ペイント文化論

 

 

なんですだれやねん、ってのはまぁさておき、ブレーキキャリパーのリビルド完成の図。
何年か前の話だけど。

腐れキャリパーの塗装前の磨きは、ボディ外側はブラスト。
でもピストンが入る所にアルミナが入るのはマズイので、マスキングはしてるけれどワイヤーブラシでセコセコと磨く。

ミッチャクロン~プラサフはパナロックのHBプラサフ。
HB=ハイビルドと呼ばれる隠ぺい力の高いプラサフだけど、キャリパーなのでさらっとが良いと思う。
サフが厚いと造形がボケるのであまり格好良く無い。
純正リアキャリパーの造形なんて誰も気にしてないと思うけれど。

カラーはメタリックベースにゼットブラックをちょい混ぜ。
どれくらいかな。
餃子のタレにラー油入れるくらいかな。
まぁ要するに適当。
テストしながらちょうど良い塩梅に混ぜればオッケー。
硬化後にマルチトップクリヤーをコートしたら完成。

マウント部分(黒い鉄板)は、ここもミッチャクロン~HBプラサフ~ゼットブラックにフラットベースをちょい混ぜしてフラットブラックに塗装。

ピストンを戻して消耗したラバーパーツを新品に交換すればミッションコンプリート。

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シルバー、ブラック、ゴールド。

バイク用のブレーキキャリパーは大体こんなカラー。
↑のようなガンメタルも少数ながら有るけれど、大体はこの手のカラー。
車の場合は結構色々と有って、レッドやイエローやらと中々に賑やかなカラーリングが施されているモノも有ったりするのだけど、バイクは大体シルバー、ブラック、ゴールド。
これが文化。
現在までの所、バイクのブレーキキャリパーを真っ赤に塗るのが一般的な文化は無い。
MotoGPがキャリパーに色を塗りだしたらこの風潮も変わるかも知れないけれど、多分当分は無さそう。

まだまだ当分はニッケルコートがジャスティス。

 

現在はヤマハとスズキが使ってるオーバーヒート対策のフィン着きタイプ。
これっぽちのフィンで変わるのかな、って思うけれどきっと変わるんだろうね。

ホンダやドゥカティもこのスタイルのキャリパーに順じ変わっていくかも知れないけれど、真っ赤やオレンジに塗られる事はきっと無い。
そんな文化は無い。

 

バイクの金属パーツは、このブレーキのように余り派手な色は塗られない場合が多い。
ホイールやフレームはまぁアリとしても。

倒立フォークかリアショックくらいかな。
ゴールドボディがジャスティスなのは。
それでもペイントはグースのボトムパーツくらいかな。
倒立フォークを白く塗る冒険に打って出たのは。
追随するバイクは無かったけど。

極一部にディスクローターのインナーやヘッドカバーを赤く塗ったバイクも存在するけれど、まぁバイクの金属部品は大体はシルバーかブラック、もしくはその中間。
私が以前乗ってたミニのエンジンは、最初に買ったメイフェアが水色で、次に買ったクーパーはグリーンだったけれど、バイクではまず余程変わったセンスか、何かしらの悪ふざけが過ぎない限りはそんな色で塗られる事は無い。
幾らカワサキでもエンジンを黄緑に塗らない。

地味なエンジンに派手なプラグコードやキラキラしたボルト。
これが一般的なお洒落センス。
少なくともクランクケースを赤く塗る文化は無い。

 

ただ世の中には、こんな郵便ポストみたいなキャブが存在するので、付けてみたら以外と悪く無いのかもね。
残念ながらキャブを真っ赤っかに塗る文化はバイク界に定着しなかったけれど、付けてみたら意外と良いのかも知れない。

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MOTOR CYCLE

Posted by tommy