流石のアンパンマンでもバイバイキンと言わざるを得ない

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Warm Showers(ウォームシャワー)ってコミュニティサイトが有る。
https://ja.warmshowers.org/

 

ご存知な方も、ヘビーに利用してる人も、名前すら聞いた事無い人も居るだろう。
これは、自転車で旅する人達がホスピタリティを交換するコミュニティサイト。
要するに、自転車旅行してるツーリングライダーに、一泊の寝床と暖かいシャワーを提供してあげてもイイよ、って人が集まったSNSって事。
日本のライダーハウスと異なる点は、そこで宿を提供する人も大体は同じような自転車ツーリングライダーだって事。
食堂やお土産屋の傍ら、或いはそれをビジネスとしてやってる訳では無く『俺も何処かに泊めて貰う事も有るからお前も俺の所に泊めてやるよ』ってのが基本的な形。

同じようなホスピタリティコミュニティにCouch Surfing(カウチサーフィン)ってのも有る。
こちらは主にバックパッカーが対象。
これもまた、まぁ似たようなもので、バックパッカーに寝床、まぁせめてカウチくらいなら貸してやるよって人の集まるSNS。

同じようなモノにHospitalityClubやGlobalFreeloadersなんてのも有り、世界ではこの手のホスピタリティ系SNSってのが結構盛況だったりする。
それが普通の旅の形なのかどうかは知らないけれど、海の向こうでは決して珍しくは無いのは確かな模様。

 

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外国人、と一口に言っても、初対面でファーストネームで呼んでホームパーティーに招待するような人も居れば、野生の小動物のように物陰に隠れて姿も現さない人も居るだろうから一概には言えないのだけど、傾向としてオープンマインドな人間が少なく無いって事なのかも知れない。

或いは宗教上の理由での施しが日常と成ってる地域においては、旅人に一晩の寝床を貸してやるくらいは日常の光景なのかも知れない。
仕事してる振りしながらソリティアしてる閑職の地方公務員くらいに日常の光景なのかも知れない。

日本では...どうなんだろうね。
布施なんてのは仏教にも有るので、旅人に一晩軒先を貸してやる事なんて昔から普通に有ったとは思うけれ。
軒を貸して母屋を取られた事が有ったかどうかはともかく。
アンパンマンレベルで我が身を削って他人に施せる人間が居るのかどうかまでは知らないけれども、日本でも旅人を一晩泊めてやるくらいは決して無い訳では無いかと。

だから個人レベルではやってる人も少なく無いと思う。
でもこの手のホスピタリティ系SNSを日本でやってるってのは聞いた事は無いので、きっと日本ではまだ無い...と思う。
Warm ShowersやCouch Surfingに参加してる人は沢山居るだろうけど、日本でこの手のSNSを立ち上げてる所は無い...と思う。
日本は神の国なのかどうかは知らないけれども、宗教上の理由での施しが日常とは必ずしも成ってない日本ではまだ無いのだろう....と思う。
2019年2月現在で私の知る限りにおいては。

神掲示板、なんてのは有ったりするんだけどね。
でもそっちのは残念ながら特定のステータスの人間以外はスマンかったな掲示板なので、バックパッカーや自転車ツーリングライダーのお兄さんには重ね重ねスマンかったな訳で。

八百万の神が住んでいる日本。
良い神も居ればそうで無い神も居る日本。
神掲示板にお住まいの掲示板神は、特定ステータスの人間にしか微笑んでくれないのでスマンかった。
どう言ったステータスの人間になら微笑んでくれるのか?ってのは、私の口からは何ともアレな話なのだけれど。

 

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先日、友人の一人が我が家へ泊まりに来た。
知らない人を泊めてあげる程にオープンな人間では無いのだけど、良く知ってる人だから一晩くらい泊めてあげても構わない。
室外機の横で体育座りするくらいは許可してやっても構わない。

随分と久しぶりに合う人で、随分と遠い所から来てさらにまだまだ随分と遠い実家へと帰る途中、丁度良い地点に有る我が家へと立ち寄ったのだ。
どう考えてもバイクで行く距離じゃないよね、って距離を走る途中で。
って言うか雪積もってる所から良く来れたなと思う。

雪の積もる地域でも、高速道路も幹線道路もタイミング次第ではバイクで走れるらしい。
まぁ四六時中積もってる訳でも無いしね。
流石に山の中は無理だろうけど、積雪地帯とは言っても東京靴流通センターとホームセンターコメリくらいは有る大都会の人間なので、真冬でもタイミングとルート次第ではバイクで普通に走れるらしい。
帰れるかどうかまでは責任持てないけれど。

 

雪の中でシロクマと戦ってきたとか、凍った湖の上を走ってたらサメが追いかけてきたとか、等と気の利いたエピソードの一つも無く、すっごい寒かった以外に特筆すべき事の一つも無い愛想無い道中だったのが非常に残念。
Warm Showersの良くある質問『ゲストとしての責任は何ですか?』の4項目目にある様に、何か気の利いた土産話の一つでも持ってきてやくれないかなと、そう思うばかりだ。
特にビールは要らないけれど。

 

でも積雪地帯からバイクで無事に来れたのは良かったと思う。
そして、これからは積雪の心配は無用だけど無事に里帰りを済ませて、また立ち寄って欲しいと思う。

そして何より、豪雪によりバイクじゃ帰れませんねんって事態に成らない事も祈るばかりだ。
一泊なら泊めてやるけれど、雪が溶ける春まで泊めてくれよと言われたら困ってしまう。
流石にそこまで施せってのは私には無理な話だ。
そんな事言われたら、流石のアンパンマンでもバイバイキンと言わざるを得ないレベルだね。

 

Bicycle

Posted by tommy