ファン・デル・マー君、散る
降雨により、何だかグダグダ模様のセパン8耐。
スタートは大きく遅れた15時から。
だが程なく豪雨により中断。
このまま中止するのかな?って展開。
どうにか中止は免れたものの、鉛色の空の下、何かが起こりそうな予感を抱きながらレースは再スタート。
その矢先、まさかの大事件勃発。
セパンの悲劇。
Crash between the leading bikes 😬
Di Meglio back on track, Van der Mark made it to the pit!#8hSepang #FIMEWC pic.twitter.com/jE6rcYHpwk— FIM EWC (@FIM_EWC) 2019年12月14日
ファン・デル・マー君、散る。
ディ・メッリオ・ミサイルに、散る。
嗚呼....
マレーシアの方から、それもガラス張りのVIP席に陣取った御歴々の方々からの大きなため息が聞こえた、ような気がした瞬間。
ファン・デル・マー君が散った瞬間。
嗚呼....
ピットに戻り、どうにか再スタートは切れたものの余りに大きなこの遅れを取り戻す事も叶わずそのまま沈没。
一方、マー君を撃沈したミサイルは、そそくさとバイクを起こして何事も無くしれっと再スタート。
沈没したマー君を尻目に特に気にする事もなくトップを快走する。
やはり元MotoGPライダー。
来る日も来る日も来る日も来る日も大体最後尾近くを走ってても決して折れなかったそのハートの強さは、MotoGPフル参戦経験者ならではの事。
代役参戦しか経験の無いマー君とはメンタルが違う。
2年連続のフル参戦経験の有るメッリオとはメンタルが違う。
フル参戦ライダーの中では、2年連続最下位だったけど。
レースは、シーズン通せば起こり得る事しか起こらない。
強いライダーは最終的に勝ちあがってくるし、それなりのライダーはそれなりの結果に終わる。
だが、一発勝負では何が起こるか解らないのもまた然り。
トップを走ってたマルケスが転倒する事も有るし、荒れた展開に成れば意外なライダーが上がってくる事も有る。
そして、こんな悲劇もまた起こり得る。
他のチームはちょっと空気読めよ、と言わんばかりの体制で挑んだ、優勝候補筆頭どころか優勝が義務つけられてるチームにも、こんな悲劇もまた起こり得る。
それがレースって奴。
コンディションが悪かったのか、運が悪かったのか、2位転落なんて失態を犯さずもっと楽な展開を作れなかったマー君が悪いのか、それともやはり悪いのはメッリオか、メッリオなのか、メッリオか。
一体何が悪かったのか、私には判断が着かない難しい話。
私に出来るのは、ただただため息をつく事だけ。
...嗚呼....