バタフライエフェクト
2020年、年明け早々、って訳でも無い長いスパンでの出来事なのだろうけど、香港の騒乱に加えてイランでも何やら大変な事に。
SFで良く言われるバタフライエフェクト。
蝶の羽ばたきのような小さな変化が、連鎖して地球の裏側で何かアレだって、まぁそんな話。
タイムトラベル物で良く登場するフレーズ。
同名の名作映画も有った。
2は途中で見るのを止めたけど。
3は最初から見てないけど。
ともかく、世界の何処かで起こった何かしらの動きは、まわりまわって私たちの身にも何かしらの形で影響を与える、かも知れないよって話。
何の影響も無い場合も多いだろうけど。
https://markets.businessinsider.com/commodities/oil-price?type=wti
カオス理論も風が吹いたら桶屋が儲かる論も必要ない。
蝶の羽ばたきなんて小さな変化では無い、もっと明確にもっとハッキリとリンクしてるのがコレ。
中東情勢とWTI価格と日本のガソリン小売価格。
日本のガソリン小売価格はこちら↓の原油輸入CIF価格がベースと成っている。
http://www.aiseki.or.jp/pc/kumiai/cif.html
これに元売&小売のマージンと各種税金を加えた金額が、私たちが入れるガソリンの価格。
*CIF価格=Cost(価格)、Insurance(保険料)、Freight(運賃)を合算した価格。
日本の原油輸入元の大部分はサウジアラビアとUAE。
この2国で全輸入量の約64%。
これにカタールとクウェートを加えると約80%。
さらに今騒動の真っ最中のイラン、イラクやオマーン等も加えれば、90%近くをこれら中東から輸入してる計算に成る。
したがって、アメリカのWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト:West Texas Intermediate)価格なんて何も関係無いんだけど、好むと好まざるに関係なく、世界の中心はアメリカ様なので、このWTI価格=ニューヨーク・マーカンタイル取引所の価格が世界基準に成っている。
必ずとは言い切れないものの、概ねココとリンクしてる。
良く聞くホルムズ海峡ってのはこの風船マークの場所。
ペルシャ湾の出口の海峡。
イラン情勢での問題がコレ。
ブチ切れたイランがこの海峡を封鎖なんかしたら、日本からしたらえらい事に成ってしまう。
ここが閉鎖されるって事は、サウジアラビア、UAR、バーレーン、カタール、クウェートからの石油が滞る事を意味する。
大変ですわ。
紅海側、イエメン-ジブチ間のバブ・エル・マンデブ海峡を通るルートも有るんだろうけど、ともかく大変な話な訳だ。
ホルムズ海峡が滞るってのは。
なお、ホルムズ海峡でのイランの対岸はUAEでは無くオマーンだったりする。
半島の先っちょだけがオマーン。
いわゆる飛び地って奴。
地理上の重要な地点なので、日本としても仲良くしておいた方が良さそうだ。
オマーン国際女子マラソンなんて言ってないで。
https://markets.businessinsider.com/commodities/oil-price?type=wti
なお、本日1月9日午前現在では59.90ドルくらいと、イラン情勢のひとまずの沈静化っぽい動きと共に63.26ドルをピークに下落中。
この調子でどんどん下がってくれる事を祈りたいばかりだね。
いや全く。