シュウマイには何の益も無い事をハリウッドとそこらの道端で学んだ、夏

 

猛烈に暑い先日の真昼間の事。

芝生の上に置かれた風が通す箱の中と言うぬるま湯のような快適空間ですら35度にも達するこの日。
炎天下の渋滞路、180馬力を超える水冷4気筒エンジンを股の下にぶら下げてノロノロと走ってる私の周囲の気温は何度だろうか?
そんな事を思いつつも、やたらと渋滞してる道路をノロノロと。

基本、通常はそれ程に混む様な道ではない。
抜け道では有るので、主要幹線道路が渋滞してるとこちらもそれなりに流れは滞る事は有るには有るのだが、通常はそれほどに混むような道ではない。
だから通ったんだけども、まさか渋滞にハマるとは。

工事だろうか?
ってか、工事だろうね。
ここが混むってやっぱ工事だろうね。
まぁ仕方無いか。

成り行きに身を任せるまま、すり抜けしようにもちょっと厳しいこの狭い道を、ノロノロと動く車の流れに身を任せる事数分。
お盆の宝塚トンネル付近なんかとは遥かに桁が違うとは言えど、R1での渋滞路は辛い事には違いは無い。
あせも出来そうだ。

前を走るトラックがわき道へと逸れると、前方の視界がやや開けた。
ぼんやりと景色が見えた。
本当にぼんやりと。

余談だが、『ぼんやり』とキーを叩いて打とうと思ったら、ついつい『ぼにゃり』と打ってしまって、もー!!!ってついつい独り言を言ってしまう。
以上、余談終わり。

ぼんやりと前が見えた。
何か白いもやのような、霞みの掛かったかのような景色の向こうに何か黒い塊が見えた。

それはセダン。
黒光りする大きく逞しいセダン。
そのセダンが、車線を塞ぐかのようにズドン!と停められてるのだ。
工事と思いきや、渋滞の原因はまさかの黒光り。

物凄く邪魔な所に車が停められてるのだが、勿論これは故意では無い。
『他人に迷惑掛けるオレ、格好イイ!!』
って、思考を持つ困った人では無い。
脳みそが可愛そうな人では無い。
止まりたくて止まってる訳では無いのは重々理解出来る。
停めたくて停めてる訳で無い事は簡単に理解出来る。
路肩に寄せようと努力した事も何となく理解出来る。
見ず知らずの人だけど、停めてる人がどんな人かも知らないけどそれは解る。
何も好き好んでこんな道端で、クーラントを盛大に吹きながら停めたりはしないだろう。
ハリウッド映画のクライマックスシーンのように、こんな盛大に吹きながら停めたりはしないだろう。
勿論私だって遠慮する。
幾らシュウマイは結構好きだからと言ったとしても。

ノロノロと車は流れ、そしてその湯気吹いてる黒光り号の横へ。
正確には、すでにクーラントは吹き切って、エンジンやらそこら一体に飛び散ったクーラントが蒸気と成って湿度をガンガン上げてる状態。
ボルケーノのピークは過ぎてる、でもまだ湯気ババンババンバンと上がってる状態。
シュウマイならまだ間に合う、かもね?
って状態だ。

蒸すなら今だ、
間に合わなくなっても知らんゾ!

ふと見ると、ボンネットを開け、湯気にまみれながらエンジンを覗き込んでるおじさんの姿がそこに。
何も熱いのにそんな事しなくたって、木陰で座ってりゃイイのに。
オーバーヒート起こしてクーラントを吹いて止まった車に対して、車載工具しか積んでない民間人が成す術なんて何も無いんだから。
昔のワーゲンやチンクなんかの空冷エンジンならともかく。

これがハリウッド映画なら、荒野の国道沿いでオーバーヒートして湯気噴いて止まった美女のコンバーチブルの元にマッスルカーに乗った男前が現れて、エンジンルームに手を突っ込んで何かチャッチャってしたら直るんだけど、現実的には難しい。
エドとマイクが通りかかったとしても、車載工具だけで道端で直すのは難しい。
まぁ、マリオとバーニーが通りかかったらより最悪の方向へと行きかねないので、まだエドなら遥かにマシだと言えるのだが。

ラジエーターキャップから吹いただけなら冷まして水入れたら走れる可能性も無きにしも...なのだが、もはやちょっとアレなお爺ちゃんのごとく、アレとはナニかは書けないけど、ともかくちょっとアレなお爺ちゃんのごとくジャージャーにお漏らししてる状態では、水入れた所で再びのお漏らしは必然だろう。
お漏らしはリターンズするだろう。
お漏らしは繰り返すだろう。
延々と。

こんなに漏らしてちゃ、水入れた所で何も解決なんてしない。
成す術等何も無い。
だからこの熱い中、湯気噴いてるエンジンルームに顔突っ込んだ所で何も解決しないので、レッカーが来るまで木陰でじっとしてりゃイイんじゃ無いっすかね。
どうせ今時のハイテク自動車なんて民間人が見たところで解らない、って言うかボンネット開けても綺麗にカバーされて何も見えないんだから。
そして仮に見えたとしても、仮に故障箇所が解ったとしても、ラジエーターホースが破裂してたりしてたら絆創膏じゃ直らないのだから。
お婆ちゃんが植木鉢からアロエ切って持ってきてくれても、少なくとも車の修理にはちょっと役に立たない。

余談だが、ファンベルトが切れた時はパンストで代用できると適当な話を仕入れてきた変態に、イザって時の為に履き古したパンスト売ってくれって言われた事が有る。
イザって時の為ならファンベルト買っておけ!と蹴っ飛ばした事は今と成れば思い出の中の出来事。

だから無駄だ。
湯気噴いてるエンジンルームに顔突っ込んだ所で何の益も無い無駄な行為だ。
と思うのだけども、多分私の車もクーラント吹いて立ち往生したら、その時私だって何も解らんくせにボンネット開けて顔突っ込むんだろうな。
シュウマイ気分を味わいつつ、無駄に足掻くんだろうな。
シュウマイに成った所で何の益も無いのを、何の意味も成さないのを解りつつも。
正直、ボンネット開けても何も解らんのに。
とは思う。

何も解らんくせに足掻いてしまうんだろう。
それが人の性なのだろう。
演習中にチームメイトのヘルメットを再起動させようとしたジョニー・リコの気持ちが解るってもんだと、解り難い一文を残してみたい気分だ。

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