ソースは週間少年チャンピオン

 

幹線道路を走ってると、たまにやたらと速い自転車に遭遇する事が有る。
私の乗るバイクと変わらない速度で走ってる自転車に。
本気で走ったら負けはしないが、別に自転車に張り合って生きてる訳では無いので特にそんな事はしない。

およそ40km/h

プロのサイクル選手ならそこそこの平地ならその速度で200kmノンストップで走り続けるのだろうかも知れないけど、普通にそこらを走ってるだけの民間人の出す速度しては結構速い。
瞬間ならもっと出せるんだろうけど、その速度を暫く続く次の信号まで維持出来るってのは中々のもんだと思う。

だが、ここで一つの見逃しては成らない点が有る。
否、まぁぶっちゃけ別にどうでもイイんだけど、話の成り行き上見逃しては成らないんだ!と設定しておく点が有る。
それは風だ。

ハヤブサに乗ってたらちょっとくらいの風は何も感じない。
感じないと言うか向かい風だか追い風だかさえも特に気に留めないのだが、自転車の場合はちょっとの風向きが大きな影響を及ぼす。
特にたった一人で向かい風を一身に受けてれば、そのちょっとした風の影響は決してバカには出来ない。

だから車道を走る自転車がやたら速くてちょっと驚く事も有るが、実は意外と追い風だったって事も少なく無い。
モーターサイクルなら追い風でもいまいち解らない、自動車ならなお更にちょっとした風向きなんてサッパリ解らないのだけど、自転車ならその影響は大きい。
追い風ならかなり楽にスピードを乗せれるものね。

さらに路肩に防音壁が有る国道43号線は、車の流れによる空気の流れが出来るので更に走りやすい傾向にも有る。
ちゃんと車の流れに沿ってる限り、空気は素直に流れるのでとても走りやすい、事が多い。
必ずしも追い風に成る訳では無いのは当たり前なお話だけども、それでも国道43号線は結構走りやすい道だと思う。
道幅広く、信号は少なく、路上駐車は殆ど無く、ド平坦で、風の影響を受け難く、そして西行きは日陰が出来る。
見た目は非常に殺伐とした殺風景な道だけどもかなり走りやすい。

 

この前香川県に行ってきた。
主にうどんを食べる為に。

私は近所の友人と2人乗りで車で行ったのだが、同行した人達はワゴンに自転車積み込んで行き、四国をサイクリングすると言う作戦。
まぁ本来は自転車うどんツアーがメインだった所に、私が車で参加しただけって話なんだけど。
流石に自転車で参加するのは、私のペースじゃうどんが伸びそうなので止めておく。
寒いし。

寒いのは仕方ないんだけど、ただ問題なのはこの日はすっごい風だって事。
まさに爆風って感じですっごい強風の日。

特に海辺が凄まじい風で、7~8kg台の自転車では真っ直ぐ走るのさえ困難なレベル。
追い風に成れば凄く楽そうだけど、向かい風は動く歩道を逆走してるような感覚に成るだろう。

南部の山間部に行けば風は比較的マシだが、それでもこんな猛烈な風の日。
時に峠を駆け下る風に抗う場面も避け切れない。
ただでさえ山を登るのにひーこら言ってるのに、さらに強風まで立ちふさがるともう大変だ。
下りのエスカレーターを上ってるくらいに大変だ。
反抗期を通り越してツッパリ番長のような抗いっぷりだ。
家族も教師も社会全部がオレの敵だぜと言わんばかりに。

海沿いを走るか?それとも山へと向かうか?或いはその中間か?

道の駅に集結した自転車乗りは、どちらがより正しい道なのかを話し合っている。
皆様一様に口にする。
登りはイイけど風は勘弁なと。
向かい風もも勿論辛いけど、横風はもっと辛い。
煽られて田んぼに落ちたら大変だものね。

やはり爆風を避けて山岳エリアへ向かうのが正しい道か。

 

OK。
んじゃ、次はここで待ち合わせよう。

ぴゅ~~~
っと音を鳴らして吹いてる風の中、私は自転車ライダー達の背中を見送った。
一向に止む気配の無い風の中。

海辺の爆風とまでは行かないものの、それでもパチンコ屋とホームセンターコメリくらいしか遮蔽物の無い田園地帯は非常に風が強い。
奇跡的に追い風と成ってくれたら非常に心強いのだが、まぁ大体は向かい風と成るのでスマンかったなお話だ。
自転車に乗ってて出遭う風は大体向かい風になのでそりゃスマンかったな話だね。
まぁ追い風の時は風の存在を気にしないけれど、向かい風なら骨身に染みるので良く覚えてるだけって話なんだけど。

ナビに表示された距離は20kmほど。
信号も有れば一時停止も有るのでノンストップって訳には行かないけれど、のんびり走っても1時間も掛からない距離だろう。
車なら30分くらいか。

そんなに急いでも仕方ないよねと、道の駅でダラダラと時間を過した後に出発した私は、程なく見覚えの有る背中に追いついた。
少し前に別れた自転車ライダー達の背中に追いついた。
若い順に並んだ自転車の車列に。
風除け役はそろそろ勘弁して下さいよと言いたげな若者と、その若者の後ろで楽してるおじさんの車列に追いついた。
まぁエアコン効いた車に乗ってる私に楽してる呼ばわりされる筋合いなんて無いだろうけど。

思いの他進んでいない。
国道43号線ではかなりの速度を維持できる彼らだが、流石にコメリくらいしか遮蔽物の無い田園地帯の風にはスマンかったな模様。
流石にこの強風の影響は深刻そうだ。

自転車乗りの彼らが出発してから30分は経ってるのに絶望的な距離しか進んでない現実を前に、私はこの吹き晒す強風の深刻さに心を痛めずには居れなかった。
強く厚い風に阻まれ、ちょっとも進んでない自転車ライダー達の苦悩に心を痛めるしかなかった。
エアコン効いた車の中から、コーヒー飲みながらただただ心を痛める事しか成す術は無かった。

所詮は人力。
MT-03は勿論、場合によってはMT-07にすら匹敵する値段のカーボンバイクと言っても所詮は人力。
何かしらの強い外圧の前にはちょっとも進まなく成るのも仕方ないのだろう。
ハイケイデンスでペダルをグッルグル回してもちょっとも進まないのも仕方の無い話なのだろう。
何かしらの影響で自転車なんてちょっとも進まないってのも仕方ない話なのだろう。
かれこれスタートしてから4年間経ってもまだ3日目のゴールしてない自転車漫画も有るのだから仕方ないさ。
自転車なんて、ちょっとした外圧や大人の都合でちょっとも進まなく成っちゃうんだから仕方ないさ。

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