KTM遂にMotoGPデビュー

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KTM遂にMotoGPデビュー。

ミカ・カリオのライディングにより、兼ねてからの予定通りにこの最終戦にワイルドカード参戦を果たした。

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パっと見ただけでKTMで有る事が一目で解る、そのデザインはやはり素晴らしい。
そして、レッドブルはどれだけ金持ってんだろうって改めて思う。
F1界隈で時折取り出される、アルコールとエナジードリンクのスポンサーも禁止するよって噂が現実化しない事を祈るばかり。

気に成る結果は、1’32.092のタイムで22台中20番手。
この結果を上出来と捉えるか、そんなもんかと捉えるか、何やってんだって捉えるか。
さてどうだろう。

その辺りの判断材料は、今回のKTMとほぼ同じような前例を見れば何となく参考と成るかも知れない。
2014年の最終戦、ド・ブニエのライディングによりワイルドカード参戦したスズキのリザルトと、その直後のエスパルガロとビニャーレスによるテスト結果を見たら、今回の評価とその後の展望が解る、かも知れない。

と言う訳で、スズキの当時の結果は以下の通り

バレンシアGP

予選:1’32.509(20位/25台)

決勝:リタイヤ(マシントラブル)

オフィシャルテスト

アレイシ・エスパルガロ:1’31.973(10位/Lead. Gap 1.00)

マーベリック・ビニャーレス:1’33.216(20位/Lead. Gap 2.243)

ちなみに、2014年バレンシアGPのポールはバレンティーノロッシ。
タイムは1’30.843。

オフィシャルテストでのトップはマルク・マルケス。
タイムは1’30.973。

今年のバレンシアGPは、ポールのロレンソは1’29.401と言う驚異のタイムを叩きだした。
だがこれはロレンソだけで無く、2014年当時と比べ概ね各ライダー共に1~1.5秒程タイムは縮んでいる。

従って、今回のKTMのタイムはスズキのデビュー時より0.5秒速いが、トップとのギャップは逆に0.5秒離されて居る結果と成る。
この差を大きな差と見るか、出戻りのスズキと違い完全なデビューレースのKTMとしては最高の結果だと見るか。
その辺りは、レース後に行われるポルとスミス氏のテストライディングで本当の結果として現れるだろう。
MotoGP経験の有るMoto2トップライダーと言っても、やっぱりそこは正直ちょっとアレなんだから。
そう、アレ。

なんせ、スズキの時にしても、散々乗って来たプニエより、いきなり乗ったエスパル兄ちゃんの方が速かったんだから。
結局、現在のMotoGPマシンでは未だライダーの差ってのが如何ともし難い差として現れてしまうもんだ。
カリオさんが、ポルと比べてどうなのかは、今の段階では何とも言えないのだけど。

だが、少なくともちょい前に走ってたアメリカのマシンと違い、最低限戦えるだけのスペックを揃えて持ってきたのは確かだろう。
初めて作ったV4エンジンと、初めて作ったMotoGPマシンのフレームとWPのショックアブソーバーでここまで走れるのは、来期十分に戦える姿を魅せるに十分の成績だろう、と思う。
実際、ポルが乗ったらあと0.5秒以上詰めれそうな気がしないでも無い。
それだけギャップを詰めれたらQ2に手が届きそうなレベルなので、初年度を戦うには十分な戦闘力だろう。
二年目は、今のスズキくらいにはもしかしたら戦えるように成ってるかも知れない。
KTM...恐ろしい子。

と同時に、本年度のルーキーオブザイヤーが確実なラバトの、1シーズン戦ってきた集大成が最下位ってのは目を覆いたく成る悲劇なので、この最終戦は新入りにすら手が届いて無いKTMに負けないように頑張って走って欲しい所だ。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy