それはハルク・ホーガンのごとく

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例えばセロー225の純正キャブとYZ250FのFCR-MX。
セッティングがどちらが出しやすいかと言えば、そりゃ勿論FCR-MX。
FCRが出しやすいと言うか、セロー225のキャブでセッティングをどうこうってのがそもそもの間違いなのだろうけど。
今時FCRのセッティングなんて言っても、若者には何のこっちゃって話しかも知れないけれど。

そして、今時のスポーツバイクのABS付きブレーキと、何の変哲も無い昔ながらのシングルディスクブレーキ。
整備はどっちが簡単かと言えば、それは勿論後者。
そりゃそうだ。

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世の中で売られているありとあらゆる製品。
パンツから地対空ミサイルまで、この世の中にはあらゆる製品、商品があふれ返ってる。

傾向的に言える事は
新しい製品程に大体は手が掛かってる。
そして手の掛かってる製品は大体高い。
必ずしもそうでは無いけれど、一つの傾向として言えるだろうと思う。
縄文式土器みたいに、必ずしも全てに当てはまるとは言えないのだけど。

大体のモノがややこしくなるこの世の中において、食器はシンプル化の道を歩んでくれて良かったと思う。

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お茶碗がこんな形だったら使いにくいものね。
ここからさらに1万年~の月日が流れてさらにややこしさに磨きが掛かってたら大変な事に成ってただろう。
土器界はシンプル路線を歩んで頂いて良かった。
食洗機が壊れるわ。

 

自動車の場合、軽トラとV12エンジンを積んだフェラーリ812とては、ネジ1本に至るまでフェラーリの方がややこしい。
ネジ一本どころか、ネジすら見当たらないくらい、とてもややこしい。
だが自転車の世界においては、ややこしさと値段の高さは必ずしも比例はしない。
数十万円のロードバイクよりも、2万9千800円のママチャリの方が、圧倒的にややこしく、そして整備はしにくい。
ホイール外すだけでナットもワッシャーも外さねばならない。
もう大変。
面倒な事この上ない。
おまけに重い。
バイク整備ではまず使わない13mmとか15mmとかのレンチなんかも必要。
嗚呼、もう凄く嫌だ。

 

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と言う訳で、この日私はママチャリ相手にヒーヒー言いながら格闘してたのだ。
面倒な事この上ないママチャリ相手にヒーヒーと。
余りの作業性の悪さに、泥除けのステーをヘシ折ってやりたくなりながら。
登場の度にランニングシャツを引きちぎるハルク・ホーガンのごとく。

精度の悪いチェーンアジャスターとか、サイズの合ってないスタンドとか、歪んでる泥除けのステーとか、15mmのスパナとか。
イライラポイントは枚挙に暇が無い。
嗚呼、とても嫌だ。
数十秒でホイールが着脱出来るロードバイクとは随分違う。

 

今回の作業はアクスルナットが緩んで、どう言う訳かリヤのハブを締めてるナットも緩んで、リヤタイヤが左右にブルンブルンと揺れる症状を発症したから。
サイクルスポーツセンターのおもしろ自転車みたいに、お尻がブリンブリンしだしたから。
まぁ要するにただの整備不良。
ママチャリとて、時に手を掛けてやりなさいって事だね。

 
アクスルナットを締めただけでは直らなかったので、結局ホイール外してハブまで手を入れるハメに。
ついてに内部を洗浄してベアリングにグリスアップしてカップ調整しておいたので、当分は大丈夫だろうと思う。
きっとバッテリーはおろか、電動アシストシステムが寿命を迎える日までリヤのハブ周りはノーメンテで大丈夫だろうと思う。

と言うか、もう二度とご免だ。

 

 

Bicycle

Posted by tommy