ガレージを持ったらこいつを装備しておこう。きっと幸せになる、かもね

バイク乗りに取って、自分専用のバイクガレージを持つ事は最大の憧れでは無いかと思う。
別にディープなレストアを行う人で無くても、バイクを保管して、たまにチェーン掃除する程度であったとしても。
パーソナルなスペースが有るってのは、屋外に車体カバー被せてた頃や道端で洗車してた頃とは、それは勿論大きく違うお話なのだから。

 

私が最初に持ったガレージは自転車屋の跡地。
それなりの家賃はしたけれど、何人かで借りてたので一人当たりの負担額は大した事は無かった。
諸事情により転居を余儀なくされ、引っ越したのが町工場の跡地。
私はもう手を引いたけれども、今でも友人達が何人かで維持している。
家賃もこれまたそれ相応に高いけれども、複数人で頭割り出来るならお小遣い程度でどうにか成るレベルだ。

ガレージの条件として外せないのが、電気と水道とトイレが使えるって点。
単なるシャッター付きガレージではそれらがクリアされない場合が多いので、バイクを保管する以外にも快適に過ごしたいならば何かしらのテナント物件を借りるのがお勧めだ。
給排水の全てをペットボトルで賄うペットボトラーならその限りでは無いけれども、そんなスパルタンな生き方は素人には難しいのでおトイレ付き物件を選びたい。
ただ、物件には用途の制限が有るので車庫代わりに使うってのが許されない場合も有る。
その辺は事業用賃貸を専門とする不動産屋と要相談って事で。

物件としては私が借りてたような工場跡地がベストなのだけど、残念ながら工場の跡地はタマ数が少ないのが難点。
町工場なんてボコボコ潰れてるイメージが有るので幾らでも有りそうな気はするけれど、実は意外とそうでも無い。
事務所兼倉庫とか、美容室跡地なんて物件の方が圧倒的に多い。

スケルトン=要するに内装工事してない状態で借りて、そのまんまスケルトンのまま使うってのがお勧め。
物件を借りたら色々と手を入れたく成るけれど、スケルトン渡しスケルトン返しが条件な場合も多いので、あんまり手を入れると退去時にかなりのコストが掛かってしまう事も有るので注意しよう。
ファサード=要するに出入口は、スケルトン返しでも撤去が不要な場合も有るけれども、作るのも片付けるのもコストが掛かる部分なのでそこは事前に十分に確認しておきたい。
シャッターを付けたら別に出入口なんて無くても良いと思うけどね。
流石にフルオープンってのは具合が悪いにしても、シャッターが有るならドアなんて無くたって。
エアコンくらいは設置したいけれども、床や壁なんてコンクリートのまんまで何も困らないので、スケルトンのまんま使うのが良いと思う。

 

無事に物件を借りる事が出来たら、自分の使用用途と物件の諸条件に合わせて色々と持ち込んで秘密基地を充実させていく事と成る。
単なる車庫として使うならリアスタンドと洗車セットくらいで事足りるのだが、ちょっとメンテナンスしてやろうと思ったら、ローラーキャビネットを始め、コンプレッサーやバイクリフターに作業台にブラストキャビネットに工作機械に溶接機にコーヒーメーカーにと、欲しい物に際限は無い。

欲しい物リストはおじいちゃんの褌くらいの長さにまで至ってしまうのだが、それでも優先順位的にまず欲しいのがこの2つ。

・音の静かなコンプレッサー

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余程の山奥か、或いは常に轟音の鳴り響く高架下以外なら、コンプレッサーは素直にこれを選ぶのが正しい選択だろう。
苦情と退去勧告が賃貸秘密基地には最も恐ろしい事態なので、余程ヘビーに使わない限りは100Vの静音オイルレスタイプを選ぶのがお勧め。
今どき、轟音を響かせる100Vコンプレッサーなんて使ってる場合じゃ無い。

コンプレッサー選びで見るべき部分は空気の吐出量。
タンク容量も使い勝手の面では見ておく必要は有るけれど、それより何より根本的に空気の吐出量が大事。
バイク整備の際にエアインパクトやエアダスターを使う用途なら、80/96L/minで事足りるだろう。
流石にナットが一杯付いてるトラックのホイール交換するには心許ないが、フロントフォークのボトムのボルトやドライブスプロケット、或いは小型のインパクトやエアラチェでクラッチカバーのボルトを緩める場合には、これで十分なスペックだろう。
これら、休み休み使える場面ではエアが足りないならちょい手を止めてやれば良いので、比較的ロースペックなコンプレサーでも使える。

一方、フルカウルのバイク一台分を塗装すると成ると休みなくエアを消費し続ける事と成るので、正直な所100vの静音コンプレッサーでは最大スペックの120/137L/minモデルでも心許ない。
本気で塗装やブラストをガンガン使いたいなら、300~400L/minクラスの200Vコンプレッサーを視野に入れる必要が有る。

ちなみに私の友人のガチ塗装してる人は、120/137L/minのコンプレッサーを2台並列で使ってる。
それでも自動車の塗装するには全然エアは足りないが、バイクならどうにか快適に使えてる、みたい。
ブレーカーさえ飛ばなければ、エア量2倍でそこそこ静かな環境が得られる。
少なくとも三相200Vのコンプレッサーよりは静かだ。

音さえ気にしなければ三相200Vのコンプレッサーを使うのが正しい選択なんだろうけど、流石に70db超えるのはちょっと場所を選ぶかも。
そんな人の為にキャビネットに収納されたパッケージ型や、エアコンの室外機のようなスクロール式も有るので、金は掛かっても静かでハイスペックなコンプレッサーが欲しい人はそっちを選ぼう。
50万円~くらいするけどね。

・バイクリフター

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こちらも中々に気合が要る値段してるが、これが有るのと無いのとでは腰のダメージは雲泥の差なので、そろそろ足腰に不安を感じ始めたお年頃の方は導入を検討してみるのも悪く無いかと思う。
置ける環境が有るのなら、リフターは是非とも導入したいアイテムだ。
コーヒーメーカーはともかく、折角秘密基地を作ってバイクメンテするには、やはりコンプレッサーとバイクリフターは欠かせないアイテムだろう。

 

優先順位は決して高くはないけれど、有ればとても幸せなガレージライフを送れるアイテムがこれ。

小型の電気給湯器

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給水ラインに繋いで、コンセントを差すだけでお湯が使える優れもの。

ガレージを持つと欲しい物は次から次へと出てくる。
その中の一つがこれ。
決して優先度は高いとは言えないのだが、それでもやっぱり欲しいのがこのタイプの給湯器。
そりゃ勿論大きければ大きいほどに使い勝手は良いのだけど、高級機種は30~40万円とかするので、余程にご予算に余裕の有る人以外はお勧めしないな。
給湯器に40万円も出すなら、Tig溶接機か中古のモンキー125を買った方が幸せに成ると思う。

実際、お湯って要るのか?ってお思いの方も多いかと思うが、使ってみれば解る。
バイク整備にお湯はマストアイテムなんだよって事が。

用途は幅広い。
洗車は勿論、分解したキャリパーやキャブ、シリンダーヘッドを水溶性洗浄剤に漬け込む時にも効果は発揮する。
基本的に油汚れが中心と成るエンジンや足回りは、水とお湯とでは洗浄力は全く違うのだから、40度程度のお湯でも効果は絶大だ。
作業後に手を洗うのも勿論の事として。
投げ込み式ヒーターでも良いのだけど、蛇口開くだけでお湯が得られる給湯器の便利さには勝てないな。

投げ込みヒーター プールヒーター 1500W ポータブルバケットヒーター 液浸ヒーター 浸水給湯器 携帯浸漬湯沸かし器 70°自動電源オフ 浴槽用給湯器 インフレータブルプール 家庭 アウトドア 学校に適しています

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感想(3件)

これでも有るのと無いのとじゃ随分と違う、のは確かなのだけども。

 

洗車から手洗いに、何かと便利な電気給湯器。
優先順位は決して高いとは言えないのだが、ガレージを持ったらいずれはこいつを装備する事をお勧めしたいな。
きっと幸せになる、多分、かもね。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy