一酸化炭素をナメんな!

 

友人の一人が家を建てると、そう言いながら現在妄想を大きく膨らませている。
それはそれは壮大に。

バイクや車好きな人が家を建てる場合、まず考えるのがガレージ。
愛車を眺めながらリビングからコーヒー飲めるようなお洒落ガレージが欲しいと。
きっと多くの人はそんな夢を抱く事だろう。
妄想を膨らませる事だろう。

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こんな雑誌を読みながら。
夢は膨らむ、膨らみまくる。
現実と言う無慈悲な拳に叩き壊されるその日が来るまで膨らみ続ける。

 

自宅にお洒落ガレージを持つってのは大きな夢なのだが、これには幾つかの問題が有る。
土地の広さや予算や家族の理解以外にも、幾つかの問題が有るのだ。
自宅にお洒落ガレージを作るには、何かと問題が有る訳だよ。

一つが近隣トラブル。

自宅に車を置くだけなら通常は問題には成らないのだが、そのガレージで作業を行おうと思ったら何かと問題が生じる。
コンプレッサーの音や轟音系電動工具や溶接の音、或いはある程度の時間アイドリングさせねば成らないキャブのセッティングなど。
バイクや車をある程度以上触るには、それなりの騒音が副産物として生まれてしまう。

これが広大な敷地のお宅や、基地の横やガード下なんかの逆に周りがうるさ過ぎる地域ならちょっとくらいアイドリングさせた所で大した問題には成らないかも知れないけれど、密集した住宅地でディスクグラインダー使うのはやっぱり気が引ける。
2ストモトクロッサーをパピーンパピーンなんてやってたら、怒鳴り込まれても言い返す言葉なんて無い。

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最近は静音タイプのコンプレッサーも随分安く成ったので、素直にこっちを使おう。
周りにはカエルとバッタしか住んでないような山奥の人でも、コンプレッサーなんて静かなのに越した事無いのだから。

もう一つが排出ガスの問題。

車やバイクは、エンジンを掛けると何かしらのガスを生じる。
当たり前っちゃ当たり前の話だけど。

規制規制とうるさいこの世の中。
スーパーカブでさえEFI化されマフラーには触媒まで付いてる始末。
規制規制と本当にうるさいご時勢だ。

だが、私の使ってるガレージ、ってか工場でも思うのだが、昔のバイクと現代のバイクとでは、エンジン切った直後に室内に運び込むと匂いが全然違う事が解る。
特にファンネル仕様のキャブで、ブリーダーを大気解放してるちょい昔の行儀悪いバイクなんか入ってきたら、本当に目がショボショボするくらいに体に悪そうなガスが発してるのが解る。
エンジン切ってても、熱々の状態で屋内に入れると得体の知れないガスがむんむんと発せられる。
きっと体に悪そうだ。
あの刺激臭は。

室内でエンジンを掛ける際は、車の触媒付きマフラーを流用した排気管を経て大型換気扇から屋外に開放してるので、排気ガスが屋内に充満する事はあまり無いのだけど、クランクケースからのガスやキャブから揮発したガスは、密室においてちょっと我が身を案じてしまう事も少なからず有る。
仮眠したら永眠してしまいかねい、そんな不安が。
冷えてから仕舞えば良いのだけど、そう言う訳にも中々ね。

以前住んでた所のご近所さんが、そんな悩みを抱えていたのだ。

当時の我が家は賃貸の集合住宅だったけれど、近隣は割りと強烈な邸宅の多い地域だった。
敷地でセグウェイどころか、トライアルバイクくらい乗れそうな家はそこら中に。

そんなお宅の一軒が、リビング直結のお洒落ガレージをお持ちの家。
ガレージ雑誌に出てきそうな、ってか何度か出てるそんなお宅。
実際に見たら、かなり凄い。
きっと憧れる人も多いだろうと思う。

だが、非常に臭い。
すっごい臭い。
やたらめったら臭い。

ってのも、そんなお洒落ガレージを持つ人って、大体乗ってる車もお洒落自動車が多い訳だ。
最新の高級スポーツカーって場合も有るだろうけど、アメリカやヨーロッパのクラシックカーって場合もまた多い。
特にイギリスのクラシックスポーツなんか相性バッチリだ。
セブンやエランやMGなんかに相性抜群。
ご飯が3杯くらいイケるレベルで相性は抜群だ。

そのご近所さんも、ご他聞に漏れずヨーロッパのクラシックカー。
キャブ付いてて触媒もEGRも付いてないかもねって時代のクラシックカー。

それらの時代の車って本当に臭い。
屋外ならマフラーに鼻を近づけないと何とも思わないんだけど、屋内ならボンネットから立ち上る見えないガスが目に染みる。
エンジン切っても熱々のマフラーから出てくる熱気と蒸気が突き刺さる。
リーフやテスラや自転車しか入れないなら大した問題はないのだけど、そうでは無い環境に悪い車の場合はちょっと不安に成ってしまう。
これも冷えたら何ら問題無いんだけど、熱々の状態ならちょっと不安に成ってしまう。

それに車の場合、エンジン切って押して出入りする事は出来ないので、どうしてもガレージ内でエンジンを掛ける必要が有る。
つまり、リビング直結のガレージの場合、幾らドアやガラスで仕切ってても何処からか排気ガスが家の中へと漏れ出してしまうって事だ。
オイル下がりしたエンジンから吐き出される、凄く体に悪そうな排気ガスが。
触媒も通していない、絞りたての生排気ガスが。
盛大に大気解放されたブローバイが。
それらがドアの隙間やコンセント等の壁の穴から居住区へと流れ込む。
ご焼香が3杯くらいイケるレベルでヤバイ雰囲気だね。

どうにか成らん物かとそのお宅の奥さんに相談受けたのだけど、そんな事を言われても困ってしまうわ。
大工さんにでも相談してくださいよと、そうとしか言いようは無い。

近頃は規制規制と車やバイクに取ってはうんざりする話だけど、実際に古い車やバイクを屋内に運び込んだら文字通り身に染みて解る。
行儀悪い改造されたGPZ900Rと、同じ排気量だけど最新のMT-09とを比べたら、屋内における環境は歴然とした差を実感できる。
やっぱ規制は規制である程度は必要っすよねって事は解る。
スーパーカブに触媒なんてどうなのさって思いは有るけれど。

もっとも、問題なのは、単にゴムや燃え残りの炭素の匂いでは無く、無臭な一酸化炭素。
臭い臭くないって話では無くて、命に関わる大きな問題だ。
一酸化炭素はナメてたらポックリとイっちゃうので十分な注意が必要だ。
1000円で買ったガス警報機は未だ警報を発した事は無いけれど、きっとウチのガレージも体には悪そうだと常々思ってる。
まぁ住むのは止めておこうかと思う。

こう言うのって無頓着な人も多いかも知れないけれど、決してナメてちゃ成らない話だろうと思う。
体は大事だよ。

そんな訳で、ガレージ作るなら居住エリアから確実に隔てる事をお勧めしたいのだけど、それでもやっぱり愛車を見ながらコーヒーブレイクって夢と妄想は尽きる事は無いのがバイク乗りの性なんだろう。
実は私も家を建てる際に一瞬そんな事を考えた事は有ったけれど、やっぱどう考えても臭そうだから止めておいた。
止めておいて良かったと思う。

まぁでも夢や希望や妄想を膨らませるのは結構な事だと思うので、思う存分膨らませてやって欲しいと思う。
現実と言う無慈悲な拳に叩き壊されるその日が来るまでの間だけは。

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