って言うかぁ、もう20年?
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1999年。
どこかの預言者の言葉のとおり、恐怖の大王が地上へと降り立った。
アンゴルモアの大王がこの地に降り立った。
その圧倒的パワーでメガクルーザー界を支配する為に。
スズキGSX1300R “HAYABUISA"
HAYABUSAと言う名を世界に轟かせた、超絶凄いバイク。
Googleの言語設定を英語にすれば、HAYABUSAで検索したらほぼSUZUKI HAYABUSAでページは埋め尽くされる。
他にはたまに格闘技用グローブが出てくる程度。
存在感は絶大だ。
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二代目HAYABUSAが誕生したのは、それからおよそ10年程後、2008年の事。
排気量アップと共に20馬力程パワーアップさせ、モンスターぶりにさらに磨きを掛けた。
20馬力と簡単に言っても、それはセロー250の1台分を超えるパワー。
それだけパワーアップしたのだから、カモシカ一頭分もパワーアップしたのだからそりゃ凄い。
ちなみに私の乗ってるのはこのモデル。
実際、凄まじい。
何が凄まじいって、アウトバーンを300km/hオーバーで普通に巡航出来るバイクなのに、国道43号線を40km/hでこれまた普通に走れるって所。
それでいて、静かでスムーズで六甲だって普通に走れて燃費も抜群。
スズキは凄いバイクを作ったもんだ。
スズキは妙なバイクを良く作るメーカーだと、そんな事を言われる事も時に有るけれども、だがスズキは意外な程に優等生なバイクも数多い。
身長180cm無ければまともに乗れないとか、ステアリングダンパー付けなきゃハンドルがブルブルするとか、何処からどう見ても妙なのとか、そんなミュータントも時に生み出されるが、意外な程に優等生なバイクもこれが決して珍しくない。
このハヤブサも実はそんな優等生バイク。
見た目とスペックとイメージではエキセントリックな存在に写るかも知れないが、乗ってみるとこれがとんでもなく素直なバイク。
エンジンガードとインジケーターランプを付けたら教習車にも使えるんじゃ無いかって程。
少なくともゼファー750よりは乗り易い。
でも、人の好みって難しいモノ。
余りに乗り易いバイクは、これが意外と人によっては物足りないねと感じてしまう事も。
6速フルスロットルなんて絶対出来ないのに。
否、それが絶対に出来ないからこそ、かも知れない。
ともかく、極めてスムーズなパワーの出方に、いまいち盛り上がりに欠けるよね、なんて口尖がらせながら生意気な事を言ってしまう人が居るものもまた事実。
確かに実際乗り比べてみれば、ZX14Rの方がよりアンゴルモアの大王感は強い。
魂ごと内臓が持って行かれそうな、そんな毛が抜けそうな恐怖感はZX14Rに軍配が上がる。
もっとも、スムーズにいつの間にかとんでもないスピードまで加速するハヤブサと、魔獣のごとくとんでもないスピードまで加速するZX14Rのどっちがより危険かは何とも言えないけれど。
ただこれは言い切れそうだ。
魔獣ZX14Rに1度乗ると、少なくともノーマルのハヤブサでは満足できない体に成っちゃうって事は。
あ、どっちが速いか、ってのは甚だしく愚問だ。
どっちも速い、必要以上に。
必要以上にどっちも速い。
そして日本では甚だしく不必要なスペック。
でもどっちかと言えば、ZX14Rの方が楽しいよね。
と、そんな訳で私の周囲に居た最後のハヤブサ乗りが遂にZX14Rに乗り換える事を決意してしまった。
嗚呼....
遂に君もケロン化するのか。
本来なら新型のハヤブサに乗り換える予定をしてたらしいのだけど、待てども待てども新型の話は出てこない。
そして話が出てこない間に車検が切れる日を迎える事が確定しまったので、もう継続せずに乗り換えてやろうと。
何時までも出ないハヤブサ待ってないで、魔獣ケロロに乗り換えてやろうと。
嗚呼....
ハヤブサが減ると共にどんどん増えていく。
ZZR1400&ZX14Rが増えていく。
ケロロ軍曹色のバイクが増えていく。
初期型ハヤブサが生まれて来年で20年。
早いもので20年。
20周年を迎えた来年こそ、新型ハヤブサが私たちの目の前にきっと現れてくれるだろうと願うばかりだ。
ケロン人に侵略されたメガクルーザーの覇権を再びその手に取り戻す為に。
オサムならやってくれる。
オサムならきっとやってくれる。
ジーク・オサム!
ジーク・オサム!
頑ななまでのハヤブサ派の皆様は、浜松の方に手を合わせながら幸福に包まれる日を心待ちにしよう。
あ、ちなみにケロロ軍曹生誕20周年なんだって。
セーラームーン25周年はともかく、ケロロが20年とは驚いたわ。