尻文字D

D(ディー)

と言えば何を思い浮かべるだろう?

 

L(エル)と言えば、それは勿論LはLoveのLで有り、そしてまたLipのLで有ると、ここをご覧のかぼちゃワイン世代の皆様はきっとそう即答してくれると思うのだが、ではDとは一体何ぞや?

DとはドコモのD、DとはカップのD、そしてDとはイニシャルのD。
そこそこに意見が分かれる所かも知れないが、DとはDreamのDやでと聞かされた啓介は何と答えたんだろうかと、思いを馳せてしまう。
やっぱり流石はアニキだぜと全肯定しちゃうんだろうか?
ダメだよ、言うべき事はちゃんと言っておかないと。
アニキだってテリーマンみたいな立ち位置だけど実はまだまだ発展途上の二十代なんだから。
言うべき事は肉親がちゃんと言っておかないと。
それはちょっと、ヤンチャが過ぎるぜ、アニキ!と。

 

さて、D。

Dの着くバイクって、そこそこ数は多い。
ホンダの記念すべきバイク第一号はホンダドリームD型。
フレームは自社開発と言えど、まだ豆腐屋の自転車にエンジン載せただけのC型から大きく発展した、紛う事無きモーターサイクル。
それがホンダドリームD型。
日本のバイク界の始祖なんて訳では無いけれど、現在に続くホンダの始祖で有る事に違いは無い。
世界のホンダはDから始まったのだ。

 

他にもDの名を持つバイクは数多い。
その昔に有ったRZはさらに昔にはRDと名乗ってたし、スズキのトレールバイクはDRって名前。
そのDRにでっかいライトとでっかいタンクを積んだ旅バイクはDJEBEL(ジェベル)って名。

スズキのオフィシャルサイトによると
ジェベル DJEBEL 造語 (主に北アフリカの)「山脈」、「小山」、「丘」の意。語源はアラビア語のJABAL:ジャバル。との事。

じゃぁJABALでイイじゃないか、って思うんだけど、AをEに変えて頭にDを着けたのがスズキの選択。
あえてのドジェベルがスズキの選択。
頭にDをくっ着けた事にとても深い意味が有るのか、あんまり大した意味はないのか、それは民間人には解かり得ぬ領域の話だ。

 

 

私の周囲で、一人、こんなバイクを今更買っちゃった人が居る。

 

カワサキDトラッカー。
まだキャブ付いてた頃のDトラ。

ハヤブサ乗りなので本来なら250SBと言う、スズキとカワサキが業務提携してた頃に生み出されたイエローの250SBを欲っしてたのだが、流石に250SBのタマはそんなに無い。
それに、SUZUKIとステッカー貼ったらそれで250SBに成るので、まぁイイじゃんって思う。
黄色ピーマンか緑ピーマンかの違いは有るけれど、まぁどっちもピーマンだから気にすんな。

 

発売は1998年。
それから2007年までの約10年間作られ、2008年にはベースのKLXと共にFI化されDトラッカーXと進化を果たすが、2016年頃の大量絶滅期に消滅。

このDトラッカー以降、ホンダもXR250&XR400モタードを出し、ヤマハはWR250Xとセロー250ベースのXT250Xの250cc2本立て、スズキは国内唯一のトレールバイクだったDR-Z400をベースとしたDR-Z400SMを市場に投入。
何故だか250ccのトレールバイクを国内には投入せず、どう言う訳かの400ccがスズキの選択だ。
日本の何処を走る事を想定してるのか知らないけれど、トレールバイクは400cc一本で勝負を賭けたのが当時のスズキの選択。
ジェベルは125、200、250と3種類作り、単気筒ガンマも125に200まで作るこまめなスズキだが、当時のトレールバイクは日本の何処を走る事を想定してるのか知らないけれど、トレールバイクは400cc一本で勝負。
必然的にモタードも400一本勝負。
この選択にとても深い意味が有るのか、あんまり大した意味はないのか、それは民間人には解かり得ぬ領域の話だ。

ともかく、このDトラッカーのお陰でそんなモタードブームが一時的に起こったのだ。
短かったけどね。

 

装備重量130kgほどの車体に30PSのエンジンを積み、17インチハイグリップタイヤを履いたバイク。
KTMに比べればそれでも随分と大人しいスペックでは有るけれど、公道で乗れば非常に面白いのは言うまでも無い。
今は存在しないってのは、きっと今はそんなバイクが求められてないからって理由なんだろうけど、乗ってて本当に楽しいのはやっぱりモタードだろうと私は思うな。
高速道路を使ってのツーリングにはちょっとしんどいけれど、それ以外では非常に楽しいバイク。
なんで軒並み絶滅しちゃったんだろうと思うな。
きっと需要が無いから、なんだろうけど。
ああ残念。

 

 

Goobikeでのタマ数はこれを書いてる時点で35台。
大人気バイクだったとの印象は有るのだけど、10~20年前のバイクとしては意外と少ない。
DR-Z400SMの方が多いくらい。

所有者は大事に手元に保管してるのか、それとも無茶しがちな世のDトラ乗りによって軒並み部品取り車と成っちゃったのか、それとも単に淘汰されただけか?
その辺は良く分からないのだけど、幸いにして部品も問題無く揃うので、20年前のDトラッカーはまだまだこれからも元気に走れそうだ。
DトラッカーのDって、何の意味なんだろう?
なんて事を考える時間くらいは十分に有りそうだ。

え?
SUPERMOTARDのDだって?
まさか一番最後、語尾のDがその名の由来だって?

その論理は、流石にヤンチャが過ぎるぜ、キバヤシ。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy