細かい手仕事
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以前住んでた家の近所に、手作り雑貨の作り方を教えてくれる教室が有った。
教室って言うか、家と言うか、そんな所が。
プリザーブドフラワーとか、和紙のランプシェードだったり、そんなのを教えてくれるらしい。
嫌いではない。
と言うか割と好きなジャンル
細かい性格なので、細かい事をこちょこちょするのが非常に好き。
でも残念ながらその教室にお世話に成った事は無い。
まぁそもそも当時はワーカーホリックだったので、そんな余裕は無かったしね。
始発~終電なんて珍しくも無かったし、家に帰れない日も有ったのだから、箱に和紙貼ってる余裕なんて無かった。
当時余裕が無かったのは、アホ程忙しいとか、果てしなく仕事抱えてるとか、或いは余りに仕事がトロくて処理しきれないって理由ではなく、当時はヨーロッパやアメリカと会議する機会が少なからず有ったのが理由の一つ。
それだけじゃないけれど。
その当時の仕事は、手を動かす事も多かったが、口を使う事もそこそこ有った時代。
転職してからはお口で転がすのが主な仕事だったが、当時はまだお口仕事の比率はそれ程でも無かったんだけどね。
それでもお口仕事は大事なんだ。
手と体を使うのも大事だけど、お口を使うのもまたとても大事。
相手は様々。
関連会社の現地法人だったり、或いは取引先だったりと相手は様々なとんだビッチだったのだけど、共通してるのは皆さん自分の都合で会議始めるって点。
日時は自分の都合で勝手に指定してくる。
じゃぁ、次は明後日の昼13時にね
なんて気楽な事言って来るので、合わせなきゃ仕方ない訳だ。
あんたは昼でも、こっちは真夜中の3時なんだよとか思いながらも。
新聞少年だってまだ寝てるよって。
地球は丸くて時差有るんだよ、とか思いながらも。
夜中の3時に海を隔てて話をしてたからと、終わったら帰ってイイよって訳には行かないので、必然的にず~~~っと会社に居るハメに成ってしまう訳だ。
実労時間なんて大した事は無いのだけど。
かと言って、始発で帰って1時間後にまた出社ってのもちょっとね。
ある日、あるアメリカ在住の人とミーティングしてた時、ある衝動に駆られた事が有るアルよ。
自分の体をインターネットに侵入させて相手の所まで飛んで行きたいと。
電脳系の物語で有りそうなシチュエーションだけど、ネットを通って相手の所へ飛んで行きたいと。
そんな衝動に駆られた事が有った。
ルートサーバーと海底ケーブルを経て、海の向こうのアナタの元へ飛んで行きたい。
あなたのPCのディスプレイから飛び出したい。
貞子のようにディスプレイから飛び出したい。
そして、飛び出した勢いでミル・マスカラスのようにフライングクロスチョップをキメてやりたい。
そんな衝動に駆られた事が有った。
hahaha、働きすぎはダメだよ、夜はちゃんと寝なきゃダメだよ、hahaha
等とふざけた事言う海の向こうのアナタのクビを刈ってやりたい。
そんな衝動に駆られた事が有った。
誰のせいでこんな時間に会社に居ると思ってんだ?
誰のせいで。
と。
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今はマクロス7見ながらベランダで自転車乗ってる、と言う果てしなく非生産的な生き方してるので、クッキーの缶に紙を貼る所か、爪楊枝で姫路城を作る事さえも時間的には可能。
時間的にはね。
本当に爪楊枝で姫路城が作れるか、割り箸をカットしたブロックでウインザー城を作れるか、ってのはまた別の話として。
そんな気が起こるか、ってのはさらに大きな問題として。
でもコレは作りたい。
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そんな事してないで書道しろよと、その筋の書道関連の方から怒られそうな気もするのだけど。
まぁ書道に関しては、来年の書初めから本気出そうかと思う。
来年か再来年から。
以前、量産用ヘルメットはデカール貼ってどうのこうのって話を書いたら、ヘルメットはペイントしてんじゃ無いの?って聞かれた事が有った。
このAirohのレッドブルヘルメットみたいに。
レーサーが使ってるヘルメットは、概ねこんな感じで作ってるのだろうと思う。
最近のデザインは非常に細かいモノが多く、そしてサム・ロウズなんて年間に山ほどヘルメットを消費するのでペイントも大変だけど、それでも量産品程の数ではないので、一個ずつペイントするのも不可能な話では無い。
細かい手仕事だけど、一個ずつ手仕上げするのも不可能では無い。
だが、量産品のヘルメットを一個ずつマスキングしてペイントして、なんてそりゃ無理な話。
ヘルメットメーカーの人は過労死してしまうのでそれは勘弁してあげて欲しい。
前回書いたMaseiなんて1万5千円程で売ってるんだから、一個ずつフリーザ様をペイントしろってのは酷な話だ。
腱鞘炎に成っちゃう。
だから各メーカー、概ねこんな感じで作ってる(5.30~)
アライだってショウエイだって大体同じだ。
多くの場合は、1色のベースを塗って、デカールを貼って、クリアのトップコートで仕上げる。
デカールの種類、ベース塗装の色数、そもそもベースペイントするのか?って点の差異は有るかも知れないけれど、世界中の量産品ヘルメットのグラフィックは概ねこんな感じ。
少なくとも一個ずつマスキングしてエアブラシで塗ってる訳では無い。
超高級ヘルメットなら有りえるかも知れないけれど、一般的に売られてる一般的な値段の一般的なヘルメットは一般的にこんな作り。
それが一般的。
そんな私も、幼い頃は家の食器棚のお皿を見て
『お皿にこんな細かい絵を描くのって大変だなぁ。それを数百円で売るのって大変だなぁ』
って思ってた可愛い時期も私にも有ったけどね。
話はぬるっと戻って冒頭に書いた手作り雑貨教室。
掲げられた手作り看板にこう書かれていた。
HAND JOB!
と。
この教室は、近所の奥様を集めて何を教えてんだろう?
暇を持て余して悶々とした奥様を集めて何を教えてんだろう?
私はちょっと興味を持ちつつも、まぁ別にHAND JOBは教えてもらわなくてもイイかと、そんな感じな細かい思い出。
手仕事もお口仕事もしてた頃の細かい細かい思い出だ。