魂の座

人の魂は何処にあるのか?

この答えは、古来より人間を悩ます、人間だからこそ悩むテーマで有る。
ミドリムシなんかは特にそんな事考えてないだろうからね。
知らないけど。

 

人の魂は何処にあるのか?

古代ローマの偉大な哲学者は、人の魂は心臓に有ると考えた。

同じく、古代ローマの偉大な医学者は、人の魂は脳に有ると言った。

そして、超時空の偉大なシンデレラは、バジュラはお腹で歌うんだよ☆と歌った。

 

その答えは、皆様が考えて頂いても、特にそんな事は考えなくても自由だ。
人の魂は、心臓に有るのか、それとも脳に有るのか?
アンパンマンの魂は、頭の中に詰ってる美味しそうなアンコに有るのか、それともパンツの中で蠢く凶悪なコッペパンに有るのか?
なんて事は。
その答えは、皆様が考えて頂いても、特にそんな事は考えなくても自由だ。
私は、そんな事をあーだのこーだの言う気はさらさら無い。

 

今、ちょっと探してるモノが有る。
それはフレーム。
セロー225のフレーム。

このセローは、去年だったかに長野の山の中に住んでる人に譲ったバイク。
その後、どんな乗り方してるのかエンジンの不調を起こし、今年の初め頃にエンジンを載せ換えたバイク。
エンジンを載せ換えて完全復活した筈が、今回はまさかのフレームの破損。
まさか、と言うか、このバイクはそもそも何処だったかの山の中で崖下に転落させたバイク。
私のセローも一度落ちてるのだが、テールランプがモゲた以外は特に何とも無かった私のセローとは違って、落ち方が悪かったのかシートレールが歪んでしまったのだ。
チャンプロードに出てきそうに上向いたツッパリ仕様では無いけれど、ちょっと斜め下を見たそれはそれでどうだろう?って仕様に。

で、バーナーで炙ったり、ハンマーでシバいたり、蹴ったり踏んだりして修正して、言わなきゃバレない程度にはどうにか誤魔化したのだけど、今回はシートレールが完全に変形したので直すのはちょっと無理っぽい。
除雪車に巻き込まれたのか、小槍の上から落ちたのかは知らないけれど。

流石に300km/hで壁に突っ込んで大破したR1のフレームを直せと言われても困ってしまうけれど、セローのシートレール部分だけなら直せない事も無い。
目測で、まぁ大体は。
ただ、前にも踏んだり蹴ったりキャメルクラッチ決めたりしたフレームなので、今回は買い換えた方がイイんじゃ無いか、って事に。
それにメインフレームもきっと無事じゃないだろうしね。
ちょっとくらい歪んでても大差無いとは言えども。
どうせボコボコでデコボコでグシャグシャな道ばっか走ってんだから。

 

モノが巨大なだけに送料は結構掛かってしまうけれど、書類付きのフレーム自体はかなり安い。
まぁバイクのフレームなんて殆ど需要なんて無いものね。
安いのも有る意味当然か。

1.フレームを買う

2.場合によって錆び落としと再塗装する

3.フレームの破損したセローからエンジン、足回り、電装、外装を移植する

4.地元陸運支局で登録して新たにナンバーを取れば完了

作業としてはこれだけ。
さび落としと塗装は、2日も有れば終わるかな。
屋外は寒いけれど、屋内ならこの時期でもウレタン塗料のパナロックは数時間で硬化するし。

エンジンの載せ換えは簡単に終わる。
ハーネスを含む電装系はちょっと面倒くさい。
足回りの全分解は、私のセローでも年に一回はやってる事なので、まぁどうって事は無い。

と言う訳で、最短で3日、長くても5日も有れば終わりそう。
ついでにフォークオイル交換と各部のグリスアップも含めて。
問題は、フレームのヒン曲がったセローをどうやって長野の山奥から兵庫県南部まで持って来ようか、って事。
シートレールが横向いたセローをどうやって持って来ようか、って事。
安曇野爆走族ですか?な、シートが上向いたセローならまだしも、シートが横向いてたらちょっと乗りにくい。
まぁ完全に真横向いてる訳じゃ無いんだけどね。
サイクルスポーツセンターのおもしろ自転車じゃ無いんだから、そんなに面白く横は向いちゃ居ないんだけど。

ちなみにこのバイクは、気合と根性で、尻をヒリヒリさせながら自走して長野まで持って行った。
私が乗ってった訳じゃ無いけど。
そして、前回はエンジンがブスブス言ってる状態にも関わらず、現オーナーが騙し騙し下道をひた走って持ってきた。
途中でトランポで向かえに行かなきゃダメかな、って思ってたけど、意外と死に掛け5秒前のエンジンが頑張ってくれた。
流石に高速走るのはお勧めしなかったけれど。
それは危ない、ってか止まったら迷惑だから止めてくれと。

ただ今回は....自走はちょっと難しいかも知れない。
ジェットリンクか、その辺のバイク配送にお任せかな。

 

セローの魂は何処にあるのか?

エンジンに有るのか、それともフレームに有るのか?
テセウスの船のパラドックスって奴で、エンジンに続きフレームまで交換したら、もう私の知るセローでは無い、別のバイクと言えるのかも知れない。
違う魂を持つ、違うセローに成っちゃった、のかも知れない。
少なくともこれで車体番号は変る。

元は私の友人の一人が中古で買ったセローなんだけど、前述した崖から落ちた際にフォークも交換してるので、今回フレームまで交換したなら、ほぼタンクとサイドカバーと電気系くらいしか、購入時のパーツは残ってない事になる。
キャブも前後フェンダーもホイールも交換済み。
後は、ブレーキキャリパーとエアクリーナーボックスとボルトとシャフトくらいかな。
細かく挙げていったらキリ無いけども、まぁ大体そんな所。

 

セローの魂は何処にあるのか?

エンジンに有るのか、フレームに有るのか?それともガソリンタンクに貼られてるカモシカちゃんのシールに宿ってるのか?

そんな事を思いながら....
そんな事を思ってるのかどうかはさておき.....
そんな事は勿論微塵も思わず、来年の春頃には直してやろうと思う。
今年の豪雪で納屋が埋まっちゃったそうなので、雪が解けてからだね。
それに、今直したら、また雪の中で遊んで壊しそうだから、雪が解けてからにするわ。

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy