やっぱり小さな工具が好き
過去にも何度か書いてるけれど、私は小さな工具が好きだ。
プライヤーも、ラチェットハンドルも、大きな奴から小さな奴まで色々とキャビネットには眠ってるけれど、第一の選択は小さい方。
小さいとどうにも成らんぜって場合は仕方無いにせよ、通常はまずは小さい方に手が伸びる。
トラックの足回りを分解したりはしないしね。
バイク相手じゃ小さい工具が第一選択肢と成りえる。
ただそれはあくまで、複数の選択肢が有る場合の話。
ラチェットハンドルも最初の一本は、普通の差込角の普通の長さのハンドルを買うべきだ。
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ジャパニーズスタンダードの3/8Dr.ラチェットハンドル。
その中でも本流の中の本流が、上のKTC BR3E。
鉄パイプを尻に突っ込んで無理やり足回りを分解したりと、そんな無茶しない限りはあなたが死ぬまで使える。
中学生の頃に買ったまだ頭がデカかった時代のKTCのラチェットハンドルは、未だに私のツールキャビネットに入ってたりするし。
非常に頻繁に、鉄パイプを尻に突っ込んで足で踏みつけながらモトクロッサーの足回りを分解すると言う、サディスティックな使われ方したのも関わらず未だに生きてる。
良い子のみんなは、1/2Dr.のスピンナハンドルを使おう。
下のがTONEのRH3H。
ちょい空転トルクは強めだけど、72ギアで細かい送りが出来る。
ボルトへのアクセスが容易なバイクならそこまでそこまで細かい送りは要るかな?って気もするけれど。
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でも、このなんとなくネプロス様っぽい見た目の方は、一度使った事は有るけれど本当に良い。
この中空ハンドルはすっごい軽い。
パイプ差し込んで無理やり使うと凹みそうだけど、そんな行儀の悪い使い方しない限りは多分壊れない。
TONEは簡単には壊れない。
これがネプロス様の1/3くらいの値段で買えるんだから、素晴らしい話じゃ無いか。
もっとも、現在のネプロス様は驚異の90ギアなんてのを搭載してる凄いラチェットなんだけど。
そのタイトな送りが要るか要らないかは作業対象次第。
バイクなら別に、って感じだけど、ミニ触ってた頃なら欲しかったかもね。
もっとも、エンジンルームがタイトとは言っても、60年前に開発された車なので今見たらスッカスカなんだけど。
今時の車とは比べるまでも無いレベル。
ちなみに今乗ってる車はプラグ交換すらした事無いのでスマンかった。
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3/8Dr.のスタンダードなラチェットハンドルを1本買って、ソケット各種にスピンナハンドルからエクステンション一式を揃えた後くらいに、これもちょっと追加したい。
ショート(スタビー)タイプのラチェットハンドル。
通常、ラチェットレンチは本気締めと本気緩めには使わない。
最初の一撃目はスピンナハンドルやリングレンチ(メガネレンチやコンビレンチ)で緩めるのが基本的な使い方。
そんな由緒正しい使い方をしてると、ふと思う事が有る。
ラチェットハンドルって、もっと短くてイイんじゃ無いの?
って。
その答えがコレ。
手のひらに収まる軽くて小さいラチェットハンドル。
これが抜群に使い易い。
スピンナハンドルを真っ直ぐにしてクルクル回してやる方が早いんだけど、必ずしもそれが出来るとは限らないからね。
有れば中々に便利なもんだよ。
これらの小さな工具は。
ウォーターポンププライヤーも同じ。
最初の一本は素直に250を買うのが良いと思う。
大は小を兼ね、結局何でも有る程度デカい方が良いのは世の理なのだから。
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アリゲーターでもコブラでもお好きな方をどうぞ。
個人的には片手でカチャカチャっと開き具合を変更出来るアリゲーターが好きだ。
のび太さんの華麗な拳銃使いのように、片手で華麗にカチャカチャってやったら格好イイ、かどうかは知らないけれど、私はそんなアリゲーターが好きだ。
コブラより大体はちょっと安いし。
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250の次に選びたい180。
バイクなら250より大きなサイズはそうそう使わないけれど、小さいプライヤーはかなり使い易いのでお勧めだ。
大は小を兼ね、結局何でもデカい方が良いのは世の理なのだけど、小さい工具はそれはそれで使い易いので、持ってない人は次に追加する工具の選択肢に入れてやって欲しい。
工具の選択は、物理的には大きく成るのが正しいのだろうけど、使い勝手を考えたら小さく成るのもまた正しいと言える。
でもこのアリゲーター180は、こんなに小さいけれど、キャリパーをパットごと挟んでピストンを押し戻す事が出来るんだよ。
キャリパーの大きさにもよるけれども。
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まぁ素直にコレ使えと言われたら言い返す言葉は何も無い。
そんなラチェットレンチとプライヤーに続き、ジャパニーズツール界の本流を行くKTCからこんな小さな工具が出ている。
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全長117mmで、24mmまでのボルトをくわえられるモンキーレンチ。
117mmの工具で二面幅24mm=M16(M14)のボルトを本気で緩めるのはかなり難しいけれど、有ると無いとじゃ話は大きく違うので、エマージェンシー用として、一個持ってても損は無いかも知れない。
このタイプのショートモンキーレンチは、既に幾つもが存在するのだけど、KTCのはワンランク上の仕上がりと精度をしてそうな、なんとなくそんな感じ。
なんとなく。
元ネタと成ったような、GISUKE(高儀)やKENOH(県央貿易)の同タイプならKTCの半額で買えるのでちょい悩ましい所かも知れないけどね。
見た目や、精度にちょっとした違いは有るかも知れないけれど、ネジ緩める機能にはきっと関係無いだろうし。
まぁその辺は、ご自由にって事で。
何をするにも1/2Dr.のラチェットレンチが有れば大体は事足りる。
これなら、バイクに使う程度のボルトなら、本気締めも本気緩めもそうそう簡単には壊れない。
M5はモゲてしまうかも知れないけれど、M8なら全然普通に使える。
これ一本で大体はカタが着く。
でも、軽くて小さいラチェットハンドルは中々便利なので、プラスアルファとして検討するのはどうだろうね?
と言う、ほぼ全面広告で乗り切った本日のお話。
お買い上げ、どうぞよろしくメカドック。