相変わらず始動性が悪いと嘆いてるセローをやっとの事で直してみた-2

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始動性以外は、特に大きな問題は無いセロー。
まぁ、エンジンが時折全く掛からない、と言う根幹に関わる非常に大きな問題は有るには有るけど、それを除けば特段大きな問題は無いセロー。
イオン無し絶好調とも言えなくも無い気がしないでも無いが。

ともかくまずはキャブ。
この場合、キャブを掃除するとしたら、行うべき所はエアの経路の掃除。
少なくとも、メインジェットをスプレーでシュッシュしても直る事は無い。
エンジンさえ掛かれば普通に走るので、少なくともメインジェットが詰まってるなんて事は有り得ない。

別にセローに限らず、エアの経路はどの車種のどんな種類のキャブで有ろうと常に完璧に通しておく必要が有る。
キャブクリーナーを吹いたところで簡単には通らないので、キャブクリーナーに加えて圧縮エアを駆使して導通を確保しておきたい。

ジェットの類=要するにメインジェットやスロージェット(パイロット)等は、タンクが余程錆びてたり、或いはタンクに砂糖を入れられる等の周囲から強い恨みを買ってない限り、マメにバイクに乗ってたらまず詰まる事は無い。
時折、フロートチャンバーを開けておもむろにメインジェット目掛けてジェットタイプのパーツクリーナーを噴射する人も居るが、基本的には余り意味の無い行為だったりする。
乗ってればそんな事しなくてもほぼ詰まらないし、放置車両で詰まってたらその程度で綺麗にはならない。
残念なお知らせ、ごめんなさい。

何年もお不動様状態の放置バイクは別として、それなりに動いてたバイク、でも何となくキャブの調子が悪いっぽいなら、エアの経路を重点的に掃除しておきたい。
ココに関しては、バイクをしょっちゅう乗ってても何かの拍子に詰まる可能性も無い訳ではないので、可能ならエア系統のジェットを外して導通を確認しておきたい所だ。
でも外すのが無理そうなら外さないのも一つの選択。
受験を控えた中学生のごとく、キャブの内部パーツは脆く果敢なく危うい存在なので取扱いには要注意だ。

セローの場合、実はこんな所にもエアの経路が有ったりする。

1125carb1

これは、エアカットバルブのキャップ。
キャブ本体にダイヤフラムとスプリングを入れて、このキャップを閉じてビスで締め付ける構造。
でもこれは単なる蓋では無く、キャブ本体からのエアの通り道が確保されているのだ。
ミクニも中々に複雑な事をするもんだ。

1125carb2

本体側のこのポートとキャップのポートとが繋がり、ダイヤフラムを作動させる負圧を得る。
これによりスロットル急閉時にエアをカットして燃焼室内で燃焼するべき濃さの混合気を確保する事で、未燃焼ガスの排気~マフラー内でのアフターファイヤを防止してるみたい。
アフターファイヤの対策には、色々と苦心したみたいだ。
Fiなら容易い事でも、キャブでやってた時代は何かと大変だったってこった。

まぁ、ここは穴が結構大きいのでこんな所が詰まる事はそうそうないだろうけども、何かと大変だったキャブにはこのようなエアの通路がそこかしこに通ってるので、通ってる穴はちゃんと通しておく必要が有るって事で。

と言う訳でキャブ掃除はこれにて終わり。
他に問題が無ければ始動性は改善する筈。
筈なんだけども.....

続く。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy