2008.pdf
ISO 4210でも、特にどっちがどっちとは決められて無い模様。
付いてりゃどっちでもイイよって感じ。

従って、ブレーキレバーはどちらが右だろうと左だろうとスポーツサイクルにおいては特に規定はされていないので、どの組み合わせで製造した所で特に問題は無い訳だ。
フロントブレーキレバーが右側でも左側でも特に。

世界標準においては、右がリヤブレーキで左がフロントブレーキが主流の傾向。
つまり日本と逆、と言うのか日本が逆と言うのか。

ロードレースでは概ねその傾向。
勿論、傾向なだけで全員がそうとも言い切れなくて、個人の好みの問題で右手がフロントの選手も存在はする。
バイクの貸し借りでややこしいので、余り好ましく無いみたいだけど。

*ロードレースの場合、チームエースのバイクがメカトラブルを起こしたら、アシストの選手は自分のバイクをエースに貸す事が有る。
勿論個人競技なのだが、チーム競技の面も有ったりする。

エースを送り出し、自分はチームのサポートカーが到着するまでその場で待機し、バイクを修理または交換したらまたエースの元まで走っていってバイクを届ける、と、とても献身的に働くのだ。
それが自転車レースの非常に変わった所。
モータースポーツ等の他のレースでは有り得ないけど、自転車レースでは意外と普通に行われる光景だったりする。
自転車を貸したりホイールを貸したりと。
時に別チームなのにホイールを貸す事も有ったりするくらい。
それくらいに自転車レースは柔軟にルールが適用される。
8耐でバイクが壊れたからと、お客さんのバイクを借りてゴールするなんて有り得ないけど、実は自転車レースでは有ったりするのだ。
かなりイレギュラーな状況だけど。

チーム内においてはバイクそのものを貸すなんて事はいたって普通の行為なので、チーム内でブレーキが右だったり左だったりなんてのが混じってるとちょっとややこしかったりする。
まぁちょっとだけ。

TTやMTBやトライアルは完全に個人一人の競技なので、別にチームメイトと合わせてやる必要は無い。
だから完全に個人の自由なのだが、それでも右手がリヤで左手がフロントな傾向は強い。
MTBでも左フロントが主流みたい。

さらには一般的な自転車でも概ねその傾向。
やっぱり右手がリヤブレーキで左手がフロントブレーキ。

より強い制動力が必要なフロントブレーキを右手で操作するのが理に適ってると思うのだけど、諸説有るけど欧米においてはそれが一般的。
街行く一般的な自転車でも、通常は右がリヤで左がフロント。
あくまで通常は。

でも大昔からそうか?
と言われたら意外とそうでも無くて

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スプーンブレーキ時代の自転車(右フロント)

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その派生のダックローラーブレーキの自転車(左フロント)

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謎ブレーキのマサイの戦士(付いてないけど右フロント)
フロントアクスルから伸びる鉄の棒に本来はフロントブレーキが付くみたい。
リヤは、最先端のダイレクトマウントキャリパーのように、ボトムブラケットのすぐ近くに付けられている。

と言う具合に、古今東西自転車のブレーキは右手がフロントだったりリアだったりと色々と有るのだけども、現在の一般的な構成は右がリヤで左がフロントと概ねそう決まってるみたいな。
実際組んでみると左側がフロントの方がワイヤーの取り回しが自然な事が解る。
シマノもその辺りをちゃんと考えて作ってるようだ。
フロントは左手だろ?と。

一方、ディスクブレーキはどう言う訳だか左側にディスクが来るので、左手からワイヤーやホースを通すと少々やりにくい。
ディスクローターは右の方が自然だとは思うのだけど、どう言う訳なんだか。
何か理由が有るのか、特に理由は無いのか。

『止めた方が良いって』

自転車のバーテープを巻き替えてる人が居た。
ロードバイクのバーテープを。
勢い余ってブレーキまで分解して、左フロント仕様へと変更し始めた。
止めた方がイイってみんな言ってるのに。

上記した通り、左フロントが世界では割と一般的で、シマノのキャリパーブレーキも左フロントがしっくり来る。
確かにそうなのだけど、まだランドセル背負ってた頃から右手でフロントブレーキを操作して、勿論普段乗ってるオートバイも右手でブレーキ操作を行う。
世界はどうか知らないけど、少なくとも日本に生まれ育った我らにはそれが普通。
だから40歳越えてから今更フロントを左に変更するってのは中々にややこしい。
もはや物凄く今更な話だ。

それから数日。
慣れるのか?それとも諦めて元に戻すのか?
今年一杯それで乗り切れるか否かに掛かってるだろう。
慣れるか、それともやっぱ無理って諦めるか。

ともかく、何台かで連れ立って乗ってるので、ブレーキングをミスって前走者に突っ込まない事を祈るばかりだ。
ちゃんと左手でフロントブレーキをコントロールして下さいよと。
目の前の人は獲物では無く、風除けしてくれてる人だって事を重々理解してて欲しい。
左手に宿りし漆黒の龍を適切に制御して、オカマ掘ったりジャックナイフでひっくり返ったりしないようにご注意頂きたい所。
不器用な左手で制御をミスって荒ぶるらないようご注意頂きたい所だ。

ジギング用に買った左ハンドルのベイトリールは全く慣れなくて1日使っただけで右から左に売り払った苦い記憶が有ったりする私は、世間はどうだろうとやっぱ何事も習慣通りでイイんじゃ無いっすかねって思う。

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