選択

ヤバい、超ヤバい。
どうしよう.....!!

休日、夕方、名神高速の滋賀県の辺り。
毎度お馴染みの激しい渋滞。
渋滞にハマってもとても快適そうなヴェルファイアの尻を見ながら微速前進を繰り返す私とハヤブサ。
まだハヤブサに乗ってた、随分前の事だ。

クラッチを操作する左手の握力が厳しく成ってきたのを感じながら時速数kmでちびちび動いてると、横に並んだ同行者の一人がこんな事を言ってきた。

ヤバい、超ヤバい。
どうしよう.....!!

と。

会話の95%をヤバいとウザいとかわいいで賄う17歳女子の場合はヤバいの意味合いはとても幅広いものに成るのだが、そうでは無いこの人に取って、ヤバいの意味合いはただ一つ。
それは危険、ピンチ、絶体絶命。
まぁ要するにヤバいって事だ。

U.N.C.O

こう書くと国連専門機関みたいな感じもするけれど、何の事は無いウNコの事だ。
要するに、ウNコしたいって事だ。
あら、そりゃ大変。
そりゃヤバい。

絶体絶命な危機に差し迫った時、人は究極的な選択を求められる。

真冬のアラスカ。
見渡す限り、真っ白な雪と氷に包まれた世界。
吹きすさぶブリザードを避ける術など何も無い、真っ白な雪と氷に包まれた氷点下の世界。
冷凍マグロのちょい手前。

せめてもう一枚、ユニクロのダウンジャケットでも有れば。
せめてもう一枚....。

だが、残念ながらこの真っ白な雪と氷に包まれた世界には、ユニクロなんて望むべくも無い。
ここは地球の果て、この世の果て。
ユニクロもGUも、しまくらさえも夢のまた夢。
シャディのサラダ館さえも無い、この世の果てなのだから。

そこへ現れたのがホッキョクグマ。
推定体重350kg。
ビッグバン・ベイダー2人分くらい。

絶体絶命な危機に差し迫った時、究極的な選択を求められる。
このままブリザードに冷凍されるか?あるいは一発逆転!とても暖かそうな目の前の毛皮を頂くか?
ブリザードには相性抜群な魔性のスリーパーで350kgのシロクマをヤってしまうか?
でもアイアンフィンガーには気をつけろ。

人は絶体絶命な危機に差し迫った時に究極的な選択を求められる。
さて、あなたならどうする?

話は戻って激しい渋滞の高速道路の上でウNコ行きたく成った大ピンチの人。
彼もまた、ここで人生を左右する大きな選択を迫られる。

1.我慢する

大人は色んな事を我慢して生きている。
家庭や職場、満員電車に可愛い新入社員。
言ってみたい感情、荒ぶってみたい衝動、爆発させてみたい欲情。
それら全てを我慢して生きている。
それが大人。
ウNコくらい我慢するのが大人の正しい姿だ。

だが、色んな事に我慢し過ぎるとメンタルのバランスを崩す危険が有るのと同じく、ウNコを我慢しながらバイクに乗るのもこれまた大きな危険を伴う。
とても大きな危険を。

バイクの運転には集中力が必要だ。
例え時速数kmのトロトロ運転と言えど、他に気を取られていると追突やエンストによる立ちゴケの危険も有る。
足元がお留守になっちゃダメな事は、僕たちは第23回天下一武道会で学んだ筈だ。
ウNコを我慢する事に集中し過ぎて運転が疎かに成ったら大変だ。
運転に集中しすぎてウNコを我慢するのが疎かに成るのもまた大変なのだけども。

歩く位の速さ、たかが時速数kmとて、転倒するとそのダメージは決して馬鹿には出来ない。
バイクのダメージも有るだろう、身体的なダメージも有るかも知れない。
だが何より、更なる悲劇の連鎖、チェーンリアクションのトリガーと成ってしまう。
ウNコ暴発させてしまうと言う、更なる大きな、余りに大きな悲劇の引き金を引いてしまう事に成りかねない。
たかが時速数kmとてそのダメージは決して馬鹿には出来ないのだ。

君は、軽く痙攣しそうな位に極限までウNコ我慢しながら倒したZZR1400を起こす事が出来るか?

2.路肩をすり抜けてPAまで急ぐ

バイクの真骨頂はやはりすり抜け。
5ナンバーでさえ横幅1.7mも有る自動車には真似出来ない走り方だ。

だがここは名神高速。
路肩のすり抜けはかなり厳しく取り締まられる路線。
特に激しい渋滞が起こってる休日に路肩を走るなんて、生肉をぶら下げてグレートバリアリーフを泳ぐようなもの。
そんな自暴自棄な生き方はお勧めしない。

生きていれば不幸な事なんて何時でも起こりえるもの。
誰の身にも何かしらの不幸なんて降りかかる物さ。
だが、スタンド使い複数人にボコられた挙句救急車に踏まれてトドメさされた人みたいに、幾つもの不幸が一気に襲い掛かられるのは余りに辛い。
16歳にしてパリス・ヒルトンを知ったビニャーレスくらいに濃厚な経験と強靭なメンタルを持つ人なら平気かも知れないが、一般的なメンタル強度の一般人には余りに辛い。
すり抜けして捕まった挙句、切符切られてる最中にウNコを漏らしたりしたらちょっと立ち直れない。
いっそ殺してくれ。
そう叫ぶ魂を誰も止める事は出来ないだろう。

3.非常駐車帯に止まってやる

高速道路の路肩は駐停車禁止。
ここで止まるのは非常に危険なので絶対にやるべきではない。
尻出したまま死にたくないのなら。

所どころに設置される非常駐車帯は、故障やパンク、ガス欠などの緊急時に駐車出来るエリア。
急にウNコしたく成ったのは本人には緊急事態と言えるのだけど、法的にそれが許されるのかは不透明な所。

故障やパンク、ガス欠などの目的外の非常駐車帯への駐車は駐車違反に成る。
仮眠や電話なんかも同様に駐車違反。
だが、通常はドライバーがその場に居れば摘発されないのと同じく、高速道路の非常駐車帯でもドライバーがすぐに移動できる状況なら切符は切られない筈。
ただし、すぐに移動出来ない尻尾を生やした状態、つまりサイヤ人状態の場合はすぐに移動出来ないので切符切られる恐れも有りえる。
だって尻尾ブラブラしてたら直ぐに移動出来ないんだもの。

その場合、切符切るくらいならティッシュ持って来い!ナッパ!
とでも言ってやろう。
尻尾生やしながら。

なお、道端でウNコしたら、軽犯罪法、器物損壊、公然わいせつの罪に問われる可能性も有るので、駐車違反よりも厳しい現実が有る事を覚悟しよう。

4.走りながらやっちゃう

4~5時間もレースで走るサイクルロードレーサーは、自転車に乗りながら用を足すとよく言われる。
ただ、それはあくまで(小)の方。
(大)の方を走りながらパージするのは非常に難しい。

前述した通り、バイクの運転には集中力が必要だ。
自立すら出来ない不安定な乗り物。
ウNコしながらバイクに乗るなんて、皿回ししながら爆弾処理するくらいに難しい。
どっちかにしろ!って話だ。
余りにも危険な遊戯。

ジロ総合優勝、ツール総合2位経験を持つオランダの英雄トム・デュムランでさえ岩陰ダッシュするのが現実。
やはりバイクに乗りながらパージするのは無理が有る。
アムロならウNコしながらシャアのゲリググと互角に戦えるかも知れないが、重力とウォシュレットに魂を引かれた我らオールドタイプにはちょっと難しい。
ニュータイプは伊達じゃ無いって事だよ。

スマホを操作しながらの運転は厳罰に処される時代。
このご時勢ウNコしながらの運転はやはりやるべきではないだろう。
調子乗ってツイッターにアップしたら袋叩きにされるパターンだね。

5.そのままやる

躾された犬以外、ほぼ全ての生き物はやりたい時にやるのが自然の姿。
金魚は泳ぎながら、渡り鳥は飛びながら、ヌーは昔の暴走族のように大群で走りながら、そしてコアラは葉っぱをキメながら。
やりたくなったら所かまわずその場でプリプリと。

それが自然の姿。
何もかもを投げ捨て、そのままやっちまうのが自然の姿。
ああ、自然は素晴らしい。

その昔、まだロバのパン屋がロバでリヤカーを引っ張ってた時代、ロバのパン屋はキンカラリンとやってきながら道端にコッペパンを落として行ったとの逸話も有る。
パン屋のロバさえ自由気まま。
宇宙の法則に従って自然に生きたいなら、やりたい時にその場でやっちゃうのも悪くないかも知れない。
特にお勧めはしないけれども。

上記した1~4の、そのどれよりも安全な策と言える。
人として何か大事な物を失う恐れはあるものの、有る意味これが一番安全と言えるかも知れない。
同時に、人としての何か大事な物を排泄してしまう恐れはあるものの。

彼はどんな選択を取ったのかはこの場では割愛しておくが、少なくともその後「ウNコ漏れ太郎』とのあだ名で呼ばれる最悪の事態には陥って無い事だけは書いておきたい。
まぁ、我慢強いメンタルと強靭な括約筋を持つ体に生んでくれたお母さんに感謝だね。

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