車の寿命10万キロ説

西暦2307年。

化石燃料は枯渇したが、人類はそれに代わる新たなエネルギーを手に入れていた。
3本の巨大な軌道エレベーターと、それに伴う大規模な太陽光発電システム。
しかし、このシステムの恩恵を得られるのは、一部の大国とその同盟国だけだった。

3つの軌道エレベーターを所有する3つの超大国群。アメリカ合衆国を中心とした『ユニオン』
中国、ロシア、インドを中心とした『人類革新連盟』
ヨーロッパを中心とした『AEU』
各超大国群は己の威信と繁栄のため、大いなるゼロサム・ゲームを続ける。
そう、24世紀になっても、人類は未だ一つになりきれずにいたのだ……。

そんな終わりのない戦いの世界で、「武力による戦争の根絶」を掲げる私設武装組織が現れる。モビルスーツ「ガンダム」を所有する彼らの名は、ソレスタルビーイング。

ガンダムによる全戦争行為への武力介入がはじまる。

http://www.gundam00.net/tv/story/index.html

 

そんな、軌道エレベーターが建造され重粒子を動力源とする機動兵器が宇宙で戦争をする24世紀に成っても、メガネは相変わらずメガネのまま存在してるように、時代が変われど本質的に変わらないモノは存在する。

 

友人の一人の乗る車が、ふと気付いたら15万キロを超えていた。
地球を4周近く周れる距離。
なんか凄いや。

その昔は車は10万キロで寿命だと言われていたけれど、昨今の車は10万キロでは基本的にどうと言う事も無かったりする。
基本的にはね。

基本的に、ってのは、エンジンやミッションの事。
余程特殊なエンジンを除いて、そこらを走ってる普通のエンジンは今時10万キロではそうそう壊れたりしない。
8000rpmくらい普通に回す軽量エンジンのバイクなら流石に厳しい距離だけど、せいぜい2000rpm程度のゴツい頑丈なエンジンなら、それくらいはどうと言う事は無い。
普通にオイル交換してる普通の車の普通のエンジンならね。

同様にミッション~駆動系も大きなトラブルはそれほどは無い。
ガソリン直噴のカーボン堆積を重大なトラブルと捉えるかどうかは判断が分かれる所かも知れないけれど。

 

10万キロ越えた中古車を買うのはちょっと抵抗は有るかも知れないけれど、普通に頻繁に乗ってたら10万キロくらいは別に珍しくないので、別にガタガタと大騒ぎするような距離では無いと思う。

 

だが、だがしかしだ。
多賀鹿市だ。
大物部品は意外とどうと言う事は無くても、ゴム製品はそうでは無い。
今も昔もゴムはゴム。
時と共に消耗し、時と共に崩壊するのが世の理。

エンジンは何とも無くてもエンジンマウントは死ぬ。
ダンパーはどうにか耐えてもダンパーのブッシュは崩壊する。
ぶつけない限りフレームに異常なんて起こらないけれどクロスメンバーブッシュは砕け散る。

と言う具合に、他は割りとどうとも無いけれど、各部ゴム製品がどうにも劣化してきて、ちょっとした路面のうねりで足回りがギシギシアンアン言う始末。
盛りのついた獣のように、ギシギシアンアンと。
既に、ゴムが、死んでいる。

ただ、たかがゴムと言っても車の足回りを触るのって大変。
何するにもリフトが無いと作業はかなり大変。
ジャッキスタンド掛けてクリーパーで下に潜るのは大変だ。

そして、長年触ってない車の足回りなんて、何処もかしこもやたら固着してる場合も有るので、緩めるのもまた大変。
梃子でも動かん!
とばかりに頑固に固着してる事も有るので大変だ。

そして更なる問題は、メーカーや車種や部品によってはブッシュだけが出ない事も珍しくないって事。
たかだかゴムを交換するだけでサブフレームごと交換なんて事もありえる。
数千円で済むと思ったら、下手したら十万円コースなんて事も。
その為、ヤフオクなんかでは対策部品としてウレタンブッシュが数千円で売られてる。
Monotaroなら数百円なんだけど。

 

でも、ゴムは何もクロスメンバーだけでは無く、ダンパーやロアアームやラジエーターマウントやエンジン~ミッション(CVT)マウントから....
タイロッドエンドや各ブーツのブーツ類も。
10万キロ越えてクロスメンバーのブッシュが破損してたら、大体あちこちのブッシュやブーツの類もただでは済んでない事も珍しくない。
ってか普通。

その辺をあっちこっち交換してやれば良いのだけど、数十万円単位でコストがかさんでくる。
流石に10万キロを越えた普通の車にそこまで注ぎ込むのは....ちょっとした考えどころ。

そう考えたら、結局車は10万キロが寿命なのかも知れない。
ああ、なんと言う絶望的な結論。
万死に値する!

CAR

Posted by tommy