油断してると癖が出てくる
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癖、習慣、風儀、習癖
一度染み付いた行動様式は、状況が変わっても完全に切り替える事は難しい。
その習慣を、体に染み付いた癖を切り替えるのは難しい。
車で右左折する際にウインカー点けた事の有る人もきっと居ることだろう。
また逆に、雨降ってきたと、おもむろにウインカー出した経験有る方もきっと居るだろう。
コラムシフトの車に乗ったのに、シフトアップする際に何時もの場所を左手が彷徨った経験有る方もきっと居るだろう。
グラスに注いだ麦茶を、思わずクルクル回して香りを嗅ぐワインマニアが居るかどうかは知らない。
随分前だけど、ほんの一時期KSR110ってバイク乗ってた人が居る。
理由は良く解らないけど、このバイクはスーパーカブなんかと同様の遠心クラッチ仕様。
つまり、クラッチレバーは着いてない。
非力なエンジンで重いクラッチをブン回すと言うデメリットは有るが、クラッチ操作は不要となる。
果たして、この手のバイクにクラッチ操作不要ってのがメリットと成るのかは私の口からは何とも言えないのだけど。
結局１年ほどで手放してしまったみたいだけど、乗るたび思ってたそうな。
あ、クラッチレバー無い！
って。
その人も、中学生の頃からモトクロッサーに乗り、そしてそろそろ５０代が現実と成ろうかってお年頃の今まで、ず～～～～っと普通のバイク乗ってきた身。
つまり、普通にクラッチレバー着いて普通にクラッチ操作してシフトするバイクに。
これがスーパーカブの形してたら、クラッチ操作は要らないっすよってモードに切り替えるのも簡単かも知れないが、こいつは慣れなかったらしい。
乗るたびに、エアークラッチレバーを握ってしまうらしい。
そこに何も無いのに。
と、まぁ癖ってのは簡単には抜けないもんだ。
そうそう簡単に、そして完璧に切り替える、なんてのはちょい難しいのだ。
無理も無い、無理もないさ。
それが、見た目がほぼ同じだけど、一部分だけがちょい違うよ、って場合は昔の癖がコンニチワするのも仕方ないさ。
と言う訳で、フラットペダル（要するに普通のペダルの自転車）なのにSPD-SLの感覚でペダル回してアキレス腱を盛大に擦りむいて、危うく落車、って言うか落下してしまいそうに成ったのも、まぁ無理も無いかとキズパワーパッド貼りながら自分の傷を慰める私なのだった。
フラペのクロスバイク乗ってて、つい何かの癖がコンニチワしたんだろうと思う。
幸いにして、ちょい擦りむいた程度なので３日もすれば治るだろうと思う。
いやぁ、落ちなくて良かったわ。