ZZR、ゼットゼットアールと呼ぶか?ジージーアールと呼ぶか?-前編

ZZR1100。

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発売は1990年。
かれこれ30年以上も前のバイク。

30年って凄いよね。
この頃に生まれた人は、すでに家庭を持ち社会でもそこそこの立場を築きつつある立派な大人に成ってる、って場合も少なく無いって年月なんだから。
ゲームして抱き枕相手に腰振ってる30歳も中には居るかもしれないけれど、それにしても大した年月だ。
寝返りもうてなかったあの子が今や腰まで振れるんだから、それだけでも立派に成ったもんだよ。

ちなみに、マクロスFって15周年なんだってね。
昨日や今日、とまでは言わないにしても、昨日や今日とは言わないけどさ。
これをデカルチャーと言わずして何を言うのだろうか。
キラッ☆ってしてた頃に生まれた子供は、そろそろ高校生だよ。
ああ、なんということだ。

それはさておきZZR1100。
嘘かまことか、320km/hまでメーターの目盛りが刻まれた、超絶イカレバイク。
これに憧れて大型二輪教習所へ通った人もきっと多いだろうと思う。
V-Max、GSX-R1100と並ぶ、スーパーでスペシャルなバイクの一つなのだから。

そりゃあなた、チューメンボーイズの乗れる400ccなんて180km/h制限、今や死語と成った感も有るリミッターカットした所で200km/hにどうにかこうにか.....って乗り物。
それでも200km/hと言ったらエイトマンのように速く走れて、一発で免許は無くなって、下手したら自分の体はバラッバラに成ってしまう凄い速度では有るのだけど、320km/hなんて次元が違う。
そんな新幹線の世界の乗り物が概ね150万円程度、当時の軽自動車にちょっと足した程度の値段で手に入るんだから、そりゃ一大事な訳だよ。
そんなアホみたいなスピード出すとか出さないとか、意味が有るとか無いとか、何処で走るんだよとか、そんな陳腐な話なんてどうでもイイ。
そんなアホみたいなスピードが出るのか出ないかが、本当に出そうなのかそうで無いのか、そしてそんなスペックなんて何の意味も無いぜ!って事が大切なのだ。

ZZRはその後、もはやバイクとしての頂点、これ以上のモノは無いとまで言われるD型へと大幅な進化を遂げる。
フレームまでもが大幅に進化して、世界の二輪車史上最高のバイクと評されても異論は無い、凄まじい進化を遂げる。

それにしても、すでにこの頃にはバイクは成熟しきってた事が良く解る。
この頃の身の回りのものと言えば、携帯電話は流石にショルダーバッグ型では無いにしても、ポケベルから移行しつつ有る時代。
WINDOWSは3.1で、スクリーンセーバーが謎の迷宮だった時代。
その頃からは何もかも変わったけれど、バイクはいまいち大して変わってない。
それが成熟、って奴なんだけど、製造業者からしたら成熟して貰ったら困るのが正直な所。
性能十分な普通の性能のバイクが普通に何処ででも作れるように成ったら、特にこだわりの無い足バイク層は開発コストの掛かってない安い後発メーカーに幾らか流れてしまうのが必然なんだから。
だから、排出ガス規制ってのもメーカーに取っては悪夢でも有ると同時に福音でも有るんだろうね。
ユーロ〇〇の為に開発はままならなくなった点は有れど、一方そのお陰で後発者の乱発が日米ヨーロッパでは防げた、って点も有るのだから。

 

ともかく、1990年代半ばのD型の時点ですでに完成の域に達してたZZR1100。
流石にこれ以上は無理だ。
これ以上のバイクなんて作るのはもう無理だよママ、と誰しもが思った2002年に登場したのがZZR1200。
だがスマンかった。
このバイクは本当にスマンかった。
性能は進化してスタイリッシュな大人の雰囲気に生まれ変わったのだが、ZZR1100ユーザーの皆様の評価は何ともスマンかった。
由緒正しく正常進化した筈が、1100オーナーからは総じてスマンかったの評価を下される。
この度の新型ZZR1200につきましては、甚だ遺憾ではございますが謹んでスマンかった、が、ZZR1100ユーザーのお気持ち表明。
最強無敵のZX12Rと仲良く棲み分け出来る筈だったんだけどね。
まさか仲良く共倒れするとは。
バイク作りってのは難しいもんだね。

 

そんな絶望のスマンかったを経て、カワサキが本気を出したのがZZR1400。
ハヤブサを蹴散らすが為に投入された、カワサキの本気。
それがZZR1400。

このデザイン、イカれてやがる。

蜘蛛みたいに目がいっぱい着いたイカれたデザインの超絶バイクは世界で爆発的なヒットを飛ばし、無事に仇敵のハヤブサを捕食する事に成功した。
緑蜘蛛が猛禽類を駆逐した、記念すべき瞬間だ。

その後、蜘蛛顔は鳴りを潜めてスタイリッシュなクールフェイスに変わりつつ、出る出る詐欺を繰り返したニューハヤブサが本当に出てしまったその日までメガクルーザー界を支配した。
が、残念ながらZZRは1500ccをさらに超えるサイズでのニューモデル投入は成らず、現在はUSモデルのZX14Rを除いて無念のカタログ落ち。
アメリカを始め、オーストラリア等で現在生き残るZX14Rも程なく消えてしまう運命か。
この先の事なんて解らないけれど、普通に考えたら、まぁ多分未来は無いだろうね。

 

このZZR1400って、実は私も一時期乗ってた頃が有るのだけど、こいつは本当に凄い。
恐らくは高速道路なら300km/hまで普通に出るバイクなんだろう。
出したこと無いから知らないけれど、きっと普通に出るんだろうと思う。
でも、それで居て、普通に時速40kmで何事も無く走れて曲がれて快適なライディングが出来るんだから、こいつは本当に凄いバイクだと思う。
高速道路はひたすら安定してるのに、六甲を走ってもクリックリ曲がるんだから驚いた。
カウルの効果は抜群で、バックボーンフレームのお陰であんまり熱くない。
さらにはそれほど驚く程に巨大でも無い。
ちょっとも小さくは無いけれど、それでもちょっと頑張ったら常人が常用出来るサイズなのだから。
押すのは勘弁だけど、走る分には完璧なバイクなのだから。
もう完璧ですわ。

でも、欲を言えば、650ccクラスのZZRも出して欲しかったな、とは思う。
昔のZZR400/600の後継と成るクラス。
思えば、今や650ccなんてミドルクラスなんだね。

Ninja650よりもゴツ目のカウルが付いて、200kgちょいくらいの重量で、高速が楽ちんなタンデムしやすいバイクって需要は有りそうな気もするんだけど。
イメージ的には、CBR650Rをさらにツアラー寄りにしたような感じ。
まぁ、きっとそんな需要なんて私の脳みその隅っこにしか存在しないから、何処のメーカーも出してないんだろうけどさ。
ああ、そりゃ残念。

 

話は変わって、英語教師の持ちネタって幾つか王道が有るだろう。
中学高校、場合によって小学校から英語を学んできた人なら、一度や二度はこんな持ちネタを披露する英語教師に出会った事は有るかも知れない。

おっと、ここで突然だが後編へ続く

MOTOR CYCLE

Posted by tommy