敗北の味

2024年1月31日

私は別に負けっぱなしの人生を歩んできた訳では無いのだけども、それでも2足で大地に立って以降連戦連勝を積み重ねてきた訳でも無い。
昨今流行りの量産型物語の主人公みたいに勝ちまくりな訳では無いが、だからとアムロと出会って以降のシャアみたいに敗戦歴を積み重ねてきた訳でも無い。
セガールが鼻血を流す事も有れば、アムロと出会って以降のシャアでもアムロ以外には勝つ事も有るように、私にも勝ったり負けたりは勿論有る。
希望の学校に入る勝利を手に出来た一方で、磐田の会社からお祈りされたほろ苦い敗北経験も有る。
勝ったり負けたりなんて、生きてりゃ色々と有るさ。

だからといちいち一喜一憂してても仕方ない訳でね。
人並に株やらFXやらに手を出してる人間なので、目先の出来事に一喜一憂してしまうのも仕方ないのだけど、それでも起こった出来事は俯瞰して広い視点から物事を見て判断しようと、そう心がけてるのだ。
心がけてるだけで出来てるかどうかは別の話だけどさ。

意外に思うかも知れないが、実は自分で言うのもナニなんだけど、私の情緒は非常に安定してるのだ。
ティファールのポットみたいにすぐに沸騰して、トキワ荘時代の漫画の登場人物みたいに頭から湯気をポッポポッポ出す人間だと思われてる可能性も少なく無いのだけど、実は私は思いのほか精神は安定していて、少なくとも退職して以降はゴミ箱を蹴っとばしたりマウスを壁に投げつけたり、なんて事は皆無な平穏な毎日を過ごしている。
とある日のFOMCだか雇用統計だかの時、事前に決済しておくのを忘れてセロー250一台分くらいを一瞬で吹っ飛ばしたあの日の夜も、荒ぶったり荒んだりもせずに静かに現実を受け入れたくらい。
気を失って口からうんこしそうに成った程に憔悴はしたかも知れないが、少なくともサボテンを振り回して荒れ狂ったり、ヤケを起こしてアクシズを地球に落としてやる事も無かった。

でもこいつはダメだ。
もう私のメンタルが悲鳴を上げている。
もうね、ほんとにね、サッパリわかんねーや。

父親がエンジニアだった事も有って、パソコンに触れたのはかなり早かったりする。
あっちの方を覚える前に、BASICはある程度学んでいたくらいに、パソコンは割と早熟だったのだ。
そんなこんなで、フロッピーをガタガタ言わせてた時代から割とパソコンは使い続けてきて、もちろん今も相応にパソコンには慣れ親しんでるつもりでは居るのだけど、これはほんと、ダメ。
もうね、サッパリとわからねーや。

気持ちの問題ってのも有るんだろうとは思う。
これが例えば仕事なら文句言わずにやらねば成らないし、これが例えばECUのセットアップならダイノマシンを使わないと言う無謀にも果敢にチャレンジするのもやぶさかではない。
だが、ゼーキンなんて誰しもが払いたく無い作業を行う、この時点で私の精神力は風邪ひいたスペランカー並みの虫の息に成ってるのが大きな要因なんだろうと思う。