レプソルホンダとマルク・マルケスの今後

 

割と有りそうな説から、そりゃ流石にヤンチャが過ぎるぜって空想まで、色々と飛び交ってるこのお話。
それだけ、マルク・マルケスとレプソルホンダには影響力が有るって事なんだろう。
それらに振り回される他にチームやライダーはたまった物じゃ無いんだろうけど。

 

レプソルホンダの来期の布陣

現状、最も可能性が高いと目されてるのがザルコ。
LCRのライダーはホンダとの契約と成っているので、ホンダの意向によりライダーの所属チームを変える事は物理的に可能となっている。
チェッキネロさん的にはカチンと来る所は有るかも知れないが、ザルコをレプソルホンダのラインナップに加えるのが一番合理的な判断だと、そんな感じが恐らく大勢では無いかと。

 

他に名前が挙がってるのは、アプリリアのビニャーレスとオリベイラ。
流石にビニャーレスは無理が有るが、オリベイラはもしかしたら、なんて言われてたりもする。
扱いは悪いが、過去にMotoGPクラス5勝を挙げている実績は抜群。
優勝回数だけで見れば、ビンダーやミラーやエスパルお兄ちゃんやマルティンよりも多いのだから、もうちょい評価されるのが筋だと思うんだけどね。
どうにも扱いが悪いのは、ムラが多いからなのか、それとも何かしらの理由が有るのか。
ともかく実績は十分なので、個人的には一押ししたいのがオリベイラのレプソル入り。
いや、レプソルホンダは無いにしても、ともかくどこかのファクトリーに入れて欲しいと思う。

 

さらに名前が挙がってるのは、元テック3KTMで現在はSBKでホンダファクトリーに所属するイケル・レクオナ。
今季に代役参戦の経験が十分に有るので、1年間戦えるだけの資質は十分に持つ。
そして何より、ホンダのコントロール下に有る自由の利く人間、と言うのが大きい。
なんせ本人は、SBKだろうとMotoGP代役だろうと、契約さえ貰えば何だってやるぜな事を明言してるので、ホンダとしては有難い存在な訳だ。
扱いはぞんざいでは有るにしても。
ただ、マルク・マルケスの後継として、来期の優勝争いから近い将来のタイトル候補と成りえるかと言えば、それは皆さまの判断にお任せしたい。

 

意外な名前はジャン・アントニオ。
マルク・マルケスの加入により追い出されたジャントン君だが、一転してホンダへ入るかもね、なんて事も言われている。
なんせもう季節は秋。
Moto2に戻るにしても多くの有力チームは来期の体制を整えつつ有る状況なので、下手したら浪人してしまう事もあり得る。
ドゥカティ勢では苦戦の続くジャントン君だが、昨今では遅ればせながらそこそこ存在感を出しつつ有ったので、ザルコが抜けた後のLCRなら十分にその資質は持つ。
ジャントン君とて、プレミアムクラスに残れるなら首を横には振らないだろう。
きっと。
可能性は....低いかな。

 

Moto2からはチェレスティーノ・ヴィエッティとジェイク・ディクソン。
主催者様からしたらアメリカ枠のジョー・ロバーツをどうにかMotoGPクラスに上げたいのだろうけど、なかなかどうにもピリっとしないのが現状。
そこで可能性が有るかもね、と名前が挙がってるのがヴィエッティとディクソン。
共に行くとしてもザルコが抜けた後のLCRだろう、との事。
やはりザルコが大本命か。

 

と言う訳で、来期のレプソルはミルとザルコ、そしてLCRにはレクオナが入る、と思う。
根拠は特にない。

 

 

2025年のマルク・マルケス

マルケスは当然ながらドゥカティサテライトで満足してる訳では無く、誰しもが1年の腰掛けと理解してる事だろう。
グレシーニも十二分に理解してるが、それでも双方にメリットが有った話なので、ジャントン君には気の毒だがそれが大人たちの判断って奴だ。
問題はマルク・マルケスは2025年には何処に行くのか?って事。

 

最有力とされるのがKTMのファクトリー。
レッドブル繋がりでずっと前から言われてる事で、一見合理的かと思えるが少々の問題が。
それはアコスタ。
絶賛アコスタ推しのKTMとしては、来期にGASGASでそこそこの成績を収めたらささっとファクトリーに上げたいって考えるのが自然な流れな訳で、そうすると2026年まで契約してるビンダーが居るのでマルケスのシートが無いって問題が生じる。
昨今では契約なんて有って無いようなモノに成りつつ有るけれど、それでもだからとビンダーに出てって貰うのは難しく、そもそもKTMはどうにもビンダー手放す気が無いのもまた事実。

アコスタがいまいちパっとしなければ、アコスタのGASGAS残留と共にマルケスのKTMファクトリーへの移籍は現実的な物と成りえる。
そうなると、マルケス&ビンダーの、周囲のライダーはあんま近寄りたくないコンビが誕生する事と成る。
だが、アコスタがもし大爆発したら、それはそれでまた悩みが増えてしまう。
2025年はビンダーの横にはアコスタかマルケスか、或いはこの二人が揃ってオレンジ色のスーツを着てるのか。
どちらにしても、もはや既に出てって貰う事が前提と成りつつあるジャック・ミラーには気の毒なお話な訳だけども。

 

別の道として、ドゥカティファクトリーを目指すって道も有る。
現在のMotoGP界での聖杯とも言えるのがドゥカティファクトリーのシート。
MotoGPライダーにとって、これが最も成功に近いシートだ。
バスティアニーニが来期の開幕数戦で調子が上がらなければ残念ながらスマンかったされるのは明白なので、そのシートを目指すのが多くのライダーの目標となっている。

候補の最右翼がマルティン。
ベッツェッキや来期の成績次第でモルビデリも名前が挙がるかも知れない。
さらには、ミルもクアルタラロもビニャーレスだって、来いよと言われたら断る道理は無さそうな、そんな魅惑のシート。
必ずしもドゥカティサテライトからの道しか無い訳では無い、とても険しい聖杯への道だ。
周囲を蹴散らしそこを目指すのがドゥカティのマルケスの正しい道、と言えるかも知れない。

 

最後に、意外と有りえるかも知れないとされるのがレプソルホンダ。
何言ってんだ?って話だけど、意外と有るかも知れないってのがレプソルホンダへの復帰。

ってのも、そもそもは1年サバティカル休暇を取るんじゃ無いか、とまで言われてたマルケス。
流石にそりゃ無理だよと否定したのだが、そんな長期休暇の代わりとして1年間グレシーニで走って、その間にマルケスの要求している人事面などの体制が整ったのなら2025年にホンダに復活する。
違約金を払う代わりに、そんな来期の復活オプションが有るんじゃ無いか?
とか言われてるのだ。
現在のスタッフを誰も連れて行かず、マルケスが鞄一個でグレシーニ行きするのもそれが理由なんじゃないのさって。

ご存じな方も多いだろうが、マルケスは従来より開発体制のヨーロッパシフトを求めている。
今みたいに、わざわざ日本へ行ったり来たりしてたら時間かかって仕方ないからね。
唯でさえ会議に会議を重ねて時間ばっか食ってるのに。
で、スピードアップの為に意思決定の面でも人員の面でも物理的な面にもヨーロッパが主導と成って開発を進めたいって要求してるのだが、HRCは四輪部門と統合して埼玉で強化されたばかりなので、今さらそれを反故にするのも難しいのが実際。
SUPER GT以外に日本のレースなんて大して興味無いんだから、さっさとイギリスにでも拠点を移せば良いと思うんだけど、そういう訳も行かないのがでかい図体故の事なのか。
ともかく、日本と会議してる間にニューパーツを作ってくるヨーロッパメーカーを見ると、何よりもスピードを求めるGPライダーからしたらヤキモキするのは仕方ないのかも知れない。
マルケスにせよクアルタラロやビニャーレスにせよ。
焦んなよと言われても、0.1秒で人生が変わるライダーからしたら、そんなのんびりしてれらないぜってなものだ。

他所に移るなら違約金が発生するからヤダ、でも今のホンダはヤダ、でも休むのもやっぱヤダ、ドルナも休まれたら困るわ、じゃぁどっか1年だけ走るのはどうよ、マルケスブラザーコンビ復活とか盛り上がるんと違うか?スポンサーも増えそうだ。
それをホンダとグレシーニとドルナが画策したんじゃないか?と根拠は特にないけどそんな事を囁かれてる。
ジャントン君には、重ね重ね本当に気の毒なお話で。

他のライダーでは有りえない話だけど、マルク様ならば十分に有りえそうなお話かも知れない。
少々無理筋なお話でもあるのだけど、来期のレプソルホンダにレクオナがランナップされたら、意外とこの与太話の確度は上がるかも知れない。
ザルコをレプソルに入れたら移動は大変だけども、仮にミルが奇跡の大覚醒してもレクオナならキャスター付き隙間家具みたいに簡単に移動できるとホンダは考えてるので、ザルコじゃ無くレクオナがレプソルに入ったら可能性は有る、と言えるのかも。
レクオナにもこれまた気の毒なお話なのだけど、ホンダに恩を売っておいて損はないさ。

で、結論。
少なくともマルケスがVR46に入る事だけは絶対に無いだろうけど、後の事は解らないや。
意外とアプリリアも有るかも知れないし、天変地異が起こってヤマハへの移籍も有るかも知れない。
一時期空想されてたMVアグスタのロゴを配したKTMのマシンを走らせてる光景が見られるかも知れない。
スペンサーやロッシがヤマハに行き、ローソンがホンダに行ったのだから、世の中何が起こる変わらないさ。
適当に空想を膨らませつつ、来年の夏くらいまで待とう。
まだ今年も終わってないのにアレなんだけどさ。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy