F1を見ればMotoGPも解る、か、どうかはまぁアレとして

メルセデスは、今シーズン末にF1から撤退するか、少なくともワークスチームを売却するだろうとバーニー・エクレストンは主張する。

メルセデスは、今シーズン末にF1から撤退するか、少なくともワークスチームを売却するだろうとバーニー・エクレストンは主張する。メルセデスは何度もそれを否定しているが、メルセデスがF1撤退もしくはエンジンサプライヤーとしてのみF1を継続するとの噂は絶えない。メルセデスは2010年にブラウンGPを買収し、2014年から両方の...

嘘だと言ってよ!と、少年に迫られたバーニーは、もちろん嘘やで、と答えた。

かどうかは、今後の状況次第だけど、口を開けば騒動を巻き起こすバーニーさんが言うまでも無く、現在のモータースポーツを取り巻く状況は最悪。
7月上旬にオーストリアで再開が予定されてるが、条件は無観客。
続くイギリスも無観客。
そんな予定。

オーストリアは、金が湧き出す秘密の泉を持ってる赤ベコ様がどうにかするので大丈夫そう。
続くイギリスも、F1の多くはそこを本拠地にしてるので開催はまだしやすそう。
フェラーリはちょっとしんどいけど。
ってか、イタリアから出れるのかさえも解らないし。

無観客の場合、収益は放送権料が中心と成る。
既存のTV放送からネット配信まで、コンテンツ配信から多くの収益を上げれるF1だから出来る決断なのだろう。
入場料収入が収益の大部分を占めるビジネスではちょっと成り立たない考え方だ。

これはバイクレースでも言える事で、MotoGPなら無観客でもどうにか成らなくも無いけどSBKは無理だわって、そんな事をお馴染みのドルナのボスも言ってた。
観客は入れない、そしてテレビでもあんまり見てない。
さらにはそんなレースにスポンサー様は今までどおり金出してくれないので中々難しい話だ。
正直、SBKはちょっとしんどいかも。

これが入場料収入すら無い自転車レースなら、さらにしんどい。
ツール・ド・フランスは放送権料で賄えるだろうけど、他のロードレースイベントは客に見に来るなって言うのはちょっと難しい。
まぁそもそも見に来るなって言う事自体が難しいんだけどね。
そこらの道端でレースやってんだから。

ちなみに日本の自転車レースの場合、放送権収入は無い、って以前にお金払って放送して貰ってる立場だったりする。
要するに、日本自転車なんちゃらって組織がスポンサーに成ってお金支払って、CSで放送する番組を作ってるって具合。
番組を企画するのも、番組に出るのも、金出すのも、源泉は同じ。
釣りビジョン方式だ。

もっと辿れば、前橋や立川や大宮、関西なら岸和田辺りで外れ車券を握り締めてぐったりしてるおっちゃんに行き着く。
ありがとう、おっちゃん、ありがとう。

国内の自転車レースをコンテンツとして販売できるように成れば素晴らしいのだろうけど、そんな事はデュラエースが9速だった頃にはもう陳腐化してた話だ。
現実はそう簡単な話では無い。
それが出来たら苦労しないよ。

F1くらいに稼げる額が大きいと取れる手も多い。
でもその分出て行く額も大きいのが問題。

冒頭の、メルセデスは止めるかもな、って話も同じ。
この話自体はコロナ云々の前から有った話なんだけど、ここに来てさらに話の流れはブーストされてるっぽい。
理由は、メルセデスの財政事情。

現在、夕方一人黄昏る岸和田のおっちゃんくらいに白目むいて放心してる現在の自動車産業。
あの日のアムロ状態の自動車産業。
作れない&売れない期間が数か月も続いてるのだから、そりゃ大変だ。
この程度でメルセデスは潰れはしないだろうけど、ちょっとF1やってる場合でもないかもなぁ、って判断しても止むを得ないかも。

加えて原油価格の暴落。
流石にマイナス価格が続くなんて事は無いにしても、価格が何処まで持ち直せるかは不透明な状況。
特にその影響が直結するエネルギー企業は財布を握る手にも力は入る。

メルセデスワークスのスポンサーはペトロナス。
MotoGPでもお馴染みのマレーシア国営のエネルギー企業。
メルセデスがやる気有ってもペトロナスが方針転換したら流石に今の体勢は成り立たない。
何処も大変なんだよ、今は。

入ってくる額も巨大だけど出て行く額もまた巨大なのでF1はF1で大変。

ちなみに、サイクルロードレース界で最もリッチとされてるチームイオネスは、年間予算が4,300万ユーロくらいかな、とか言われてる。
50億円とも60億円とも。
凄そうに思えるけれど、これでフルームやトーマスやベルナルを筆頭に30人程のライダーとさらに多くのスタッフを抱え、必要な台数の自転車を揃えて世界に遠征するのだから、決してウッハウハな訳では無い。
余所が悲惨なだけで、大所帯の自転車チームは金かかるもんだ。

一方のMotoGP。
ファクトリーとサテライトの違いは元より、そもそも自社でバイクを作ってるので、特にファクトリーチームはコストを出すのは難しい。
ヤマハもホンダも年間予算はそりゃ決まってるだろうけども、Moto2の多くのチームのようにカレックスのフレーム代が幾らって出せないから、コストを出すのは簡単なようでも中々難しい訳だ。
マルケスの乗る最新型RC213Vが一台幾ら、ってただそれだけで中々難しい話だからね。
LCRに貸し出す価格は出せたとしても。

でも、ジンバ・ラル、ランバ・ラルに並び称される世界3大ラルの一人、テック3のポンシャ・ラルさんが言うには、テック3ヤマハ当時の年間予算はおよそ900万ユーロ=大体10億ちょいくらいだとか。
これで、型遅れのM1を4台レンタルし、ライダー2人を雇い、ライオン丸を筆頭とした多くのスタッフを雇い、荷物抱えて世界を転戦する。
足りるのかな?って思うけれど、どうにか足りるんだろうね。
今は赤ベコマネーが入ってるので、もうちょい潤ってるのかな。
どうだろう。

なお、メルセデスのルイス・ハミルトンの契約金は58億円だって。

ルイス・ハミルトンが、メルセデスと年間5200万ポンド(約58億円)の2年契約に合意し、唯一の決断はそれがイギリスGPとドイツGPのどちらで発表するかだと報じられている。情報源によると、すでにルイス・ハミルトンは新たな2年契約にサインを済ませているとも言われている。Daily Mail は、契約は大幅なF1レギュレーシ...

凄いね。
別に全額をメルセデス、或いはペトロナスが支払ってる訳じゃ無いだろうけど。
ともかく桁が違うわ。

同じ世界を転戦するモータースポーツと言っても、残念ながらMotoGPとSBKでは台所を含めた事情が違うように、F1とMotoGPもまた事情は異なる。
F1だから出来る事、ってのは沢山有るのだから。

従って、F1が無観客でレースを行ったからと、そのままMotoGPもSBKもそれを踏襲出来るとは言い切れない。
収益構造の違いも有るし、チームの本拠地がイギリス中心のF1とイタリア中心のMotoGPって違いも有るし。
事情も状況も違うので一概にどうこうは言えない。

でもこれが決定したらMotoGP再開にも大きな影響を与えそう。
5月17日に再開するNASCARはあんまり参考には成らないだろうけどね。
アメリカの事だし。

F1の予定は7月3日からのオーストリアGPを無観客での開催。
正式にはまだ決定はしてないのでどうなるかは解らないけれども、これが決まればMotoGPにも一つの流れが出来そうな気がする。
予定通りに8月9日のチェコか、或いはちょい前倒しに無観客でどこか入れるのか?
その辺が決まりそう。
SBKは....ちょっとしんどいかも。

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