カタールGP スプリント
なんでこうなった?
過去から未来へと一方向へと流れる時。
今現在から過去を振り返れば、それはおのずと見えてくる事も有るだろう。
何かしらの不都合を抱えている現状の、その原因は何処に有ったのか?って事が。
だが、為替や株価のチャートがこの先どっちに向かうのかは正確には分からないように、その瞬間の人たちは、今現在自分たちが行っている事が正解か否かの判断を正確に下すのは難しい。
後から口を尖がらせてあーだこーだの言うのは簡単だが、その瞬間に正しく判断するのはとても難しいのだ。
2024 Qatar MotoGP, Lusail – Sprint Race Results | ||||
Pos | Rider | Nat | Team | Time/Diff |
1 | Jorge Martin | SPA | Pramac Ducati (GP24) | 20m 41.287s |
2 | Brad Binder | RSA | Red Bull KTM (RC16) | +0.548s |
3 | Aleix Espargaro | SPA | Aprilia Racing (RS-GP24) | +0.729s |
4 | Francesco Bagnaia | ITA | Ducati Lenovo (GP24) | +1.625s |
5 | Marc Marquez | SPA | Gresini Ducati (GP23) | +1.872s |
6 | Enea Bastianini | ITA | Ducati Lenovo (GP24) | +2.322s |
7 | Alex Marquez | SPA | Gresini Ducati (GP23) | +3.154s |
8 | Pedro Acosta | SPA | Red Bull GASGAS Tech3 (RC16)* | +4.431s |
9 | Maverick Viñales | SPA | Aprilia Racing (RS-GP24) | +6.738s |
10 | Jack Miller | AUS | Red Bull KTM (RC16) | +12.670s |
11 | Marco Bezzecchi | ITA | VR46 Ducati (GP23) | +12.835s |
12 | Fabio Quartararo | FRA | Monster Yamaha (YZR-M1) | +12.863s |
13 | Miguel Oliveira | POR | Trackhouse Aprilia (RS-GP24) | +13.095s |
14 | Raul Fernandez | SPA | Trackhouse Aprilia (RS-GP23) | +13.795s |
15 | Joan Mir | SPA | Repsol Honda (RC213V) | +14.096s |
16 | Johann Zarco | FRA | LCR Honda (RC213V) | +14.840s |
17 | Alex Rins | SPA | Monster Yamaha (YZR-M1) | +15.629s |
18 | Augusto Fernandez | SPA | Red Bull GASGAS Tech3 (RC16) | +17.711s |
19 | Takaaki Nakagami | JPN | LCR Honda (RC213V) | +22.733s |
20 | Franco Morbidelli | ITA | Pramac Ducati (GP24) | +23.267s |
21 | Luca Marini | ITA | Repsol Honda (RC213V) | +25.553s |
Fabio Di Giannantonio | ITA | VR46 Ducati (GP23) | DNF |
さて、開幕戦カタールGP スプリントレース。
レースは、何が何でもファクトリーのシートをゲットしたいマルティンが盤石の展開で開幕戦を制した。
つづいて、もはやトップを走ってても何らサプライズ感の無いビンダーが手堅く2位。
エスパルお兄ちゃんが気迫の走りで3位。
いやぁ、ビンダーは強いね。
取りこぼしさえ最小限に留めれたら、バニャイア、マルティン、バスティアニーニのドウカティ軍団の最大の脅威と成りそう。
ドゥカティを止めれるのはビンダー、だと思う。
一方日本勢。
本当に、どうしてこうなったんだと、多くの方々が頭を抱えてる事だろうと思う。
成績トップはクアルタラロの12位。
だが深刻なのはその順位は勿論タイム差が大きな懸案。
昨年のカタールのスプリントレースでは6.45秒だったトップとのタイム差は、今年は12.86秒とどうにもうこうにも絶望的な差に開いてしまった。
今年のヤマハはエンジンがリニューアルされて戦闘力は飛躍的に上がったと言われているが、現実はああ無情。
レースなので、その時々の状況にも依るので一概には言えないのだけど、ヤマハとドゥカティの間ではやっぱり進化スピードには如何ともしがたい差が有るのは違い無さそう。
ホンダも同様。
タイム差は昨年よりは数秒縮めたものの、トップのミルが15位。
昨年のカタールGPで表彰台を獲得したルカはまさかの最下位と、これまた絶望の展開。
本当に、どうしてこうなったんだと、多くの方々が頭を抱えてる事だろうと思う。
2000年以降、ホンダが11回、ヤマハが8回タイトルを獲得したMotoGP。
10~20年前にこの惨状を予想した人はきっと居ないと思う。
本当に、どうしてこうなったんだろう。
理由は幾つか挙げられるだろうと思う。
タイヤがどうだと、なんて陰謀論はともかくとして。
現実的な話としては、今のMotoGPは拮抗してるって事。
これが10年前なら、表彰台に上る人間は4~5人程度しか居らず、他の人たちは申し訳ないけれど頭数合わせな状態が実際だった。
サテライトがコンスタントに上位を走る事も、またファクトリーがいつも最後尾をうろうろしてる事なんて有りえなかったのだから。
そもそも、一時はCRTなんてのと混走してたのだから、ファクトリーがそれらに負ける事はまぁ普通は無い。
だが現在は、優勝はともかく表彰台に上がれる可能性は全員が持ってると言って違いは無いので、逆にちょっとした事で大きく沈没するのは止むを得ないのかもね。
ここ数年戦闘力上げまくりなアプリリアやKTMにしても、開発をちょっとミスって他のチームから0.5秒遅れを取るととたんに沈没丸と化してしまう無情な時代なのだから。
幸いにしてホンダとヤマハには今季は優遇措置が設けられているので、それを上手く活用できれば浮上の兆しも見えてくるのかな、
どうだろう。
ともかく、契約なんぞ形骸化してる昨今。
ルカに逃げられないようにホンダには頑張って欲しいと思う。
いやぁ、本当にどうしてこうなったんだろう。