物語におけるバイク描写が気になる

物語に余りにリアリティを問うのは如何なものだろう、とは思う。
でも時に、その詰めの甘さと言うのか、適当さと言うのか、勉強不足と言うのか、そんな点が気に成る事も時には有る。
特に声高に語ったりはしないけれど。
ん、なんかちょっとアレだし。

 

例えば刑事ドラマでの拳銃の音や弾数。
例えばエリア88TVアニメ版でのミサイルの色。
例えばハリウッド映画での色んな要素の混じった日本描写。

物語ですよ、って言われればおっしゃる通りだし、フィクションじゃないですか、と言われたら何も言い返す言葉は無い。
プラネット・テラーで、足にアサルトライフル付けた人は、一体どうやって引き金を引いてるんだろう?
なんて言った所で詮無きことなのだから。
そんな事言われてもね。

 

でも、バイク乗りからすると、物語に出てくるバイクの描写が適当だったら、何か凄く気に成る事も有る。

例えば、スロットルが左に付いてたり、そのバイクは何速ミッションですか?って位に延々とシフトアップしてたり、XR100が2ストの音をしてたり、DR250がやたらと良い音してたり。
とか。

XRやDRの件については、リアルな音なら非常にガッカリしてしまうので単なる演出だろうね。
気の抜けたポテポテした音してたら盛り上がらないものね。
気にする必要は無い。
のだけど、松田勇作とマイケル・ダグラスが、凄く良い音してるDRで追いかけっこしてるシーンはとても気に成る訳だ。
DRは何時の間に、何気筒に成ったのさ?と。
単なる演出なんだけどさ。
確かに確かにただの演出なんだけどもさ。

 

物語の上においては、両手離しても延々と走り続ける、時には加速さえしてしまうバイクも有る。
スロットルケーブルの取り回しを間違えたらそれも不可能では無いんだけど、危ないからちゃんと直した方が良いと思うな。

そして、同じく明らかにマニュアルバイクなのに、左レバーでブレーキを掛けるシーンも。
流石に実写では無いだろうけど、数世代前のアニメか漫画で何か有った。

自転車かスクーターしか知らない人には無理は無いかも知れないけれどね。
左ハンドルにレバー付いてたら、ブレーキだと思う人が居ても不思議ではない。
でも、多くの人が関わってんだから誰か気付いて欲しいな、とは思うけれど。
まぁ気付いた時には時既に....って奴だったのかも。

 

 

 

でも一時期マルケスがやったように、MotoGPの世界で所謂スクータースタイルが一般化したら、左レバーでリアブレーキを操作する描写にも一定のリアリティが生まれるのかも知れない。
もっとも、走り出したらクラッチ使わないレーサーならともかく、普通にクラッチレバーを使いまくる街乗りバイクではきっと余程の物好きくらいしか使わないだろうけどね。
こんなのややこしくって仕方無いわ。

ちなみにこのバイクは開幕戦でのルティさんのバイク。
左に2本生えてるレバーは、上側がリアブレーキで下側がクラッチ。
左バーエンドにもガードが付いてるのは、レバーがリアブレーキだからって理由。

クラッチレバーはママチャリみたいな角度で付いてるけれど、スタートしたら使わないので特に問題にはならない。
スタート時にクラッチレバーとリアブレーキレバーを間違えて握ったら目も当てれないけれど、まぁ握ればクラッチかブレーキかくらいは解るのでこれも問題には成らないよ。

このシステムが好結果を残すように成れば、サムブレーキからこのスクータースタイルがトレンドに成るかもね。
どうだろう。

 

右手の握力に問題を抱えるマティア・パシーニさんは左手にフロントブレーキが付いてるのだけど

http://www.nirinbanashi.net/motor-cycle/4194

流石に左ハンドルにフロントブレーキとリアブレーキとクラッチレバーを付ける訳には行かないので、スクータースタイルについてはスマンかったな、と言う事でお一つ。

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy