ただそこに有るだけで嬉しいもんだ


海外には時折、謎の日本語グッズが有る。
このようにあえて狙ってるモノも有るが、大体は自動翻訳しただけだったり、或いは単に記号としか認識してなかったりな場合も有る。

ちなみに上記の米アマゾンで売ってるTシャツは、下段に良く解らないカタカナが書かれてるけれども、これは実はRiot Societyとブランド名がアルファベットで書かれてるだけなので、脊髄反射はしないように注意しよう。

 

私は精々1ヶ月足らず程度の海外経験しか無い。
後は長くても1週間程度。
その程度の、ちょっとした北海道ツーリング程度の期間なのだが、数ヶ月~年単位で海外で暮らしてる人も私の周囲にはちらほらと居る。
ちらほら、と言うか前に勤めてた会社の母体はヨーロッパだったので、そんなのちょっとも珍しくなかったんだけどね。
私はお断りだったけど。

 

そんな、北海道ツーリングってレベルじゃない長い期間海外に住んでると、日本が本当に恋しくなって来る事も有るらしい。
人にもよるし地域にもよるのだろうけど。

そんな時、街のスーパーや雑貨店で、日本語を見かけるとちょっと嬉しくなるのだとか。
それが海外展開してる日本の商品だろうと、或いは日本の商品っぽさで売ってる商品だろうと。
たとえその日本語が単なる自動翻訳だろうと、それが文章として破綻してようと、或いは文字自体が上下や左右が反転してようとも。

単にお菓子や雑貨のパッケージに日本語、或いは日本語のようなモノが書かれてる商品が目の前に有る。
ってただそれだけでちょっと嬉しいのだとか。
地の果てどころか、宇宙ですら日本の情報を得られ日本語で簡単にコミュニケーション出来る今の時代で有ったとしても。
アフリカのサバンナのど真ん中から、けものフレンズ2に対する熱い苦言をアマゾンのレビューに打ち込める時代で有ったとしても。
そんな熱く滾りながら平成の幕が下りる今の時代で有ろうとも。


1997年当時、きっと世界の何処かでこのカウルを見た日本人GPファンはちょっと嬉しかっただろうと思う。
本人からしたら...、まぁアレとしても。

 

以前私がほんの一時だけ入院してた病院。
私の病室のパネルには酸素やらバキュームやらのコネクタが設置されてたのだけど、そこにはKawasakiのロゴが輝いていた。

だからと、コネクターを接続する時にガッシャン!!って壊れそうな音が鳴ったり、或いは輸液のボトルから液体がポタポタと漏れたり、なんて事は無い。
そもそも何度も書いてるけど今時のカワサキはお漏らしはしないんだけどね。
他のバイクメーカーと遜色は無いさ。
漏れる時は漏れるけど、今やそうそう漏れる事も無い。
漏れる時は漏れるけど。

 

でも、殺伐とした病室において、Kawasakiのロゴはちょっと嬉しいもんだ。
あ、Kawasaki!って。
最終世代のキャブみたいに、なんか良く解らないチューブや電線に繋がれて身動きが出来なかろうとも、単にそこに書かれるだけで何か嬉しいものなのだ。
ただそこにある、それだけで。

あ、勿論だけど別に川崎重工が作った訳では無く、川崎重工が寄贈した物だ...と思う。
社会貢献の一環だね。
サンキュー川重!

MOTOR CYCLE

Posted by tommy