GPZ900Rのカムかじり対策についてのヨシムラの解答

2016年2月12日


動画では全てが語られているので特に今更書く事は何も無いのだけども
ヨシムラが目指したのは、カム山に掛かる圧を抑えてカム表面のダメージを減少させる方向。

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ロッカーアームに合わせリテーナーもシム式に変更されて非常に格好イイ。
機械式時計みたいに、透明のカムカバーが欲しいくらい。
隠れてしまうのが残念だ。

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不二雄さんも言ってるように、2つのバルブをロッカーアームを介して一つのカムで作動させる構造はカムにバルブ2本分のスプリングテンションが掛かる為、カムのかじりが起こりやすい傾向に有るのだとか。
スズキの油冷も同じく一つのカム山でロッカーアームを介して2つのバルブを作動させる方式のヘッドなので、このエンジンもカムかじりの症状を聞かない訳では無い。

でも、ニンジャ程では無いので、カムのプロファイルやスプリングテンション、或いはロッカーアームのレバー比等々の設計の違い、さらにはオイル保持に対する設計の違いが、有る程度の差を生じさせてるのかも知れない。
どの道、どっちもカムがグジグジに成る事が有る事に違いは無いとは言えど。

なお、油冷に関しては、カム山にオリフィスの有るヨシムラのカムシャフトに交換した人のエンジンにカムかじりは起きてないので
結局はやっぱりオイルで潤わせてやるのが一番大事なんだろうと思う。

GPZ900Rから進化したGPZ1100或いはZRXのエンジンはカム山に掛かる圧を分散する為、ロッカーアームを16個に分割して16個のカム山で16個のロッカーアームを介して16個のバルブを作動させる方式に変更したのだけども
結局はカムかじりは防ぎきれないので、やっぱりオイルなんだろうと思う。

で、この前に外付けの電動オイルポンプ付けたらイイんじゃないの?ってただの空論を適当に書いた訳なんだけども、現在一機有るニンジャのエンジンのヘッドカバーに穴空けたりして改造させてくれと言ったら断られたので
また周りで誰かがニンジャを買った時に、改めて作ってみようかと思う。

なお、走行中にオイルを撒き散らす可能性が排除出来ない以上、こんな物騒なの市販しないのであしからず。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy