たまには自分を追い込んでみるのも悪く無い。

2016年12月28日

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コーヒーを飲みに行った。
コンビニのコーヒーを。

100円や150円であの味は何ら文句の無いクオリティなのだが、さらにあのコンビニコーヒーの味を底上げする技が有る。
それは、寒い夜にガタガタ震えながらわざわざバイク乗ってコンビニまで飲みに行く。
と言う、あえて自分を追い込むと言う物好きなプロセスを経ると、温かいコーヒーが体に染みてちょっと幸せな気分に成る。

サービスエリアのコーヒーも、バイクの時と車の時とではその一杯の価値は確実に異なるのは、冬季や雨天にバイク乗った事の有る方なら良くご存知だろう。
味は、まぁただのAPEXだけど、その一杯の価値は随分と異なる。

心身ともに疲れ、そして冬の高速道路で冷え切ったライダーに取って、APEXのコーヒーはおろか、無料サービスのお茶でさえも至高の飲み物に感じてしまう。
冬山登山で遭難した人に取ってのホットココアだったり、真夏の炎天下でフラフラになった人にあげるソルティライチに匹敵する。
より過酷な状況においては、ただの普通の飲み物も神の領域へと近づくのだ。
たまには自分を追い込んでみるのも悪く無い。

車では、正直サービスエリアの有り難味が薄い。
スーパーセブンなんかの有る意味バイクよりも過酷な車は別として、一般的なエアコンとドアと屋根の完備な車なら、雨天だろうと極寒だろうとサービスエリアの有り難味ってのがいまいち薄い。
例えそれが、Wifi完備でスタバも併設される、最新の超豪華サービスエリアで有ったとしても。
みぞれ交じりの冬の名阪をバイクで走った時に立ち寄った、ただの古びたパーキングエリアはまさにハイウエイオアシスと言って差し支え無い程の幸せ空間なのに。
名阪国道はハイウエイじゃ無いけど。

置かれてた状況によって、そこはこの世の極楽地上の天国にも、お土産売ってるだけのただのトイレにも感じてしまう。
追い込まれた状況によっては、例え同じ施設で有ろうとも。

たまには自分を追い込んでみるのも悪く無い。
極限まで追い込まれたら、新たな扉が開く事も有るのだから。
吉良吉影のように。

寒い中、バイク乗ってキンキンに冷えた体でコーヒー飲んだらきっと美味しいよ！

等と、別にそんなご苦労様なアイデアを実行に移した訳でも無いのだが、ちょっと出かけたついでにコンビニに寄ってみたのだ。
100円や150円であの味は何ら文句の無いクオリティのコンビニコーヒーを頂く為、と言うかそれ所では無いとある生理現象に促され。
何がどうとは書かないけれど、ともかくやんごと無き事情により、のっぴきならない大きな事象により、と言う訳で。

感想は、100円や150円であの味は何ら文句の無いクオリティだ。
それ以上でもそれ以下でもなく、非常に満足はしたけれども、ただ、寒い中バイクでやって来たからより美味しいかどうかは、はてさて。
かなり追い込みはしたが、それでコーヒーが美味しくなったかどうかと聞かれると、どうだろうか。
別の意味合いで猛烈に追い込まれた私が駆け込んだ秘密の小部屋は、まさに地上の楽園と言って過言で無い程の極楽空間だったは確かな事だけど。

興味の有る方はお試し頂きたい。
寒さにガッタガタ震えながらバイク乗ってコンビニコーヒー飲みに行ったら、車で行くよりもより美味しく感じるのか、それとも…？

より効果を上げようと、革ジャンの袖を切ったり今更アイスバケツチャレンジするのは、余程に切羽詰ったユーチューバー以外の民間人にはお勧めしかねるので、風邪ひかないように暖かい格好で是非とも。

あと、特に事情も無いのにトイレ我慢するのは止めといた方がイイとも思う。
体にも悪そうだし、それに爆発したら被害が余りに大きいので止めといた方がイイと思うな。
幾ら不必要に追い込まれたとしても、普通は爆発しても時間は一時間程巻き戻ったりしないので注意しよう。
ただ単にあなた一人がBite the dustするだけなので、たまには自分を追い込んでみるのも悪く無いが、追い込む方向性には注意した方が良さそうだ。
下手すると己の人生が吹き飛んでしまうので、そっち方面の爆発には十分注意して欲しい。

ちなみに私の生涯の夢の一つとして挙げられるのが

真冬の凍結した湖で、吹雪の中暖かい小屋の中でワカサギ釣りする事。
それが実は、未だ叶えられそうに無い夢の一つ。
吹雪を見ながら暖かい室内で焼きおにぎりなんか食べたら、きっと至高の幸せが有るんだろうなと、そんな夢。

ただ、その小屋って大体は湖の沖の方に設置されてるので、スノーモービルで移動しなきゃ成らないのが問題。
ブリザードが吹く中、スノーモービルでひたすら小屋まで。
それに長野までワカサギ釣りに行く気力も行動力も無いのも問題。
真冬の長野まで．．．．。
すっごい寒いだろうなと考えたら、ついついコタツに首まで入ってしまう私なのだった。
シアーハートアタックのように。

寒いの嫌いだ。