来年は、ブラッド・ビンダーを応援しようと決めた

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先日のマレーシアGP。
序盤のクラッシュにより、こんな阪奈道路を走ってる人みたいな姿に成ってしまったブラッド・ビンダー。
今年度のMoto3王者のスパルタンな姿。

タイトルも決まり、実際の所は後はのんびり家で昼寝してても特に問題は無い立場の人。
それがブラッド・ビンダー。
もはや1ポイントとて取る必要は無い。
パリーシャンゼリゼのフルームみたいな立場だ。
シャンパン飲みながら、って訳には行かないけど、まったりとツーリングしてても特に問題無い立場の人間だ。
昨年のロッシとロレンソとは違うのだから。

でも走る。
こんなバリバリマシン誌に出て来そうな姿に成っても走る。
ツナギの上にトレーナー着てもおかしく無い格好で走る。
リタイヤしても誰もとがめない、誰も何一つ文句は出ない状態なのに走る。
走る。

スポンサーの為なのか、チームの為なのか、それとも自分自身の思想信条の為なのか?
そんな事はどうでも良い。
マシンは走り、自分も走れるならば満身創痍でも、昔の清滝峠を走ってる人みたいな姿でもピットに帰り、そして修復してまた走り出すその姿を見て決めたのだ。
来年は、ブラッド・ビンダーを応援しようと。
まぁ人なんて単純なもんだなぁって自分でも思う。

磐石のレース展開を魅せた今期のブラッド・ビンダーなのだが、実は意外と忘れがちだけど、実は今年になって始めて優勝したライダーなのだ。
ソフトウエアの規定違反が有ったとかで、予選2番手タイムを出しながらも最後尾スタートのペナルティを食らったヘレスのレース。
そのレースで最後尾から全員抜いて優勝した、マルク・マルケスのようにド派手なレースを繰り広げたあのレースを記憶してる人もきっと多いだろう。

そう、実はあれが初優勝。
ポールポジションも、そのヘレスの2つ前の今年のアルゼンチンが実は初めてだったりする、今期急激に成長したライダーなのだ。
走りや立ち居振る舞いを見てたらベテランライダーな風格さえ有るけれど、実はこれがまだまだハタチやそこらの若者なのだ。
KTMのトップライダーとして、勿論昨年から活躍はしてたのだけど、今期はさらに数段階急激に成長したライダーと言って過言で無い。
昨年のザルコや今年のビニャーレスと同じく、ビンダーに取って今年は一気に才能が爆発した年で有ろうと。

このマレーシアでも、リスタート後に後続へさりげなくラインを開けて走る姿に、周囲がちゃんと見えてるのが良く解る点だろう。
MotoGPクラスで周回遅れなのに上位争いしてるライダーをブチ抜いてみたりする人も居たが、少なくともブラッド・ビンダーは周回遅れの立場を理解して道を譲れるタイプだ。
走ってる姿を見たら、今年初優勝したハタチやそこらの若者とは到底思えない。

ただ、来年は初めて参戦するKTMに乗って戦う初めてづくしの苦労の年と成るとは思う。
幾らkTMでも、一日の長の有るカレックス相手に何処まで戦えるやらと。
エンジンのアドバンテージも無いMoto2クラスなので尚更に。
よりによってホンダのエンジン積まされるんだから。
KTMに取っては思う所も有る事だろう。

だから、成績に関してはどんなもんかはいまいち未知数では有るけれども、来期以降、そして恐らくは開けてるだろうMotoGPクラスのKTMファクトリーライダーとして戦うその日までブラッド・ビンダーを追いつづけようかと思う。
この素晴らしいライダーを追いかけてみようかと。

まぁ人なんて単純なもんだなぁって自分でも思う。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy