午前3時の選択肢

夜中の3時。
足が攣った。
ふくらはぎがF117みたいにカックカクに成るかの、近年稀に見る強烈な攣りっぷり。
まさに地獄。
この無限の宇宙に散らばる、数京、数垓、あるいは数那由他の全生命体の中で、私が最も苦しんでいるのでは無いか?
地球や火星やエンケラドゥスに始まり、ナメックにガラミスからジュラルまで、この宇宙の全ての星に住む全ての生命体の中で私が最も苦しんでいるのでは無いか?
そんな事さえ思える地獄の苦しみ。
つまようじで突っつくだけで、ふくらはぎが今にも爆発しそうだよ、ママン。

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だが、こんな事も有ろうかと、私は常に枕元に芍薬甘草湯を用意している。
サメを撃退するスプレーをヘリに積んでいるバッドマンのように、私の準備に抜かりなんて無い。
ドラクエの薬草に匹敵するレベルですぐ効く不思議な芍薬甘草湯さえ有れば、直ちにこの苦しみから脱する事が出来て、10分後には再びの眠りに着ける。
明日も笑って生きる事が出来る。
明日も二つの足で立ち、明後日に向かって歩く事が出来る。
ありがとう、芍薬甘草湯。
サンキューありがと、甘草湯。
マジ感、謝くやく、カンゾートー!ウェイウェイ

 

やんぬるかな!(なんと言う事だ)
芍薬甘草湯は有れど、水が無い絶体絶命の非常事態に見舞われた。
Mamma Mia!
やだ!寝る前に、枕元のお水を全部飲んじゃったよ、ママン。
あたしのバカ。
バカバカ。

 

私は選択を求められた。
右足がバグを起こしてピーヒャラした状態でキッチンまで水を取りに行くか?
トイレの水(もちろん手を洗う方)で手を打つか?
それとも頑張って、口の中をパホパホさせながら細粒薬を頑張って飲むか?

 

そんな大きな選択を求められた午前3時。
ふと見ると、先日monotaroから届いたブレーキフルードがそこに。
....ああ、流石にその選択は、無い。
残念ながら私は電気ネットワークじゃ無いのだから止めておくぜ。

 

小噺

Posted by tommy