MotoGPルーキータイトル争い~カタルーニア
スタート直後、近寄れば何かが起こるペトルッチに衝突し、いきなり転倒したザルコ。
このレースでライドハイトアジャスターが装備されたザルコだが、本番で魅せる暇も無くいきなり終わる。
しかもポイントリーダーのドヴィさんを巻き込む最悪の展開。
ペトルッチがバランスを崩してコーナー途中で失速したのが原因。
ありゃどうしようもない。
ペトルッチに近寄ったから、と言う以外に言い様は無い。
2016年、当時チームメイトだったレディングがブチ切れてたあのf**king brain事件が懐かしい。
まぁ今回のは仕方無いんだけどね。
ただの巻き添えのドヴィさんは勿論の事、失速したペトルッチも、それに接触したザルコも仕方無いんだけどね。
レースは、モルビデリ、ロッシさん、クアルタラロのヤマハの3人がリード。
初日からまずまずの高位置に着けていた乱高下のビニャーレスは、決勝でまさかの不調の大波に飲み込まれて行方不明。
スタート直後、どっか行っちゃった。
事件が起こったのはラスト10周。
2番手を走行してたロッシさんが、何て事の無い所でまさかの転倒。
これでヤマハの表彰台独占は儚く潰え、ペトロナスへの移籍報告に花を添える計画も潰える。
ヤマハの後方で繰り広げられてたのは、J.MirとJ.Milのどっちがどっちか解らない2人の戦い。
どっちがどっちだか解らない2人の戦いは、J.Milのミスを突いたJ.Mirが制する。
J.Mirの安定感は凄いね。
チャンピオンも有るかも知れない。
J.Mirは勢いそのまま、モルビデリもパスして2位。
そしてそこに上がって来たのはリンス。
ふと気付けばそこにリンス。
ふと気付けばモルビデリまでもパスし、ふと気付くと表彰台の上にリンス。
ルイス・サロムに捧ぐ表彰台を獲得。
我らが中上君は、スタートで飲み込まれたのが響いて厳しい展開。
どうにか7位に上がれたものの、ミラーとバニャイヤは残念ながらパスできず。
型遅れのマシンでシングルフィニッシュだなんて通常なら大健闘と言えそうだけど、今期はやっぱり物足りないよねと贅沢な事を思ってしまう。
でもここは、ペトルッチを無事にパス出来ただけで良かったと思っておこう。
ドヴィさんのリタイヤにより、これで今期の全戦ポイント獲得ライダーは中上君ただ一人と成る。
これでランキング7位。
5位のモルビデリとは1ポイント差、4位のドヴィさんにも12ポイント差。
この安定感を持ってしたら、次のルマンの成績次第でちょっと動くかも知れない。
CATALUNYA MOTOGP, BARCELONA – RACE RESULTS | ||||
POS | RIDER | NAT | TEAM | TIME/DIFF |
1 | Fabio Quartararo | FRA | Petronas Yamaha (YZR-M1) | 40m 33.176s |
2 | Joan Mir | SPA | Suzuki Ecstar (GSX-RR) | +0.928s |
3 | Alex Rins | SPA | Suzuki Ecstar (GSX-RR) | +1.898s |
4 | Franco Morbidelli | ITA | Petronas Yamaha (YZR-M1) | +2.846s |
5 | Jack Miller | AUS | Pramac Ducati (GP20) | +3.391s |
6 | Francesco Bagnaia | ITA | Pramac Ducati (GP20) | +3.518s |
7 | Takaaki Nakagami | JPN | LCR Honda (RC213V) | +3.671s |
8 | Danilo Petrucci | ITA | Ducati Team (GP20) | +6.117s |
9 | Maverick Viñales | SPA | Monster Yamaha (YZR-M1) | +13.607s |
10 | Cal Crutchlow | GBR | LCR Honda (RC213V) | +14.483s |
さて、2020年度のルーキータイトル争い。
スペイン | アンダルシア | チェコ | オーストリア | スティリア | サンマリノ | リミニ | カタルーニヤ | 総合 | |
Brad Binder(KTM) | 13(3pt) | – | 1(25pt) | 4(13pt) | 8(8pt) | 12(4pt) | – | 11(4pt) | 10位(58pt) |
Álex Márquez (HONDA) |
12(4pt) | 8(8pt) | 15(1pt) | 14(2pt) | 16(-) | 17(-) | 7(9pt) | 13(3pt) | 16位(27pt) |
Iker Lecuona(KTM) | – | – | – | 9(7pt) | 10(6pt) | 14(2pt) | – | 14(2pt) | 18位(17pt) |
ビンダーはポイント差をちょい広げてルーキータイトルにちょっと進める。
アレックスとレクオナは、10円玉貯金を増やしてポイントをちょっとずつ積み重ねる。
自身に取ってもKTMに取っても初優勝と成ったビンダーがやっぱりこのまま行きそう。
昨年のルーキー王者クアルタラロの192ポイント(19レース)にはちょっと届かないが、ミルの92ポイントには手が届くか。
バニャイヤの54ポイントは開幕8戦の段階で既に抜いてる。
レクオナも、全く同じ条件である昨年のルーキーのオリベイラの33ポイントに届きそう。
ファクトリーでデビューしたミルに加え、クアルタラロ、オリベイラもファクトリー入り。
そして恐らくバニャイヤもドゥカティファクトリー入りしそう。
バニャイヤが決まれば、これで昨年のルーキーは2021年は全員がファクトリーライダーと成る。
そんなスーパールーキー大当たり年の昨年よりも実は成績は上々な今期。
色々有りすぎていまいち地味なルーキータイトル争いだが、実は今期のルーキーは3人ともにかなり成績は高い。
2年後3年後4年後、それくらいには、もしかしたらアレックスvsレクオナのチャンピオンシップ争いが行われてる....かも知れない。
そんなこんなで一週開いた10月11日のル・マンへと続く。