トニ・エリアスって随分久しぶりに聞いた名前だ

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トニ・エリアス

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1999年、GP125でデビュー。
2001年にランキング3位を獲得しGP250へステップアップ。
安定して上位のリザルトを残し、2005年よりMotoGPクラスに参戦。

2006年、ポルトガルGPでロッシを抑えてMotoGPクラス初優勝。
サテライトライダーながら、年間1~数度の表彰台を獲るものの、いまいち安定感に欠けた為年間MotoGPクラスでのリザルトは7位が最高。
何度か良い走りはしたものの、結局それ以上上がるチャンスを棒に振る。

2010年、この年より始まったMoto2クラスに参戦し、いきなり初代王者と成る。
マシンはモリワキMD600。
やはりエリアスは凄いライダーだとみんな思った。
私も思った。
お日様は笑ってた。

Moto2クラスでタイトルを獲得後、満を持して再びMotoGPクラスへ参戦を果たすが、結果は惨憺たる物。
結局1年でシートをまた失い、今度はMoto2クラスへ参戦を果たすが、中途半端な参戦に終わり結果はズタボロ。
なんせSUTERからKalexに乗り換えたり、さらにはプラマックからMotoGPクラスに出たりするのだから、結果が残せる筈も無い。
翌2013年はMoto2に専念するも結果は振るぬまま、後半戦からは突如アプリリアからSBKへ参戦する。
2014年はSBKへ継続参戦し、そのままSBKライダーと成るのか?と思いきやまさかのクビ。
翌年2015年はアブラハム坊ちゃんの代役にRC213V-RSに乗ったり、フォワードヤマハに乗ったりと、再び中途半端な扱い。

そして2016年は、活躍の場所はMotoAMERICA=アメリカ国内のプロダクションレースへと移す。
AMAスーパーバイクって呼ばれてたアレ。
優勝経験も有る元MotoGPライダー、元Moto2王者が走る場所とは言いがたいけれども、走れる場所が有るだけでも、と言う事だろうか。

都落ち感は確かに色濃いけれども、でももはや誰の代役にも成らない。
便利屋なんて呼ばせない。
エリアス、遂に安住の地を見つける。

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チームはヨシムラ。
そう、アメリカのヨシムラはMotoAMERICAに参戦してるのだ。
そのヨシムラのファクトリーライダーがトニ・エリアス。
ちなみにチームメイトは、ニッキー・ヘイデンの弟、ロジャー・ヘイデン。

開幕戦の2レース共に1-2フィニッシュを決める上々の滑り出し。
新天地のMotoAmericaで、ヨシムラのファクトリーライダーとして戦うエリアス。
もはや誰の代役にも成らない。
便利屋なんて呼ばせない。
合コンの人数あわせの為に呼ばれて金だけ払わされた上に途中で切り捨てられる可愛そうな人扱いなんてされない。
エリアス、遂に安住の地を見つける。
エリアス、遂に楽園を見つける。


困った時の便利なエリアス

この夏、再び便利なエリアスの名前が挙がる。

便利なド・ぷに江はKTMに取られたので、もう一人の便利なエリアスが走るんじゃ無いか?って噂が立った訳だ。
8耐をお断りしたザルコの代役に。
嗚呼、結局そんな扱い。

どうせならロジャー・ヘイデンを出してヘイデン兄弟対決!
なんてやったら、ちょっとした話題に成ったかも知れないのだけども、結局挙がった名前は何かと便利なエリアス。

この人はこんな扱い。
ことごとく、チャンスを棒に振ってきた己自身の問題と言えばそりゃごもっともだけど、そんな辛らつな事言ってあげないでとお願いしたい。
エリアスとメランドリはちょっとだけボタン掛け違っただけなのだから。
あまり辛らつな事言ってあげないでとお願いしたい。

結果は、ご存知のとおり世界のハガノリ。
ヨシムラ3人目は世界のハガノリ。
エリアスの噂は何だったんだろう?と思いはするけど、また来年、適当なライダーが見つからなかったら白羽の矢が立つ事だろう。
エリアスでイイんじゃね?
って、そんな扱い悪い矢が。

そんなエリアスの名前を久しぶりに聞いた、波乱と衝撃のオランダ、ダッチTT。
結果は、誰が予想しただろうジャック・ミラー。
まさかのジャックミラー。
誰がこの展開を予想出来ただろう?

巡りあわせ
そう一言で片付けるのは簡単だけど、その巡りあわせを掴み取ったのは見事だ。
お見事だ。

マルケス弟にやってたみたいに、マルケス兄に同じ事するかなぁ?って思った人も居るかも知れないけど、特に私怨も無ければ格も違うのでアホな事はしないよ。
そりゃそうだ。

2006年ポルトガルGP以来、10年以上ぶりのサテライトライダーの優勝。
エリアスに続いて、随分久しぶりの優勝。
いやぁ、まさかこのタイミングでトニ・エリアスの名前を聞くなんて思っても無かったわ。

正直、Moto2初優勝の中上貴晶とは違い、MotoGPクラスでジャックミラーが次ぎのザクセンリンクで勝てるかと言われたら、それはちょっと苦笑いしてしまうけれど、ともかくこのグズグズの展開を上手く掴み取ったジャックミラーとレディングのライディングは素晴らしいと思う。
それに比べてドヴィさんは...全くこの人はもう...
ポール取って、レプソルホンダ時代から物凄く久しぶりに、優勝も手が届きそうだったのに。
ドヴィさんったら。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy