ニセコの選択

最近、って程でも無いのだけど、なんだかやたらと良く見かけるのがこんな構造のプライヤー。

ジョイント部分がボックス状に成ったウォーターポンププライヤー。

 

このデザインでもっとも有名なのは、そりゃ勿論クニペックス。
それが今や、有名ブランドのプライヤーから正体不明プライヤーまで、数多くの類似品が出回っている。

同じくドイツのゲドレー様にもこんなプライヤーが存在する。
今やボックスジョイント全盛時代だ。
実際、使えば解る。
ウォーターポンププライヤーはボックスジョイント構造に限るよって事は使えば解るさ。

 

 

ボックスジョイントと言えばやっぱりクニペックス。
でも他でも色々作ってるのでの特許が切れたのかな?

とか思う人も居るかも知れないけれど、ちょろっと調べた限りではそんな事は無さそう。

 

2本の足の間に別の足を突っ込んだ構造で、真ん中のモッコリを押してやると調整できるよ、ってそんなプライヤーの特許。
要するにコブラの特許。
探したらアリゲーターの特許も出てくるだろうけど、ハートが砕けたので調べてない。
なんか、もう、字ばっかりで読むのがしんどいので、興味のある人は自分で調べてみよう。

 

で、このページを適当に読んでみると
PCT Filed: March 03, 2015
と成ってるので、特許は切れてないみたい。

PCTとはPatent Cooperation Treaty=特許協力条約の略。
PCT Filedとは要するに、出願した特許はPCT(特許協力条約)加盟国の全てで有効となる、って制度。
現在の加盟国は153カ国。
アジアではミャンマーくらい。
朝鮮民主主義人民共和国でも日本のすぐ後の1980年に加盟している。
幸いにして、いくら革新的とは言えブラックテレフォンヘアースタイルでは特許は取れないので、無断で真似しても高射砲でミンチにされる事は無いので安心して欲しい。
レッツブラックテレフォン。

 

結局の所、色んなメーカーから発売されてるコブラっぽいプライヤーの特許はクリアされてるのかされてないのかはいまいち良く解らないんだけど、有名無名を問わずこれからもクニペックスのカタログで見た事有りそうなプライヤーが出てくるんだろうと思う。
きっとこの辺の会社が作って、マーキングだけ変えた製品がこれからも色んな所から。

 

ただ、僕らのストレートで売ってる偽コブラ=略してニセコプライヤー。

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これがまぁ、なんかやたらと出来が良くて、困ったもんだと思う。
ニセコらしく、口がズレるとか、削れるとか、歪むとかって、そんな可愛気が有っても良いと思うんだけど、そんな隙は一切無い普通のコブラ。
パク....インスパイアの源流と成ったのは昔のコブラなので、調整はノッチが細かくなった現行のモノホンコブラの方が微調整が効くのだけど、私はどうせ最大か最小でしか使わないのであんまり関係なかったりする。
ってか、そもそもアリゲーターしか使わないし。

 

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何が違うか、なんて言い出しても意味は無い。
KNIPEXって書いてる。
ただそれだけでモノの価値は大きく変わる。

私が使った限り、モノを掴む能力に差異は見出せなかったのだけど、KNIPEXって書いてるとただそれだけで気分が良いのは確か。
KNIPEXって書いてる、ただそれだけで。

 

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上でも書いたけれど、私が愛用してるのはこっち。
アリゲーターの方。
同じく上でも書いたけれど、調整部分は最小か最大でしか使わないので、ボタン押さなくても片手でカチャっと調整できるアリゲーターが好き。

この3本を使い分ければ、プライヤーは最大か最小かでしか使わない意味が解ると思う。
これはねぇ、ホントに凄く良いんだよ。
特に180。
この小ささは本当に良い。
私の主力プライヤーが実はコレなのだ。
やっぱ工具は小さいのに限る。

ちなみに、偽アリゲーターはさらに安かったりするんだよ、これが。
しかも使った感じ、どっちがモノホンアリゲーターか解らない位の出来だったりする。
嗚呼、重ね重ね困ったもんだ。
僕らのストレートは本当に困ったもんだよ。

ただ、私の選択肢として挙がらないのは、今のところは250サイズしか作ってないって事かな。
これで180サイズまで作られたら心は揺れるかも知れない。
もっとも、プライヤーが壊れなきゃきっと買い換えないので、そんな日が来るのかどうかは知らないよ。

 

やはりモノホンを選ぶべきか。
それとも、パク....勝手にジェネリックされたニセコを選ぶか。
それは、あなた次第だ。
だが言える事は一つ。
やっぱり、ウォーターポンププライヤーはボックスジョイント構造に限るよって事。
それだけは断言できる。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy