紐は要る、紐は要る、もしくはせめてビスケット

 

小さい子供にリーシュコード(リード)を着けた光景を時折見かける事が有る。
非常に合理的で、有る程度の安全性は確保出来るのだが、その見た目から否定的な意見も時に聞かれる。

私には子供は居ないのでその必要性については実感として解らない。
でも、これだけは言える。
あの時、私の背中に紐が着いてたら、鴨川に落ちて死に掛ける事も無かったんだろうなぁって事は言える。
紐さえついてれば。

もっとも、2歳だか3歳だかの頃の話なので鴨川に落ちて流されたなんて事は一切記憶には無いのだけども、何度と無く親兄弟はおろか近所のおばちゃんにまで言われて育ったので、きっと有ったんだろうと思う。
本当に落ちたんだろうと思うな。
覚えて無いけど。
周囲が結託して陰謀を巡らせて無い限りは。

そして、京都タワーで迷子に成る事も無かったんだろうと思う。
紐さえついてれば。

もっとも、2歳だか3歳だかの頃の話なので京都タワーで迷子に成ったなんて事は一切記憶には無いのだけども、何度と無く親兄弟はおろか近所のおばちゃんにまで言われて育ったので、きっと有ったんだろうと思う。
本当に迷子に成ったんだろうと思うな。
覚えて無いけど。
周囲が結託して陰謀をボーボーに巡らせて無い限りは。

近所に住んでる友人の車が壊れた。
電装系がちょっと壊れた程度なのでどうって事は無い。
一応は普通に乗れるし。
自分でやれば200ポンドの節約に成るのだけども、特に節約する気も無いのでディーラーへと持って行った。
保障で直るみたいだし。

ちなみに、特に用事も無いけど美味しいコーヒー出してくれるので車に同乗して一緒に着いて行った。
何の用事も無いんだけど。

ただ、ちょっとした部品交換で直ると言っても、その場でホイホイって訳には行かない。
部品の取り寄せから、作業スケジュールから、修理後のテストから、あれやこれやと事情が有るので直ぐにどうこうって訳には行かない。
自転車のパンク修理じゃないのだから。

だから車を預ける事と成ったのだけど、どうせなら私は私の車に乗ってきたら良かったわと。
ディーラーに預ける車に二人して乗ってきたら、どうやって帰れってんだ??

でも大丈夫。
RC213V-Sの半分ちょいくらいの値段の車を買ったのは伊達じゃない。
ちゃんと立派な代車を貸してくれる。

貸してくれたのはCクラス。
代車としては非常に立派な車だ。
ボコボコの軽四なんかじゃない。
流石にAMG GTは貸してはくれないが、それでも新車並みに磨きこまれたCクラスは十分な代車だろう。

車を預け、そして代車のCクラスに乗って帰宅。
その帰宅途中、助手席で寛いでた私がふと携帯を見ると、別の友人からメッセージが入ってたのに気付いた。
京都に住んでる友人から。

なんでも、西宮の阪急に来てるから、暇だったらお茶でもどうだ?
と、そんな用件。

今運転中の彼女とも共通の友人なので、んじゃ久しぶりに顔合わすかと、阪急ガーデンズへ。

ご存知な方はご存知だろう。
この迷宮と呼ばれる駐車場の事を。
特にペット連れで行く場合、駐車する箇所とペット連れで乗れるエレベーターとが決まってるので非常にややこしい。
まさに迷宮。
良くこんなの設計できたもんだと感心するほど、本当にややこしい作りなのだ。

そんな迷宮に車を停め、阪急百貨店店内へと。
ちなみに6月一杯まで、平日の5時以降は駐車場代が無料だ。

待ち合わせの店へ行き、随分久しぶりに顔合わせた友人と、特に内容の無い話を小一時間程。
気付くともう外は夜の気配。
京都まで帰る友人を見送り、特にあてもなく、何か買い物する訳でも無くブラブラと。

さて、んじゃボチボチ帰るか。
私達は、先程停めた駐車場へと向かった。
何階のどの辺りに停めたか、いまいち記憶が定かで無い駐車場へと。

あれ??
中央パーキングだったか?南?百貨店パーキングだったっけ?
何階に停めたっけ?
どの辺りに停めたっけ?
って言うか、私達って何の車に乗ってたっけ?
あれ???

なんとなくうろ覚えのパーキングに行き、なんとなくうろ覚えの階に行き、なんとなくうろ覚えの場所へと行き、そして何と無くうろ覚えの車の近くでリモコンキーのボタンを押すのだった。
凄く挙動不審。
とても怪しい雰囲気。

なんせ、そもそも何の車借りたかお互い覚えてなかったんだから。
CだったかCLSだったかさえあやふや。
カラーもシルバーだった気が多いに有るけど、白だったような気もしてあやふや。
ナンバーなんか勿論一桁すら解らない。
乗ってた車の名前さえ、色さえも解らないんだから話に成らない。
もはや自宅さえ解らなくなったお爺ちゃんみたいなもんだ。
犬のお巡りさんも困ってしまってマウンティングしてしまいそうだ。

随分前にも似たような事が有った。
ハーバーランドで車を見失った事が。
それもこの友人の車だったな。
その時は私一人、何処にどんな色のどんな車停めたか解らなく成った出来事が有ったな。

やっぱ紐居るよなぁ。
何処に車置いたか覚えて無いから、紐居るよなぁ。
紐つけてなきゃはぐれて迷子に成るよなぁ。

等と思いつつ、うろ覚えの嵐が吹き荒れる中、二人して迷宮を右往左往してるのだった。
何の車乗ってたっけ??
等と語りながら。
ビスケットでも撒いておくんだっとと後悔しながら。

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