希望と絶望の21ポイント
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ドヴィさんの優勝、マルケスの4位と言うまさかの結果により、最終戦へと持ち込まれたMotoGPチャンピオンシップ。
ポイント差は21ポイント。
ドヴィさんがタイトルを取る条件は、ドヴィさんが優勝し、そしてマルケスが12位以下に沈んだ場合。
ドヴィさんが2位以下、或いはマルケスが11位以上のいずれかの場合は、マルケスが王者と成る。
ドヴィさんが優勝しマルケスが12位の場合はそれぞれ286ポイントと成るが、最終戦で優勝する事により優勝回数で上回るドヴィさんが王者と成る。
絶望的。
ドヴィさんの逆転は絶望的とも言える状況。
こんな展開に成りえるのか?
希望は見出せるのか?
ここで思い浮かべるのは、やはり2006年、今から11年前のあのドラマだろう。
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最終戦の一つ前、この大事な局面でポイントリーダーのニッキーヘイデンがポルトガルGPでまさかのリタイヤ。
しかもチームメイトのペドロサによるペドロ・アタックと言う、ホンダに取っては絶望の展開。
そりゃニッキーもブチ切れですわ。
レースはやはり何が起こるか解らない。
ロッシはこのレースを手堅く2位を獲得し、最終戦目前でポイントリーダーと成る。
ちなみにこのレースでの優勝者はトニ・エリアス。
MotoGPクラス初優勝。
そして最後の優勝でも有る。
レースはやはり何が起こるか解らないね。
ロッシ :244ポイント
ヘイデン:236ポイント
最終戦を前に、その差は8ポイント。
絶望の8ポイント差。
全てはペドロサのせい。
仮にヘイデンが優勝しても、ロッシが2位ならタイトルの決まる楽な展開。
ヘイデンが2位なら5位以内、3位なら9位以内でタイトルが決まる。
まぁ、ほぼ確実にロッシ。
誰の目にも明らか。
そんなの確実、タッタタラリラ。
だが波乱の2006年。
王者ロッシが開幕戦で転倒により14位。
そんな波乱の展開から始まったこのシーズン。
最終戦でもまさかの転倒!
本当に、何でもないコーナーでつるりんと転んでまさかの13位。
ああ、やってもうた!
意外と大事な所でやってししまうロッシ。
一昨年も最も大事な局面でマルケスに絡んだアレとか、今年はタイトル争いの最中に練習中に骨折ったアレとか、大事な所でやってしまうロッシ。
ああ、やってもうた!!
ああ、えらい事やってもうた!!!
波乱の2006年。
これを見たら結果なんて語る必要も無いだろう。
誰しもが忘れられない、このシーンを見たら語る必要なんて何も。
みんなが覚えている、このシーンを見れば結果なんて語る必要なんて何も無い。
みんなが祝福し、そしてペドロサが胸を撫で下ろした、そんな瞬間。
みんなが覚えてる熱い光景。
ちなみにこの2006年の最終戦で勝利したのは、最終戦だけワイルドカード参戦したトロイ・ベイリスだった事を覚えてる人は何人居るだろう?
ベイリスさんのラストGPを優勝で飾った事を。
多分、きっと、殆ど覚えてないかも知れない。
実は私も良く覚えてない。
だから言いたい、言っておきたい。
まさかの予選中のルティさんのクラッシュによりタイトルが決まった今年のMoto2のように、何が起こるか解らないのがレース。
だから絶望の21ポイントも、もしかしたらもしかする、かも知れないよって事を。
さぁ、どんなもんだろう。
ん~~~。
どうだろう?
21ポイントかぁ....