SBK チャンピオンシップスタンディング~アラゴン

CHAMPIONSHIP STANDINGS

1 JONATHAN REA KAWASAKI 189
2 SCOTT REDDING DUCATI 179
3 TOPRAK RAZGATLIOGLU YAMAHA 124
4 CHAZ DAVIES DUCATI 120
5 MICHAEL VAN DER MARK YAMAHA 110
6 ALEX LOWES KAWASAKI 102
7 MICHAEL RUBEN RINALDI DUCATI 79
8 ALVARO BAUTISTA HONDA 77
9 LORIS BAZ YAMAHA 64
10 LEON HASLAM HONDA 51

 

アラゴン終了時点でのチャンピオンシップスタンディング。

SBKのポイントは、レース1+スーパーポールレース+レース2の合計で争う。
各、獲得ポイントはこちら。

レース1/レース2での獲得ポイント

順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
ポイント 25 20 16 13 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

 

スーパーポールレースでの獲得ポイント

順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9
ポイント 12 9 7 6 5 4 3 2 1

 

3つのレースイベントの全てで優勝すると62ポイントも獲得出来る。
100ポイントも差が開いたら絶望的な気もするが、理論上は2ラウンドで挽回する事も不可能では無い。
理論上は。

これも全てはどうにかこうにか盛り上げる為にあれやこれやとルール改正された一つの結果。
世界最高峰のプロダクションレースと言っても、現状は中々に手厳しいので色々考えてる訳だ。
流石に最終ラウンドの最終レースに優勝したら一気に100000ポイント!なんてルールには成らないだろうけど。
ダチョウ倶楽部に訴えられそうな、そんなルール改正は。

 

2010年~2019年までのリザルト

2010 MAX BIAGGI APRILIA
2011 CARLOS CHECA
DUCATI
2012 MAX BIAGGI APRILIA
2013 TOM SYKES KAWASAKI
2014 SYLVAIN GUINTOLI APRILIA
2015 JONATHAN REA KAWASAKI
2016 JONATHAN REA KAWASAKI
2017 JONATHAN REA KAWASAKI
2018 TOM SYKES KAWASAKI
2019 JONATHAN REA KAWASAKI

過去10年、カワサキが6勝を挙げる。
特にこの5年は、ジョナサン・レイによって無敵の強さを誇る。

だが、意外とアプリリアも強くて、ビアッジの2勝とギュントーリが1勝を挙げている。
今もリソースをSBKに注力してたらカワサキVSドゥカティ&ヤマハ&アプリリア+ホンダって図式に成ってただろうけど。
まぁ....残念ながら。

SBKで勝つよりMoto2に出てる方がマシだ
なんて言ってたMVアグスタの人のように、結局はmotoGPとSBKとの絶望的な差には抗う事は出来ないのだろう。
何だかんだ言って、MotoGPですわ、って。

でも本当なら、ここにメランドリの名前が入っててもおかしくないんだけどね。
もうちょい丁寧な扱いをされてたらと不憫で成らない。

 

SBKには、もうひとつスーパーポールスタンディングってのが有る。
これはスーパーポール=要するに予選のランキング。

 

SUPER POLE STANDINGS

1 JONATHAN REA KAWASAKI 88
2 SCOTT REDDING DUCATI 60
3 TOPRAK RAZGATLIOGLU YAMAHA 41
4 MICHAEL VAN DER MARK YAMAHA 39
5 TOM SYKES BMW 37
6 LORIS BAZ YAMAHA 37
7 ALEX LOWES KAWASAKI 34
8 LEON HASLAM HONDA 14
9 CHAZ DAVIES DUCATI 14
10 MICHAEL RUBEN RINALDI DUCATI 13

 

スーパーポール/スーパーポールレースでの獲得ポイント

順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9
ポイント 12 9 7 6 5 4 3 2 1

 

元はスーパーポール=予選だけのポイント争いだったが、スーパーポールレースと言う日曜午前のショートレースが開催された2019年以降は、スーパーポール+スーパーポールレースの合計で争う事と成った。

最大獲得ポイントは1ラウンドで24ポイント。

このスーパーポールランキング=正式名称TISSOT-SUPERPOLE Standingが始まったのは2014年から。
それ以降のランキングがこちら。

2014 TOM SYKES KAWASAKI
2015 TOM SYKES KAWASAKI
2016 TOM SYKES KAWASAKI
2017 JONATHAN REA KAWASAKI
2018 TOM SYKES KAWASAKI
2019 JONATHAN REA KAWASAKI

カワサキ一強。
6年間で絶対王者のレイが2勝、そしてBMWに移籍しても一発の速さには定評有るヒゲおじさんが4勝。
スーパーポールスタンディングが始まった2014年以降、全てが黄緑に染まる目に優しい世界。
圧倒的じゃ無いか、我が河童軍団は。

 

昨年から始まったスーパーポールレースは、これが中々に重要なレースで、優勝者には12ポイント、ってだけでなく、レース2のスターティンググリッドもここで決まる。
だから、スーパーポールレースでしくじると、スーパーポールレースでのポイントを失った上で、レース2にまで影響を及ぼす。

だから、このスーパーポールレースを確実に制して12ポイントを獲得し、さらにレース2のスターティンググリッドを有利に持って行くのがシリーズを制する重要な戦略と成る。

開幕早々のレース1でスっ転んだものの、今期の全てのスーパーポールレースで優勝してるレイが磐石。
一方、後ろからじわじわと地味に追い上げるのが得意なデイビスはちょっと辛いルールかも。
弱火でじっくり追い上げようと思ったら10周のレースなんて終わってるものね。
ハンティングなんて出来やしない。
そしてそれがレース2にも影響する悪循環。
スロースターターには困ったルールだ。

 

今期は半分が過ぎて残りは4ラウンド。
全部優勝したら248ポイントも獲得出来るので、物理的にはまだ全員がチャンピオンの可能性は有る。
のだが、ぶっちゃけレイとレディングの一騎打ち。

これが元祖破壊神様のバウティスタなら、まぁ放っておいても自爆するので大人しくしてればレイが勝てる、ってか昨年もバウティスタの自滅でスルっと勝てたんだけど、レディングはこれが中々侮れない。
あんなにガチャガチャした乗り方でも安定して結果を出せるんだから、やっぱりレディングは侮れない。
昨年、SBKとは比較に成らない超ガチャガチャしたBSBを経験した甲斐が有ったのかも。

MotoGPライダーにはSBKマシンなんて未完成にも程がある雑なバイクに思えるのだろうけど、こんなハチャメチャ体験したレディングには、SBKなんてスムーズ極まりないバイクに思える....のかも。

 

そんなこんなで、MotoGPの狭間にこっそり行われるSBK アラゴン2連戦と成るテルエルラウンドはもうそろそろ開幕。
いよいよ後半戦へ突入だ。
このままレイがポイント差を広げるか、それともレディングが待ったを掛けるか。
MotoGPしか興味無いわ、なんてつれ無い事は言わないでこっちもよろしくメカドック。

ではまた。

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy