Dislocation

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Dislocation=ディスロケーション

 

以前勤めてた会社の同僚の一人に、現在翻訳の仕事してる人が居る。

この翻訳って仕事、想像するまでも無くかなり大変な仕事。
非常に高いスキルが求められる。

 

バイリンガルなら誰でも通訳も翻訳も出来るんじゃ無いの?

とお気楽に考える人も居るかも知れないけれど、当たり前だがそんな簡単な話では無い。
英語やイタリア語が喋れるからと、それだけで明日から通訳出来る、なんて簡単では無い。
TOEFLの点数が高ければそれで翻訳出来る訳でも無い。
少なくとも何を言ってるのか有る程度の意味が理解出来ないと、翻訳なんて成り立たないのだから。

 

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“When we move to the Magneti Marelli [control software], for me we have some problems,”
https://www.motorsport.com/motogp/news/rossi-not-optimistic-yamaha-electronics-woes-thailand-1005625/

「コントロールソフトウェアがマニエッティ・マレリに移行した時から、僕たちは問題を抱えていると思う」
https://jp.motorsport.com/motogp/news/ロッシ-ヤマハの弱点は電子制御だと指摘-感触は良いが-不安が残る-1005806/?v=2&s=1&q=電子制御

 

ココをご覧の皆様は、ロッシが何を言いたいのか、何を言ってるのか簡単に理解頂けるだろうけど、だからとこれが誰でも理解できる話では無い。
丸の内でお勤めのサラリーマンに尋ねても、日本語で言われても何言ってんだか解らない、なんて人が圧倒的多数だろうと思う。
たとえ、しじみは何かに効果抜群だって事は知ってたとしても。

そして、常にあなたを理解してくれる優しいお母さんも事情はきっと同じ。
ECUのソフトウエアがマニエッティ・マレリに移行して以来ヤマハは問題抱えてるみたいだよ、と夕食の準備してるお母さんに教えてあげてもきっと困惑してしまうだろう。
プリキュアの話を熱く語った時みたいに悲しい顔はしないとは思うけれども、きっとお母さんは困惑顔を浮かべる事だろう。
こいつは何言ってんだ?って。

 

食堂で天ぷらを食べて、清水寺に行って、舞妓さんと写真撮って....
なんて話ならば、英語が理解できれば翻訳も通訳も特に不自由は無いのだろうけど、専門的なシチュエーションでの翻訳や通訳ならば、それ相応の専門的な知識が必要と成る。
有る程度何言ってんだか理解出来ないと、正しく翻訳なんて出来ないのだから。

単にCompliance (コンプライアンス)と一口に言っても、それがRegulatory complianceを意味するのか、Mechanical complianceを意味するのかで話はまるで通じなくなってしまうので、単に英語がまぁまぁ出来るからと誰でも出来る訳では無い。
中々に大変だ。
私にはスマンかったな話。

 

ネイティブスピーカーは2万~3万程度の語彙数を持ってるらしい。
人によって種類も数も大きく異なるのだろうけど、大体はこれくらいの単語を知ってるらしい。
それが多いんだか少ないんだか良く解らないけどね。

ふと思うのは、自分自身は幾つの日本語を知ってるだろうって事。
きっと大した数の日本語は使ってないし、きっと大した数の日本語しか知らないんだろうとは思う。
発する言葉の75%をヤバいで済ませるようなヤバい生き方はしてないけれど、まぁきっと大した数じゃ無いとは思う。
そうヤバい程では無いとは思う。

これが英語の語彙数と成ると、正直自分でもちょいヤバい感じがするレベル。
ノートに書き出していったら15分と掛からずに終わっちゃいそう。
結構長い事生きてるのにちょいヤバいとは思うけれど、今更単語を暗記する気力も用事も無いからまぁイイやって思ってる。

 

Dislocation=ディスロケーション

この言葉をご存知だろうか?
2万~3万程度の語彙数を持ってるネイティブならご存知だろうけども。

 

Dislocation=ディスロケーション

金融関連のニュースで何度か目にした事の有る人も居るかも知れない。
あんまり意味は理解出来てないので、正しく知りたい方は自分で勉強しよう。
私に聞かれても困っちゃう。

 

或いは材料工学関連の書籍でも見かけた事が有る方も居るかも知れない。
転位と呼ばれる、金属結晶の線欠陥の事だ。
何のこっちゃか解らないだろうけども、金属が塑性変形する際には、定められたメカニズムが有るんだよってかなり難しい話。
興味の有るマニアな方は5000円くらいする字と表ばっかりの本を読んで勉強しよう。
日常生活においては、スプーンを曲げる本を読んだ方が役に立つとは思うけれどもね。

 

そんな具合に、ただでさえ非常にレアな単語ではあるのだけど、その本来の意味合いとしてはきっと、私の人生において初めて出会った英単語だろうと思う。
材料工学においてのDislocation lineなんて言葉を目にした事は有るけれど、本来の意味合いでのDislocationに出合ったのは初めてだ。

この単語に出合ったのは本日、MotoGP関連のニュースを読んでる時の事。
dislocated shoulderと言う形で初めて出会った。

意味は、肩が脱臼したって事。
ああ、脱臼...ですか。

 

昨日のコレ。
FP2でミケーレ・ピッロが1コーナーでクラッシュした件。
同じバイクに乗るドヴィさんがMotoGP速度記録の356.4km/h出した地点でハードクラッシュした件。
コース幅は凄く広いからスピード感は無いけれど、実は尋常じゃない速度が出ている。

救急車で運ばれてどうなったんだろうと思ったら、どうやらdislocated shoulder=肩の脱臼+もろもろで済んだらしい。
脱臼を起こして脳震盪も起こしてるので大惨事には違いないけれど。
ともかく、当分はバイクには乗れないだろうれど、最悪の状態では無いのは何よりだ。

それにしてもアルパインスターズのTECH-AIR(スーツはVIRCOS)って凄いね。

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy