フランス人はフランスパンばっか食べてる訳では無い-1

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こんな感じのお洒落住宅雑誌って幾つか有る。
住宅を建てる人の夢を膨らませ、でも予算との折り合いで現実を叩き込まれてしまう、そんな罪作りな雑誌。
そう言う私も買ったさ。
特に一軒目の家を建てようとした時。

一軒目、と書いたら何件も家建てたかのように思われるかも知れないけれど、正しくはそうでは無い。
『建てようとした』だけで建ててない。
今住んでる家しか建てた事は無い。
まぁそりゃそうだ。
そんなにポンポン建てまくる程にビンビンではないさ。

 

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ちなみにその一軒目に建てようとしたのはもう随分前の事。
建てる、とは言っても基本的に基本的な設計は完了してる物件だったので、部屋を増やせとか風呂を2階に作れとか、ってそんな大幅な変更はスマンかったなのだけど、内装やらを色々と夢は膨らませたもんだ。
まだ一切手付かずの空き地状態だったしね。

難点は軟弱地盤だった事。
今の時代に建てる家ならちょっとの地震で倒壊する事は無いだろうけど、地盤が緩いってのはやっぱり心配な点。
かと言って、もう毎日ヒルクライムが必要な坂の上なんか住みたく無かったのでココにしようと決めた。

不動産屋、と言うか仲介業者と言うべきか。
ともかく、その窓口と成る会社と打ち合わせが始まった。
不安な点はともかく地盤。
まぁそんな事は私に言われるまでも無く重々解ってくれてるだろうけど、これから何十年も住むんだから大丈夫っすよって根拠は必要だ。
地盤が不安ならそんな所に住むなよ、なんてごもっともなご意見は却下だよ。
そんな意見は聞きたくも無い。

 

と、まぁそんな訳で、建てて直ぐに潰れたら困ってしまうのでその辺は大丈夫なんすかねと、そんな打ち合わせを始めた.....
その矢先にその仲介業者が倒産して話は有耶無耶のまま流れてしまったんだけどね。

まさか家建てる前に不動産仲介会社が潰れるとは思いもよらなかった。
そっちか、まさかのそっちか事件。
まさか潰れたのはそっちですか。

幸いにして時間と精神の浪費を除いて実害は無かったものの、なんか疲れたので次に、つまり今の家を建てるまでに長い時を必要としたのだった。
ちょっと疲れたよ。
ネタ的には愉快な出来事だけど、力いっぱいそんなの遠慮申し上げたい気分だ。
日常生活においてそんなネタ臭い出来事なんて求めちゃいないのだから。

 

それから月日は流れて今の家を建てた。
今回は特にネタ臭い出来事は一切無く、淡々とスムーズに事は運んだ。
基礎工事してたらプテラノドンの化石が出てきた、なんて事も起こらず。
ただ、間取りがかなり妙なので、何度か建築事務所から確認を求められたりしたけれど。
本当にコレでイイんですか?
と。

普通に考えたら妙な家なんだろうけども、二人で暮らす事を考えたら私にはベストだと思っている。
別に公開したりはしないけれど、私にはベストだと思っている。
妙な間取りの家なのでリセールはまず望めないだろうけど、日本じゃどのみち住宅のリセールなんて望み薄なので大した影響は無いかと思う。
中古住宅なんて元々そうそう売れないから、そんな事はまぁイイやって。

 

ある日、建築会社だか設計事務所だかから掛かって来た電話。
上記したような住宅雑誌の取材受けてくれないか、ってそんな電話。

 

続く

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy