二輪噺

奥様ライダーズ小話ブログ

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上級者への扉

   

 

人間、誰しも最初は初心者だ。
ロッシだってポケバイ時代は初心者だったし、クラプトンも初めてギターを握った時はぎこちない指使いだったと思う。
F-22のパイロットだろうとテトリスの世界王者だろうと一緒。
徳田重男だって65年前はきっと初心者だっただろう。
全てにおいて、誰しも最初は初心者だ。
もっとも、同じ初心者と言っても、民間人と天才とニュータイプとでは事情は少々変わってくるのだろうけど。

 

バイクの場合、多くの人は教習所からそのバイク人生をスタートさせると思う。
最初は引き起こしと取りまわし。
発進とシフトを覚え、外周を普通に走る事を覚え、課題をクリアして卒業検定にパスしたら後は試験場へ。
概ねこんな流れ。

教習を終えて学科試験(必要な人の場合)もパスしたら、これで晴れて公道デビュー。
その時点でもはや初心者では無い。
公道とは、今さっき免許を取ったばかりのツルツルピカピカのアナタから、加藤鷹のように黒光りする程のベテランまでもが混走するカオス。

そこに飛び出す以上、もはや初心者では無い。
免許を持つ者はみんな平等。
今日取った人も、40年前に取った人も平等。
何時までも初心者扱いしてくれない。
特にバイクの場合、若葉マークなんて着けないのだから。

 

 

 

公道デビューしたそこから先は中級者ライダーとしての生活が始まる訳だが、だからとそのまま日常的にバイクに乗ってればもっと先の領域に辿り着ける訳では無い。
大型二輪免許を取りリッターSSに何年と街やツーリングで乗ってたら、それだけで自動的に筑波で1分切れるように成る訳では無い。
バイクの価値観は速さだけ、サーキットのタイムだけで全てでは無いけれど、トライアルでのセクションやモトクロスでのジャンプなんかと共に解りやすい指標の一つだろうと思う。
道の駅に停まってたら良く解らないものね。

 

勿論、別に誰しもがサーキットがどうのモトクロスが何だと、そんな方向を向いて目指す必要なんて何も無い。
バイクなんて法を守って行儀良くしてたら、後は自分の好きなようにしてりゃそれで結構な話なんだから。
別に何を目指す必要も無い。
何かを目指すも、何も目指さないもそりゃ自由だ。

だが、レースに出たい、モトクロスをやりたい、と考えたら話は別。
サーキット走行にはサーキット走行なりの、モトクロスにはモトクロスなりのステップを上がるならば、それなりに必要なモノが有る。
どれ程毎週のように道の駅まで走った所で、例えそれを20年続けても鈴鹿で2分10秒台が出せるようにはならない。
いっそ道の駅で働かないかと誘われる事は有るかも知れないが、それで鈴鹿のタイムが出せるように成る訳では無い。

だから、本気でサーキットでタイムを出すには、或いはモトクロスで勝利するには、絶対に必要なモノが有る。
60km/hで街中を走ってた頃に比べ、より高い速度域のステージを走るには絶対に必要なモノが有る。

それは気持ち。
強い気持ちが何より重要だ。

 

サーキットを走るには、レースに出るには物理的に必要なモノは沢山有る。
マシンにトランポにツナギにチームに...と、枚挙に暇が無い。

だが、それらを買い揃えるには、何より強い気持ちが必要だ。
貯金がスッカラカンに成っても、オレはサーキットを走るんだ!と言う強い気持ちが。

サーキットを走るために、バイク買ってワゴン車買って...なんてのは、少々金持っててもホイっと出してくるのは少し難しい。
そうでは無い圧倒的多数の人にすれば、そんなの言われるまでも無く大変だ。

かなりテンション上げないと、サーキット専用に200万円のバイクは中々買えない。
XR100ならまだしも、サーキット専用機のZX-10Rを買うのは並大抵の気合では成し遂げられない。
強く強靭な精神が無ければ何も始まらないのだ。

 

それは勿論ライディングにしても同じ。
結局の所、技術云々以前に、気合と根性が無きゃどうにも成らない。
バイクの性能の限界ギリギリで130Rに突っ込むのも、目の前の大きな3連ジャンプに挑むのも、結局は気合と根性が無きゃどうにも成らない。

ティンベーとローチンの戦法にもその基本が有るように、サーキットやモトクロスコースを走るにもその基本は有るのだけど、それ以前に気持ちの問題。
結局は気合と根性が無きゃどうにも成らない。
東条英機では無いが、結局は精神力がモノを言う。
気合と根性だけでは、そりゃ勿論どうに成らないんだけどね。
そんな人間はきっと破綻の道しか待ってない。

 

上級者への扉。
その扉を開けるには精神力が、強い心が必要だ。
そう、その扉の鍵は、あなたの心の中に有るのだから。

 

 

ココ最近、また髭を伸ばし始めた人が居る。

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髭と言ってもこれくらいイカした髭では無く、今はまだ剃り残しに毛が生えた程度。
文字通り毛が生えてる、そんな程度。

 

彼が髭を伸ばし始めたのは今回が初めてでは無い。
何に影響されたのか知らないけど、過去にも何度と無く髭を伸ばし始めた事は有る。

ただこれがちょっと微妙な所で、ご本人的には、伸ばしたいのか、それとも単に剃ってなかっただけなのか?
その辺りはいまいち良く解らないのが正直な所。
伸ばそうと思ったけど止めたのか、単に剃ってないだけなのか、伸ばしてから剃るのが気持ちイイのか、その辺は正直解らない。
なんか、聞いちゃダメな気がするから聞いてない。

え?ヒゲ伸ばしてるの??(笑)

なんて聞いちゃ、ちょっとダメな気がする。
なんとなく。

 

まぁそんな具合に、40を前にしてお髭を蓄えると言うハイクラスなお洒落上級者を目指してしまった彼。
過去に何度も挫折して結局ツルツルに剃ってしまったので、今回はちゃんとジャック・スパローみたいな胡散臭いヒゲに揃える事は出来るのだろうか?
周囲の視線や心無い戯言に乱される事なく、お洒落上級者のステップを上がれるのだろうか?
今度こそは、ハイクラスなお洒落上級者と成り得るのだろうか?

 

まぁお洒落ステップを一つ上がる度にドキドキするものね。
仕事用のスーツにネクタイならまだしも、今までジーンズと革ジャンとコミネちゃんしか着た事無かった人が、高級ブランドのお洒落ジャケットにネッカチーフなんか巻いたりしたらきっとドキドキするだろう。
シェフじゃ無いんだから、首に布っきれ巻いてたら何か不自然だものね。
初めてそれで街を歩いた時、知り合いに見つかったりしたらきっとそれっきりと成るだろう。

風邪?

なんて言われた日にはきっとそれっきり。

 

でもそれを乗り越えて初めて扉は開かれる。
周囲の視線や心無い声に打ち勝って初めて、強靭な精神力を得て初めて開かれるのだ。
お洒落上級者の扉は開かれるのだ。

 

それまで、ちょいチラ見する程度で静かに見守っておこうと思う。

 



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