チェコとオーストリア
世の中にはどっちがどっだか解り難いモノって有る。
どっちだったっけ?ってモノが。
ダチョウとエミュウとか、ハモとダイナンウミヘビとか、アメ車用のキャブのロチェスターとホーリーとか、リリー・ウォシャウスキーとリサ・ウォシャウスキーとか、おすぎとピーコとか。
サムとアレックスのロウズ兄弟、サイモンとアダムのイェーツ兄弟のように、コピペしたようにどっちがどっちか解らない訳では無いけれど、はっきりとその見分けは着くけれど、ふとした時にふと思う訳だ。
あれ、どっちがどっちだったっけ??って。
チェコ
オーストリア
バルト三国や北欧3カ国よりも圧倒的にややこしい、チェコ、スロバキア、オーストリア、スロベニア、ハンガリー、クロアチアの位置関係。
オーストリアとチェコの位置関係は、イタリアに接するのがオーストリア、イタリアに接しないのがチェコと覚えておくと間違えないだろう。
ポーランドに接するのがチェコだよと覚えるのは勝手だけど、ところでポーランドって何処よ?って事に成りかねないので、基準点は解りやすい所が良いと思うな。
その点イタリアは一目で解るのでお勧めだ。
チェコ |
オーストリア |
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首都 | プラハ | ウィーン |
面積 | 78,866km2 | 83,870km2 |
公用語 | チェコ語 | ドイツ語 |
通貨 | チェコ・コルナ | ユーロ |
政治体制 | 共和制 | 共和制 |
名産・著名人 | シュコダ、ボヘミアングラス、フランツ・カフカ、カレル・アブラハム坊ちゃん | 音楽、KTM、レッドブル、ペーター・ハントケ |
MotoGPサーキット | ブルノ | レッドブルリンク |
Automotodrom Brno
コース全長 | 5.403 km |
コーナー数 | 15 (右9、左6) |
コースレコード | 1’56.027(Dani PEDROSA) |
ラップレコード | 1’54.596(Marc MARQUEZ) |
トップスピード | 316.4Km(Andrea IANNONE) |
Red Bull Ring
コース全長 | 4.318 km |
コーナー数 | 10 (右7、左3) |
コースレコード | 1’23.827(Andrea DOVIZIOSO) |
ラップレコード | 1’23.027(Marc MARQUEZ) |
トップスピード | 316.7Km(Andrea DOVIZIOSO) |
コースは随分と違う。
上が先週行われたチェコGPの舞台、ブルノ。
1989年に建造された、やたらとコース幅の広いサーキット。
コースレイアウトは比較的クラシカルな作り。
カレル・アブラハム(パパ)がオーナー。
一方のレッドブルリンク。
1997年の大改修を受けてディス・イズ・ティルケなサーキットとして第二の人生を歩み始めた。
昔はA1リンクって呼ばれてたけど、今はレッドブルリンクって呼ばれる。
コースレイアウトは今時、ってかティルケさんの思想がお腹一杯に詰ったサーキット。
直線でぐあーって加速してブレーキ、また加速してブレーキ、また加速して....
こんな感じ。
ヘルマン・ティルケによるティルケサーキットの歴史はここから始まる。
このレッドブルリンクは、ともかく加速がモノを言う、ドゥカティ向きのコースと言われるコース。
開幕のヘレス2戦とは一転、レッドブルはクアルタラロには試練の2連戦と成るかも。
さらには前回初優勝を遂げたKTM。
一説には、KTMはミシュランと事前にテストしてたから勝てたんだとの声も有るけれど、このレッドブルリンクはまさにKTMの庭。
誰よりも良く知り尽くしてるコースなので、もしかしたら再びオレンジ色を表彰台に乗る光景が見れる、かも知れない。
言えるのは、前回のブルノ以上にヤマハは苦戦するだろうねって事。
伝統と格式のパワー不足は、ここではかなり手痛いハンデと成りそう。
とは言いつつ、昨年のレッドブルリンクではクワルタラロは予選2番手、決勝は3位だったので結局の所は良く解らないんだけどね。
事前にどうのこうの、ってのはあんまりね。
ただ、ヤマハとホンダ&ドゥカティとは、最高速が8~10km/h程違うので、レースはかなり厳しいのは事実だ。
そんなに最高速の出るコースでも無いのにこの差は、やっぱり加速の差。
特に今期のDUCATIには加速装置=ライドハイトアジャスターが装備されてるので、低速コーナーからのフル加速でモノを言いそう。
コーナーで頑張っても詰めても置いてけぼりにされる圧倒的スピード差は、ヤマハのライダーに取っては如何ともストレスの溜まる展開に成りそうだ。
ライドハイトアジャスターってのはコレ↑
加速する際にリアを沈めて駆動ロスを減らすとか空気抵抗を減らすとかって言われてる。
技術的には全自動する事も簡単なんだろうけど、レギュレーション上はステアリングやリアのリンケージを含むサスペンション全般の電子制御は禁止されているので、ワイヤーを介した手動式レバーで操作する。
親指一つの簡単操作だけど、極限のコントロールをしてる最中にさらにレバーをカッチンコしなきゃ成らないので、ライダーの負担は相当なものだろうと思う。
でもこのレッドブルリンクは低速コーナーからの加速が重要なので、これはドゥカティ勢に取って大きなアドバンテージと成る....かも知れない。
結局、やってみなきゃ解らないんだろうけどさ。
展開は変わるのか、同じような展開に成ってしまうのか。
それは今週末のお楽しみ、と言う訳でお一つ。