絶念のベイダー

どうしようかと考えた。
どうしたもんかと考えた。

 

どうしようかと考えた。
どうしたもんかと考えた。

それはタイヤの空気圧についての事。
どうにも減ってる、なんとなく空気が減ってる、そんな気がしてたここ暫く。
勿論目視しても、ましてやママチャリみたいに指で押しても良く解らないんだけど、ともかくなんとなくエアが減ってるような、そんな気がする我が家の車。
さてどうしたもんか。

 

ここで一つの問題が。
それは、現在我が家にはコンプレッサーが無いって事。
最近の車ではパンク修理キットと電動空気入れが付いて来る事も多いが、我が家の車は昔ながらのテンパータイヤ。
空気入れなんて付いてない。
何かしらの空気を入れる手段が必要と成る。

 

ちょい前までは、小さな静音コンプレッサーが有った。
インパクトレンチを使うと、ホイール1本=5本のナットを緩めたらべべべべべって再始動する程度の小さなタンクの小さなコンプレッサーだったけれど、タイヤのエア充填には必要にして十分だった。
でも、インパクトレンチの電動化に際して友人に譲ったので今はもう無い。
手放した途端に欲しくなるんだから困ったもんだ。
エアゲージは有るけれど肝心のコンプレッサーが無い。
嗚呼、置いときゃ良かった。

 

空気なんてガソリンスタンドで入れればいいじゃない。

それは至極ごもっともだけど、一つの問題は最近ガソリンスタンドに行ってないって事。
ここ最近はほぼコストコでしか入れてない私。
セルフスタンドすら行ってない。
と言うかそもそも家から殆ど出てないのでガソリンなんてサッパリ減ってない。

ガソリン入れなくても、素知らぬ顔して丸っこいザクの頭みたいなアレを拝借して空気入れてやれば良いのだけど、良いのだけど良いのだけど。
ん~~~ってちょっと考える私がここに居る。
どうしたもんか。

↑ザクの頭みたいなアレ。

 

ガレージへ寄るって手も有る。
バイク整備用に借りてる、正確にはちょい前まで私が借りてた作業スペース。
ガレージって言うか工場。
工場が立ち並ぶ一角に有る、元工場を借りた作業スペース。
工場だね。
特に何も生み出してないけれど。
結構な初期費用を支払い、そこそこな家賃で借りてたけれど、モトクロスもしてない現在、もうほぼ使わなくなったので、家賃も光熱費も通信費も今は私は払ってない。
良く使う人達に支払って貰ってる。

とは言えど、今も一応は作業スペースは確保してるのでそこそこ自由には使える。
バイクならね。
車が入る程の景気良い広さでは無いので、コンプレッサーから38Lサブタンクに移してからのエア充填となるんだけど。
ザクの頭みたいなアレは無いので、普通のサブタンクからの充填。

それ自体は特に問題は無いのだけど、わざわざ空気を入れに行くってのもそれはそれで面倒くさい。
それに、現在は駐車場にインプレッサを置いてるので、私の車の停める場所がなぁって問題も。
小さな工場や倉庫がちらほらしてるエリア。
周囲が休業しててほぼ誰も居ない日曜ならそこらに停めてても大した問題は無いのだけど、だけどだけど、だけどなんだよ。
要するに、面倒くさいなぁって。
ただそれだけ。
ああ、面倒くさい。
家からちょい離れてるのでまぁまぁ面倒くさい。

 

そんな私は、ある一つの余計な事を思いついたのだ。
止せば良いのに余計な事を。

それは自転車の空気入れ。
この際だからコレで入れてやろう。
と、そんな要らん事を思いついた。
嗚呼、悔やまれる。
余計な事を思いついた自分自身が悔やまれる。

 

以前も書いたけれど、自転車用の空気入れ=洗濯ばさみみたいなのが付いてるママチャリ専用では無く、米式に対応してるスポーツサイクル用の空気入れなら、バイクだって自動車だって、何ならダンプカーのタイヤにだって空気を入れる事が出来る。
私の車の235/55R19にも勿論入る。

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使ったのはこのジョーブローマウンテン。
その名の通りマウンテンバイクに特化したエアーポンプ。

ロード用との違いは最大空気圧。
昨今は太め&空気圧低めがトレンドなロードバイク界。
細い細いタイヤに空気キンキン!なんて時代錯誤だ。
とは言えど、100psi(690kpa)くらいは入れるので、30psi(207kpa)くらいのMTBに比べてかなりの高圧なのは違いは無い。

だが、一般的には高圧を出せるポンプはピストンが小さいので、一度のストロークで吐き出せる空気の量はかなり小さい。
逆に一度のストロークで吐き出せる空気の量が多いポンプは高圧を出せない。
それが高圧-少吐出量のロード専用ポンプと、低圧-大吐出量のMTB用ポンプとの違い。
一台でピストンを切り替えれるタイプも有るけれど、一般的にはロード用かMTB用かに分かれる。
正しく使い分けよう。

 

車のタイヤの空気圧なんてたかが知れてるので、米式バルブに対応してるならどんなエアポンプでも空気を入れる事は出来る。
でも車に空気を入れる場合、ロード用ポンプでは本当に大変。
『シュコッ!シュコッ!シュコッ!シュコッ!』
と、ちょっと緊張気味のダースベイダーのように、小刻みな息遣いで入れる事は可能なんだけど、そりゃもう大変だ。
シュコシュコやってりゃその内に入るんだけど、それはもう大変。
ダース・シディアスに顔真っ赤にしながら応援してくれてもちょっとしんどい。
ベイダーもお手上げ。

バイク用の携帯ポンプで入れるよりは遥かにマシだけどね。
『シュコシュコシュコシュコシュコシュコシュコシュコシュコ』
と、予防接種直前のダースベイダーのように、携帯ポンプでシュコシュコシュコするよりはまだまし。
ダース・シディアスも顔真っ青にしながらもう止めとけって言う位にそりゃ無理だ。

 

と言う訳で、MTB用に特化した低圧-大吐出量のジョーブローマウンテンで、シュコーシュコーとエアを入れてたのだけど、1本を入れ切った所で体力も尽きたので今日の所はこれくらいで勘弁してやろうと挫折した。

....ん、やっぱ無理だ。
どう考えても私の体力じゃ無理だ。
手動ポンプでレンジローバーのタイヤにエア入れるなんてやっぱ無理ダース。

と、思わず語尾にダースと着けてしまう、身も心も果て、ほぼイキかけたベイダーなので有った。
ムリダース。

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy