詳しくは知らないけどきっとちゃんと働いてるんだとは思う

なんかポコポコ言うんだよと、良く分からない事を言い出した人が一人。
私と同じく、未だにセロー225なんて古代のバイクに乗ってる人。

 

もはや何時だったか記憶が曖昧なくらいの昔にセローは250ccに成り、そのセロー250は程なくFI化され、月日は流れついにセローはそれ自体の終焉がアナウンスされ、そしてファイナルエディションの最終出荷も終わり、今に至る。
ヤマハのウェブサイトからも消滅する日も近い。
もっとも、ヨーロッパを先頭に内燃機関自体が無くなろうとしてるので、それ所の話じゃ無かったりもするんだけど。

 

 

もう20年もしたら、セロー225なんてこんな扱いされかねない埴輪レベルの古代ロマンだけど、発売から20年以上も経ってるセロー225WEは今も元気に走ってる。
5MPでスリーブレス化されたシリンダーと対応ピストンはもう出ないけれど、それ以外のパーツはまだ大体は出るから問題は無い。
まだ走れるさ。
セロー225はまだまだ走れる。
ちょっとポコポコ言ってるけどな。

 

セロー、ポコポコ病を発症する

昨年、こっちにも同じ話書いたのだけど、症状としてはコレと同じ。
スロットルオフの状態でポコポコと言う病。
アフターファイヤしてポコポコ言う病。

スロットルを開けてる状態では特に不具合は無いので、ちょっとポコポコ言ってるのを辛抱したら特に実害は無い。
スロットルをオフにする度、ずっとポコポコ言ってる訳でも無いしね。
ちょっとポコるだけで。

考えられる原因は2つ。

(1)シリンダーヘッドからキャブに繋がる経路の何処かでエアを吸ってる。

(2)コースティングエンリッチャの不良

 

(1)は、ヘッドとインレットパイプの接続、インレットパイプ自身、インレットパイプに付いてるニップル、インレットパイプとキャブとの接続。
可能性はこの4箇所。
ここからエアを吸う=いわゆる二次エアって奴が原因。
ちなみに英語圏ではセカンダリーエアー(Secondary air)....とは言わない。
時折訪れる海外のバイクフォーラムでバイクレストレーションの話を時々してるけれど、単にLeakと言うだけで、セカンダリーなんちゃらかんちゃら、とは言ってる人に出会った事は無い。
通常セカンダリーエアーと言えば、二次エアインダクションの事を指すからね。
だから、インテークパイプ等の本来の通路以外から吸われる余計な空気を事を二次エアとは呼んでるのは日本だけかも知れない。
だから何よ、って話だけど、そうなのかなってだけの話だ。
なお、セカンダリーエアーを原因とするエキゾーストパイプ内での爆発をセカンドインパクト、とは日本でも今のところは呼ばない。
今のところは。

長年乗りまくったバイクなら、インテークパイプ=キャブとシリンダーヘッドを繋いでるゴムパイプを交換するのが最善策。
ヘッド側との接続部分にOリング使ってるバイクは勿論それも交換。
そして、5MPならそのインテークパイプからエアインダクションに繋がるホースとその接続も確認しておこう。
5MP以前の、用事も無いのにニップル付いてる場合は、キャップをちゃんと確認しておこう。
部品交換して、きっちり組み立てたら余計な所からエアを吸う事は無くなる。

 

それでも直らないなら(2)
コースティングエンリッチャの不良。

歴史を積み重ねたキャブには、後から色んな補足機能が付けられている。
スロットルポジションセンサーだったり、高度補正だったり、キャブヒーターだったり、レーシングキャブには加速ポンプだったりと。
そしてこのセローのキャブもまたそんな中の一つ。
それがコースティングエンリッチャ。

実際、セロー225に乗っててコレの存在を認識する事なんてきっと無いと思う。
存在自体を知らない人もきっと多いだろう。
仮に、キャブを取り外す機会が有って、スロットルポジションセンサーの近くになんか蓋が付いてて、中を開けたら謎のゴムの膜が出てきたとしても、こいつは一体何の仕事をやってるモノか、ってのはきっと良く分からないと思う。
碇指令の横にいつも立ってる冬月コウゾウのように、いったい何の仕事やってんだかきっと良く解らないと思う。

でも、冬月には冬月の重要な任務が有る様に、コースティングエンリッチャにはコースティング(スロットルオフでの惰性運転)時に混合比を補正してアフターファイヤを抑制するって重要な任務が有る。
冬月は何やってんだか良く知らないけど。

 

ただ、前にも書いたのだけど、ここが壊れるなんてのは私の知る限りではあんまり無い。
私のセローも生産から20年以上も経ち、地球を何周か回れるくらいに走ってるけれど、ここが壊れた経験は無い。
そして今回も、インテークパイプをOリングと一緒に交換したら直ったので、きっとそれが原因だったんだろうと思う。

 

結局、今回もコースティングエンリッチャーの仕事っぷりについてはいまいち良く解らなかったのが正直な所。
正常なキャブを、わざわざこの部分を壊して組み直してやればきっと解るんだろうけど、その昔は壊れてないエンジンをわざわざ分解すると言う意味の無い遊びを行ってた私だけど、まことに残念ながら今の私にはその気は無いのがとても残念なお知らせだ。

でもきっと、不具合が実感出来ないって事はちゃんと働いてはくれてるんだろうけどね。
ポコポコ言わさないように、薄いゴム製品が日夜頑張って働いてくれてるんだろうけどね。
冬月は何やってんだか詳しくは知らないけれども。