グリースは2種類有ったら大体それで問題ない

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グリースと一口に言っても、その種類は非常に数多い。

ベースオイル+添加剤+増ちょう剤の組み合わせでグリースはそれぞれ種類分けされるのだが、そのベースオイル一つ取っても、鉱物油、合成炭化水素油、エステル油、ポリグリコール油、シリコーン油、フッ素油…と分かれる。
さらに増ちょう剤(粘度を上げる薬剤)も数多くに分けられるので、一口にグリースと言ってもその種類は本当に多い。

増ちょう剤は、大きくは石けん系と非石けん系に大別される。
石けん系の中でも、増ちょう剤に高級脂肪酸を用いるタイプと、高級脂肪酸に無機酸等を組み合わせる複合型(コンプレックス)とに分かれる。
一般的に良く使われるリチウムグリースは前者、リチウムコンプレックスやカルシウムコンプレックスは後者に当たる。

ちなみにここで言う所の高級脂肪酸とは、炭素原子数が多い脂肪酸を指す。
別に値段が高いとか安いとかって話しでは無い。

増ちょう剤に脂肪酸が使われない非石けん系ではウレア系、ベントナイトの無機系、PTFEの有機系がそれ。
お馴染みのワコーズの赤いのがこのウレア系だ。

そんな具合に、ベースオイルと増ちょう剤の組み合わせは種類が無限、とまでは言わないけれども、非常に数が多いのは事実。
さらにはメーカー毎に添加剤も違って来るので、ベストなグリースを見つけるのは非常に難しい。
頭を悩ませる人もきっと多いだろうと思う。
何がなんだかサッパリだぜと。

だが、バイクに関しちゃ実際の所はどうって事も無かったりするのも、これまた事実だったりする。
大型機器やトラックやら、過酷な状況で使われる機器の軸受け潤滑にはベストオブベストなグリースを選ぶ必要は有るのだろうが、バイクの場合は一番力の掛る所はステムかリアのリンケージ~ピポッド辺り。
何トンもの力が掛る訳でも、氷点下何十度は有っても+数百度の環境で使う事は無い。
唾付けとけば大丈夫とは言わないけれど、一般的なグリースならば割と何だって構わないのもまた事実だったりもする。

耐久性や耐水性は必要だが、これもハッキリ言ってそれほど厳密で有る必要無い。
リヤリンケージに使うグリースで、蛇腹1本4000円もするウレア系グリースと300円くらいのリチウムグリースの違いがハッキリと認識出来る人なら好きにして頂ければ結構なのだが、そうじゃ無いならまぁ普通にリチウムグリースでイイんじゃ無いかな?とか思ったりする。
自分でマメに整備するならば。
自分でマメに整備しない人ならその限りでは無いけれど。

ピポッドなんて外した事無いわ、ってかピポッドって何よ?
って人の場合、ちょい高くても、耐水性と耐久性に優れるグリース使うのが正しいと思う。
一部のバイク屋さんは、別にブログを華やかにする為に赤いグリス使ってる訳では無いのだ。
半年に一度リンケージを分解したりしない、そんな普通の人の為にわざわざ1本2000円もするグリースを使ってくれてるのだ。
ありがとう、一部のバイク屋さん。

ちなみに私は割とマメな人間なので普通のリチウムグリースを使ってる。
10年間未整備ならばピポッドシャフトが抜けなくなる可能性は有るが、半年毎に抜いて洗ってグリスアップしてるので特に問題は無い。

グリースなら何だってイイ訳では無く、然るべき所には然るべきグリースは使わなければ成らない。
要するに、ゴムの所はシリコングリースを、と言う訳。
割と普通の話し。

具体的には
シフトリンケージ(ブーツの中)
マスターシリンダーのカップ
キャリパーのピストン
キャリパーのパッドピンやスライドピン
フォークのオイルシール
フォークのダストシール
ガソリンタンクのラバーマウント部分
ゴムのグロメットに押し込んで固定するタイプの外装パーツ

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と、そんな具合にシリコーングリースの出番はこれが意外と多かったりする。
ダストブーツに使うゴムはそれほどヤワではないけれど、それでも一般的なリチウムグリースやCRCなんかの潤滑剤を使うとボヨボヨとだらしなく膨張してしまう場合が多いので、然るべき所には然るべきグリースを適切に使いたい。
要するに、ゴムや樹脂に触れる箇所で、さらに力の掛らない箇所にはシリコングリースを使うべきだろうと。
それがベストかどうかは別として、少なくともマスターシリンダーのカップの組み立てにシャーシグリース使うよりは遥かにまともな選択だと。

と言う訳で、天ぷらだろうとトンカツだろうとコロッケだろうとステーキだろうと目玉焼きだろうと何でもしょうゆ掛けて食べてしまう大雑把な人でも、リチウムグリースとシリコーングリースくらいは使い分けた方が良いと思うよ。
と言うお話。

更なる細分化は...まぁお好きなようにどうぞ。

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