ナメんなよ!

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螺子をなめる。

昔勤めて会社に居たおじさんが、あれは『なめる』では無く『滑る(ぬめる)』と呼ぶのが正しい。
のと違うか?

と、語ってた事を思い出したりする。
昼休み中、ずっとそんな話しを。
ちょっと疲れた。

『ぬめる』が正しいか、『すべる』が正しいか、それとも『滑る(なめる)』と読むのが正しいのか。
『滑らか(なめらか)』と書く所を見ると、『滑る(なめる)』が正しい気もするのだが、だが残念ながら正しい漢字の使い方として『滑らか(なめらか)』は有っても『滑る(なめる)』の使い方は無い。

ちなみに英語では、lick the screwとは言わず、stripped screwと呼ぶのが一般的。
螺子は舐めたりはしないのだ。
舐めたらいかんぜよ。

バイクの場合、ナメたら非常に厄介な箇所のボルトが幾つか存在する。
筆頭は何と言ってもフォークの底のボルト。
フロントフォークを分解する際に外す厄介なボルト。
構造上、ポンチで叩いて抜くのは不可能で有り、恐らくエキストラクターも使えない。

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セローのフォークはまだマシ。
これならナメてもポンチで叩き抜く事は可能。
でも、一般的なトレーリングアクスルのロード用バイクのこの部分のボルトは遥か奥にハマってるので本当に大変だ。

やるとしたら、リューターでボルトの頭にマイナスビットがハマる溝を一文字に切って、ロングシャンクのマイナスビットをセットしたインパクトレンチで抜く事。
私が思うに、これ以外に無事に外す方法は成さそうだ。
多分これがボルトの潰れたフォークに対する2番目に正しい方法だと思う。
ちなみに一番は、まともなフォークを新たに買う。
コレ。

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フォークの底のボルトや、ステップ等のザグリされた箇所のボルトと比べると遥かにマシだけど、このディスクローターの取り付けボルトもナメたら中々に厄介な箇所では有る。
バイスグリップで掴めない構造は中々に厄介。

中古車を買ったらこんなボルトの場合が時に見られるが、この場合最も気をつけたいのが力任せに緩めようとしない事。
手持ちの中で一番信頼出来る六角レンチを使って、ナメないように気をつけながらご機嫌伺いつつ優しく緩めるのが肝要。
くれぐれも家具買った時に付いて来たL型レンチは使わない方が良いと思う。
そして、緩まないからと力任せも厳禁だ。

バーナーで熱しながら、六角レンチで優しく回してやるのが一番安全。
ここまで潰れたら、インパクトレンチはちょっとヤバいかも知れない。
ナメようが構いやしないでブン回す工具使うのはちょっとね。
下手したら六角穴なんてズルズルよ。
もうズルズル。

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大事なのは、ヤバいボルトはさっさと新品に交換する事。
今にもナメそうなボルトを慎重に外したのに、そのボルトを再使用するなんた余りに愚かな選択だ。
義理チョコ貰ったクラスメイトへのホワイトデイのお返しにセクシーランジェリーを贈る位に愚か極まりない選択と言わざるを得ない。
やだ、バカじゃないの、やだ!

滅多やたらと外さないフォークの底のボルトでも、ネジロックを塗って適正トルクで締めておけばボルトが潰れる程に固着する事は基本的には無い。
工場出荷から10年目に初めて外す場合でも、トーチで熱して適切な工具を使えば六角穴を潰す事はほぼ無い。
意外と締め付けトルクは高く無いので、通常は潰す事は無い筈だ。

だがネジロックを熱で緩めずに安い工具で無理やり回そうとしたら思いの外ナメ易いので、次回涙を流したくないのならば、頭の潰れたボルトは交換しておくに越した事は無い。
それはディスクローターのボルトも同様。
1本100円X3本なので、直ぐに錆びる事だしさっさと替えておくのが吉では無いかと、そう思う。
バイスグリップで掴み難いボルトは、さっさと替えておくのがやっぱ良さそうだと。

あと、モトクロスやってる人に、夏場の貧血防止にとネジ舐めてる人が居るのだけど、多分意味無いと思うので良い子のみんなにはお勧めしかねる。
何らかの設定としてネジ咥えてるのなら、それは仕方無いのだけど。
設定なら...それはそれで仕方無いのでそっとしておこうかと思う。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy